遠藤真美のレビュー一覧
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現代に生きる私たちは、ソ連の崩壊や北朝鮮の悲惨な経済情勢によって、共産主義は過去の遺物であり、もはや資本主義しか残されていないと思っている。一方で、資本主義が決して完璧なものでないのはリーマンショックを見るまでもなく明らかでもあり、資本主義をどう改良していくのか、という目線に囚われている。
しかし、資本主義の未来とはそのような”改良”レベルで事足りるのか?、というのが本書が突き付ける疑問である。
本書は一般的な資本主義のルールに”No”を突き付け、極めてラディカルな、ただし、”サヨク”が牽引するような夢物語ではなく、一定の理論的実現性を踏まえた姿を描き出す。
たとえば、資本主義と共産主義を -
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古代文明以来の経済・金融システムの概要や経緯をうまくまとめており、自由資本主義経済が支配する現代システムの問題点にまで至る内容。 各論も総論も扱って多くの章がテーマごとに連なっていく内容のため読み物としても面白かった。
経済学や金融会社が欠陥だらけである理由が良くわかる。
度重なる金融危機のリスクを内包し、超格差社会となった現代を暗黒時代としており、貨幣思想の変革で金融システム抜本改革が必要との主張である。 解決する方法としてナローバンク構想が挙げられているが、今後の方策に取り入れられていくのか注目したい。
経済・金融から紐解く歴史解釈として、なぜ欧米が覇権を制したか、なぜ英国で金融革命(産業 -
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マット・リグレーの「繁栄」の冒頭で50万年前のハンドアックスと現代のコードレスマウスの写真を並べていたことを思い出しました。そこで人類の進化は交易を通じて一人じゃ出来ないことを積み重ねて成し遂げられてきたことを語っていました。この本の50のテップス(?)も人と人の交わりを活性化させるモノが多かったような気がします。本書で語られるのはモノそのものじゃなくて、そのモノが作り出した暮らしとか社会システムとかについてです。そして、そのそれぞれはお互いに絡み合いながら、現在に至るイノベーションの歴史を作っていくのです。取り上げられているトピックを備忘的にメモすると、蓄音機、有刺鉄線、セラーフィードバック
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行動経済学の発展を当事者の立場からたどる。たんなる行動経済学の紹介をする本とは違い、異端視されていた黎明期から、無視できない地位を築くまでの足跡をたどれるようになっている。とくに本書では、「エコン」(経済モデルが想定する合理的な人間像)の牙城と見られていたファイナンスの世界に、多くのボリュームが割かれているのが特徴だ。
自分が行動経済学に惹かれるのは、自分を含む「ヒューマン」がつい犯してしまいがちな罠を、あらかじめ知っておくことが有益だと考えるからだ。本書でも、実利のある知見はいろいろ得られる。たとえば(すくなくとも米国においては)株式投資のプレミアムは大きいということだとか、グロースよりバリ -
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1)経済学科出身だしビジネススクールでも経済学は履修した。けど世の中の出来事を見てると納得いかない。そんな僕に間違いなく必要な本。
2)まだ十分には咀嚼できていない。時間をとって振り返らないと。経済学とファイナンスにはお互いが欠けている?そんなの薄々分かってたけどさ。数式ではなく歴史と思想の流れでそれを読み解く試み。筆者が参画しているThe Institute for New Economic Thinkingって非営利組織も面白そうだ!時間がいくらあっても足りないね。
3)有意義な試みだからこそ、紛らわしい邦題や、無関係のジャレド・ダイアモンドの名前を筆者の名前よりも大きく出すような和風マー -
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ジャレドダイアモンド級の「知的衝撃」と、帯にある通り、壮大かつ独創的なストーリーで一気に読みきった。
この本から学んだ今後の課題についての個人的なまとめが以下である。
①貨幣はそれ自体に価値のある商品ではなく、譲渡可能な信用である、という概念を理解すること。経済学の主流である新古典派に対し、もう一度原点に立ち返って貨幣観を見直す時期に来ている。
②貨幣で測るべきものと、そうでないものを分離する必要性(貨幣を尺度とする経済的価値で測る対象は何か?という議論)
→マイケル・サンデルの「それをお金で買いますか?」の議論につながる
③正しくリスクを分担する
貨幣は自由の欲求と安定の欲求を同時に満たすこ -
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国やリージョンごとに現状と未来予想が書いてある。
内容は概ね常識的(驚きがない)である。
中国が高齢化し、2030年代~2040年代には政治体制が変わって攻撃的から協調的に変わる、というのは本当だろうか?あまりそうは思えない。
ドナルド・トランプによるベネズエラやイランに対しての攻撃は、さすがに全く書かれていなかった。それくらい世界は予想ができないということがよくわかる。
AI,AGIについての記述が弱いのも気になった。どう考えてもAIは史上最大の発明であり、生産性を劇的に変え、数年で格差は広がり人間の生き方を根本から変え得る。そこに対して言及してほしかった。
ページ数はあるものの読みや -
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2021年ロシアのウクライナ侵攻前後で書かれた本。新型コロナのパンデミックの最中。
2050年、日本に関する記載は「超高齢化社会のベンチマークで世界が注目」だそうだ。
これ以上でもこれ以下でもない。2050年には中国が経済規模世界1位だが、人口減に伴い経済が下降。対するアメリカは人口が増え続けているので、また中国を逆転する予想。
本書は第一次トランプ政権からバイデンに移っており、まさかまたトランプが大統領に返り咲くなど夢にも思っていない様子。
2050年にむけ第二次トランプ政権のやらかし具合がどの程度本書の予想を狂わせるのか予想がつかない。 -
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ネタバレ経済学は希少性の元での個人の選択を議論する学問。
貧困をなくすには。
政府はお金を配ればいい。大きなメリットがある。現金は配るのが楽で、無条件で給付すれば審査や監督は不要。中には無駄に使ってしまう人もいるが、平均としてみれば良い結果になる。100%うまくいく保証はないが、少しはうまくいく。
アメリカのフードスタンプは、温かい調理済みの食べ物には使えない。
欠乏感は、頭脳の領域を奪う。そればかり考えるようになる。欠乏感があると合理的に行動できなくなる。貧しい人のほうが欠乏感を経験しやすい。
相関関係と因果関係は同じではない。因果関係を探るにはランダム化比較試験が必要。
分析的平等論=生まれ持っ -
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