作品一覧

  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀
    4.0
    1巻3,520円 (税込)
    既得権をなくす! 独占を壊す! 自由な社会をどうつくるか? 若き天才経済学者が描く、資本主義と民主主義の未来! 支配なき公正な世界のデザインとは? 富裕層による富の独占、膠着した民主主義、巨大企業によるデータ搾取…… 21世紀初頭の難題を解決する、まったく新しいビジョン! 「私はずっと、テクノロジーと市場の力を用いて平等な社会を実現する方法を探してきた。本書こそが、その方法を示している」――サティア・ナデラ(第3代マイクロソフトCEO) 「深淵かつオリジナルな本書の分析は、あなたの世界観を根底から覆すだろう」――ジャン・ティロール(2014年ノーベル経済学賞受賞者) 経済の停滞、政治の腐敗、格差の拡大。この状況を是正するには、発想を自由にして抜本的な再設計を行わなくてはならない。社会を成立させるための最良の方法は市場と考えるが、最も重要な市場が今は独占されているか、存在していない。 だが、真の競争が可能な、開放的で自由な市場を創出することによって、格差を縮小し、繁栄をもたらし、社会の分断を解消できるはずだ。すなわち、オークションを要とするラディカル・マーケット(競争原理によって誰もが参加できる自由な取引市場)である。 本書は、移住の自由化への反感、機関投資家による市場の独占、巨大なプラットフォーム企業によるデータ労働の搾取といった、21世紀のさまざまな問題を解決し、繁栄と進歩を可能にするために、古い真理を疑い、物事を根底まで突き詰め、新しいアイデアを提案する「ラディカル」な提案の書である。

ユーザーレビュー

  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

    Posted by ブクログ

    RADICAL MARKETS エリック ポズナー 東洋経済

    『選挙制度の抜本的な改革案』
    間接民主主義の基本である「選挙」が
    一人一票という二択的な選択による現状で
    利権者に都合のいい多くの矛盾が生み出されている
    そこで考えられたのが
    二次的投票システム「クアドラティック・ボーディング(Quadratic Voting)である
    これは『RADICAL MARKETS』2018年エリック・ボスナーとグレン・ワイルによって世に出たシステムである
    この制度において
    有権者はそれぞれ99ポイントを持ち
    投票では一票につき2乗のポイントを消費する
    つまり一人に1票を投票する場合は1ポイントを消費する

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    2021年06月07日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

    Posted by ブクログ

    もう線形性の時代ではない、という事だな。

    数直線だけでは、世界認識の共有限界にあるっと事かな。まぁ、複雑性の時代なのね。

    関数化した写像を生得的な感覚でもって、世界を、そして社会を構築し、そこに参加していくことが、必要になったって事かな。

    個々人の体感、思想、文化の感覚の乖離も考慮することが、必要条件になってもいるだろうな。情報の質量化を適正にすることが、急務ってことかな。

    つまり、外部性のイメージ化ってことで、いいのか。

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    2024年06月19日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

    Posted by ブクログ

    タイトルに明示されているように、本書は、21世紀の一般的な人々からすればラディカル(急進的)だと思えるような提案が多数盛り込まれている本です。しかし思考実験としては良いきっかけを与えてくれます。彼らが提案する制度が導入されるとどんな世の中になるのだろう、という想像です。本書は所有権の部分共有による切り崩し(1章)、投票制度の改革(2章)、移民制度の改革(3章)、機関投資家の力の切り崩し(4章)、データを労働力としてみる(5章)、というような構成になっていますが、特にインパクトが大きく、著者らが特に力点を置いているのが前半の所有権の切り崩しと選挙制度の改革でしょう。

    私は特に2章の投票制度につ

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    2023年05月06日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

    Posted by ブクログ

    何度かの中断を経てようやく読み終わった。後半は読みやすかった。
    私有財産をやめてオークション的に取引できるようにするCOSTは、正直微妙じゃないだろうか。資源分配の効率も大事だが、サステナビリティ面からむしろ効率的な運用を避けるべき面もあると思う。
    選挙のQVはおもしろい。これはぜひ取り入れたい。DAOにも繋がる話。

    0
    2022年10月22日
  • ラディカル・マーケット 脱・私有財産の世紀

    Posted by ブクログ

    現代に生きる私たちは、ソ連の崩壊や北朝鮮の悲惨な経済情勢によって、共産主義は過去の遺物であり、もはや資本主義しか残されていないと思っている。一方で、資本主義が決して完璧なものでないのはリーマンショックを見るまでもなく明らかでもあり、資本主義をどう改良していくのか、という目線に囚われている。

    しかし、資本主義の未来とはそのような”改良”レベルで事足りるのか?、というのが本書が突き付ける疑問である。
    本書は一般的な資本主義のルールに”No”を突き付け、極めてラディカルな、ただし、”サヨク”が牽引するような夢物語ではなく、一定の理論的実現性を踏まえた姿を描き出す。

    たとえば、資本主義と共産主義を

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    2020年02月02日

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