遠藤真美のレビュー一覧

  • 50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ

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    ネタバレ

    『世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史』(スティーブン・ジョンソン著, 朝日新聞出版, 2016/8)ほどではないが、世界にインパクトをもたらした発明の数々。今では当たり前の財が無かった頃に、人類がいかに発明し、実用化したかが綴られており、興味深い。

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    2019年01月23日
  • 50(フィフティ) いまの経済をつくったモノ

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    マット・リグレーの「繁栄」の冒頭で50万年前のハンドアックスと現代のコードレスマウスの写真を並べていたことを思い出しました。そこで人類の進化は交易を通じて一人じゃ出来ないことを積み重ねて成し遂げられてきたことを語っていました。この本の50のテップス(?)も人と人の交わりを活性化させるモノが多かったような気がします。本書で語られるのはモノそのものじゃなくて、そのモノが作り出した暮らしとか社会システムとかについてです。そして、そのそれぞれはお互いに絡み合いながら、現在に至るイノベーションの歴史を作っていくのです。取り上げられているトピックを備忘的にメモすると、蓄音機、有刺鉄線、セラーフィードバック

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    2019年01月08日
  • 行動経済学の逆襲

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    先ごろ、ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラーによる書。行動経済学の発展を、自身の研究半生を振り返る形でまとめられている。誰と会い、どこから着想を得、どう行動したか、研究者の人生が垣間見える。500ページ近い大著だが、ちょいちょい笑わせてくれ、読みやすい。これで2800円はお得。

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    2017年10月14日
  • シフト&ショック 次なる金融危機をいかに防ぐか

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    まさかトランプ大統領の誕生や英国のEU離脱を予言していた、なんてことはないだろうけど。これを読むと予言書じみた性格が見えてくるから怖い。

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    2017年04月30日
  • 行動経済学の逆襲

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    行動経済学の発展を当事者の立場からたどる。たんなる行動経済学の紹介をする本とは違い、異端視されていた黎明期から、無視できない地位を築くまでの足跡をたどれるようになっている。とくに本書では、「エコン」(経済モデルが想定する合理的な人間像)の牙城と見られていたファイナンスの世界に、多くのボリュームが割かれているのが特徴だ。
    自分が行動経済学に惹かれるのは、自分を含む「ヒューマン」がつい犯してしまいがちな罠を、あらかじめ知っておくことが有益だと考えるからだ。本書でも、実利のある知見はいろいろ得られる。たとえば(すくなくとも米国においては)株式投資のプレミアムは大きいということだとか、グロースよりバリ

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    2017年01月28日
  • 行動経済学の逆襲

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    久しぶりに行動経済学の本を読んだ。満足。
    第20章は組織論と個人(インデックス)投資家へ特にオススメ。
    バリュー投資家には第23章がオススメ。

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    2016年10月02日
  • 21世紀の貨幣論

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    1)経済学科出身だしビジネススクールでも経済学は履修した。けど世の中の出来事を見てると納得いかない。そんな僕に間違いなく必要な本。
    2)まだ十分には咀嚼できていない。時間をとって振り返らないと。経済学とファイナンスにはお互いが欠けている?そんなの薄々分かってたけどさ。数式ではなく歴史と思想の流れでそれを読み解く試み。筆者が参画しているThe Institute for New Economic Thinkingって非営利組織も面白そうだ!時間がいくらあっても足りないね。
    3)有意義な試みだからこそ、紛らわしい邦題や、無関係のジャレド・ダイアモンドの名前を筆者の名前よりも大きく出すような和風マー

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    2015年05月10日
  • 21世紀の貨幣論

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    ジャレドダイアモンド級の「知的衝撃」と、帯にある通り、壮大かつ独創的なストーリーで一気に読みきった。
    この本から学んだ今後の課題についての個人的なまとめが以下である。
    ①貨幣はそれ自体に価値のある商品ではなく、譲渡可能な信用である、という概念を理解すること。経済学の主流である新古典派に対し、もう一度原点に立ち返って貨幣観を見直す時期に来ている。
    ②貨幣で測るべきものと、そうでないものを分離する必要性(貨幣を尺度とする経済的価値で測る対象は何か?という議論)
    →マイケル・サンデルの「それをお金で買いますか?」の議論につながる
    ③正しくリスクを分担する
    貨幣は自由の欲求と安定の欲求を同時に満たすこ

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    2015年02月14日
  • 21世紀の貨幣論

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    ピケティはまだ読んではない。
    でもこのマーティンの「マネー」とはなにか、原史を辿り、その根幹的な意味を「交換可能な信用」とした。
    互いに余剰なものを物々交換するための道具ではなかった、という事実に目から鱗だった。
    現代の膨大になり、世界金融を左右するプライベートマネーをどのようにコントロールするべきなのか。それを考えるためには必読だと思う。

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    2015年02月03日
  • 21世紀の貨幣論

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    マネー基本要素に、抽象的な価値単位の提供があるが、今の経済システムでは幸せ、豊かさ、自由、公平さを生み出せない。価値の天秤の支点を動かし、信用保証対象の銀行機能を制限して、マネーを構造改革すべし。

    きちんと理解はしきれていませんが、格差が進むと言われるこれからの世の中に、ひとすじの希望が見えるように思いました。

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    2015年08月29日
  • 21世紀の貨幣論

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    お金とは何か?マネーとは何か?交換手段ではない!モノではない、社会的技術である。実はこの本質がずれていると、その後の経済政策や金融政策の評価が全く変わってくることがわかります!今、私たち日本でもインフレ目標を掲げて進んていることについても、見方が変わってくると思いました。そして何より一人一人のお金に対する捉え方が変わると、より幸せを感じられるようになると、今まで私自身漠然と考えていたことが歴史的にも解明されたような気がします。

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    2014年10月30日
  • 経済学者のすごい思考法 子育て、投資から臓器移植、紛争解決まで

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    ネタバレ

    経済学は希少性の元での個人の選択を議論する学問。

    貧困をなくすには。
    政府はお金を配ればいい。大きなメリットがある。現金は配るのが楽で、無条件で給付すれば審査や監督は不要。中には無駄に使ってしまう人もいるが、平均としてみれば良い結果になる。100%うまくいく保証はないが、少しはうまくいく。
    アメリカのフードスタンプは、温かい調理済みの食べ物には使えない。
    欠乏感は、頭脳の領域を奪う。そればかり考えるようになる。欠乏感があると合理的に行動できなくなる。貧しい人のほうが欠乏感を経験しやすい。
    相関関係と因果関係は同じではない。因果関係を探るにはランダム化比較試験が必要。
    分析的平等論=生まれ持っ

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    2025年11月21日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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    2050年の世界…
    この本には、「未来がどうなるかは誰にもわからない。でも、不安や曖昧さを受け入れ、“かもしれない”と思いながら日々を過ごすことが、人間らしい生き方なんだな」と感じます。不確かさや弱さを否定せず、そうした曖昧な感覚を自然なものとして受け入れる姿勢が、この作品の根底にある哲学だと感じた。これによって、単一の正解に縛られず、多様な可能性を見つめ直す柔軟な思考が生まれているのだと思います。

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    2025年11月16日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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    ネタバレ

    世界情勢を俯瞰。学んだことは、人口動態、テクノロジー、そして移民の取り扱いが鍵だということ。財からサービスへの移行による国内回帰。中間層の拡大。気候変動の負担。人口動態は予測がつくので、その文脈ではある程度は理解できた。ただ、その他の議論では、何故、楽観的に物事が進むのか、途中の議論が飛んでる点もある。そしてアングロ贔屓が過ぎるように思えるのですが、どうでしょう。

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    2025年08月04日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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     世界の各地域の現在の状況と近未来の見通しを概観することができた。
     あまり驚くような予測はなかったと思う。

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    2025年07月28日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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    世界経済の未来に関する本。
    大きなテーマは二つ、すべての人の役にたつ高齢化社会を作るには。価値観が固まっていない国々に日本型経済モデルがうまくいくことを示す
    海外各国の現状に関する話が、教養としてアップデートにつながりとてもおもしろかった。

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    2025年01月19日
  • NUDGE 実践 行動経済学 完全版

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    ネタバレ

    結局ヒューマンは自分で選択できず、最善と思われるデフォルトを設定することでなるべく多くの人を救うことを目指す、知識がないから選択させないのではなく、教育とナッジの両方を使う。直ぐにアイデアに結びつくヒントにはならなかったけど、この2つは覚えておこう。

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    2024年10月13日
  • 錬金術の終わり 貨幣、銀行、世界経済の未来

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    ー 何世紀ものあいだ、貨幣と銀行は金融の錬金術だった。それは強さの源泉とされていたが、実際には、資本主義経済のアキレス腱だった。貨幣と銀行、そしてグローバル経済という制度を長い歳月をかけて改革するには、知的な革命が不可欠である。2007~9年の金融危機後、ほとんどすべての先進工業国が停滞を克服できないでいるのはなぜか。それは個人の失敗か、それとも制度の失敗か、あるいは思想の失敗なのか。それが本書のなかで投げかけた根本的な疑問である。しかし、そのなかでいちばん大きいのは思想である。

    錬金術は終わり、経済の停滞は克服できないままだ。モーゲージも預金を元手にした融資もレバレッジも、そもそも労働に値

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    2024年09月16日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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    2050年。
    今から四半世紀後の世界は。

    人口が減る国、増える国。

    ヨーロッパ、ロシア、中国は人口が減り、国の成長は次第にとまる。

    一方で、アフリカやインドでは人口が増えていく。
    国は発展し、生活レベルも向上。
    しかしインフラの問題や、
    気候変動の影響でどうなるのか。

    高齢者の国、日本は。
    他国のように移民を受け入れることはせず、
    日本人同士でお互い助け合う。
    内向きで穏やかな国になっていく。
    日本はより日本らしくなる。

    私たちの生活は、
    どんなふうに変化していくんでしょうねえ。
    スマホがなかった時代だって、
    そんなに昔じゃない。
    今、思いつきもしないものが
    四半世紀後の私たちにとっ

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    2024年07月08日
  • 2050年の世界 見えない未来の考え方

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    2050年は今の社会の延長線上に存在する。その理由が分かりやすく、段階的に記されている。30年後は驚天動地の世界ではなく、一つ一つの事象を追って行けば、なるべくして成る未来を迎えるということ。

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    2024年07月07日