よしながふみのレビュー一覧
-
購入済み
ケンジのご家族にシロさんを、佳代子さんにケンジをようやく紹介出来た回です。偏見を持たずに接してくれる、ケンジのお母さんも佳代子さんも本当に素敵な人だとつくづく思った。
-
無料版購入済み
奥が深い
ただ単純に大奥の男女逆転版かと思ったら、予想外に奥が深い感じでした。なかなかの読み応えがあります。気軽に胸キュンとかエロキュンではないストーリー重視の内容です。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ史実に残っている家定評がこの作品中にも出てきて
飽く迄も市井の噂であるという設定が非常に面白い。
薩摩の事情を知っている瀧山も賢ければ
大奥の以上を把握している篤姫も賢い。
篤姫と家定の様子を見て、家定の幸せを思い心底喜んでいる正弘が可愛らしかった。
篤姫に対して思う所のある瀧山だが、
石鹸を贈られて素直に感謝できるところ、如何にもだと思う。
桜が咲くのが楽しみだ、と思えたこと
今まで先を楽しみにしたことがなかったのはお労しいが
本当に良かった。
あの瀧山がまるでじいやみたいになっているのは気の毒とは言え
食事を美味しいと感じ馬に乗って楽しそうな様子はこちらも心温まるものがある。
それだけに正弘の病は悲しかった。
動揺する上様と瀧山は可愛らしく、
カステラを持たせる上様も
正弘の姿を見て思っていたより顔色が良いと嘘をつく瀧山も優しく
悔しくて泣く瀧山、それに対して
「私だって悔しいのだ」と返す正弘の言葉も泣けてくる。
続いての御台様への告白のシーンも涙なしでは読めなかった。
家定公に何も落ち度はなかったのを、
打ち明け話を聞いてすぐに「手傷を負いつつも合戦に勝った侍と同じ」と言える篤姫
本当に良い人を迎えることができてせめてもの慰めである。
正弘に馬に乗る姿を見せようとする家定、御台、瀧山の心映えもまた美しく、
上様の身代わりとなって自分が死ぬことで上様は必ず幸せになれると言う正弘。
もうこうなっては、本当にそうなることを願うしか無い。
史実上の家定が首をそらし足を踏み鳴らしてから発言し
それが脳性麻痺の症状ではなかったかと言われているのを
黒木の失態としてうまく織り込んでいるのも興味深い。
家定が病弱というのも、妊娠していたとするところが面白かった。 -
Posted by ブクログ
よしながふみファンのためのインタビュー本。
「西洋骨董洋菓子店」で面白い!と思い、気づいたらほとんどの作品を読んでいました。知らずにBL作品も買ってびっくりして本棚の奥に隠したのですが、結局あまりの面白さにドキドキしながら買い集めてした。。本棚の奥に。
そんなファンなので、この面白い物語を紡ぎだす人は何でできているのだろう??という興味の片鱗を満たしてもらった気がします。ブレなさもかっこいいし、二次創作とオリジナルのキャラクターに対する解釈の違いも面白かったです。
次の作品の構想もあるとのことで、楽しみにしています。
よしながさんの漫画を読みながらたまに読み返したいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ家斉が女を信用出来なくなる気持ちは分かる。
だが御台様を嘘吐きにさせたのは自身が不甲斐無かったからなのに。
代々仕えてきた阿部家の歴史も知らず
身代わりとは大袈裟な、と言ってしまうところも残念だ。
祥子様の賢さとの対比とは言え。
伊兵衛さんの息子さんの描写は嬉しいが
その弟子の新之助の境遇があまりに不憫。
その分、正弘との出会いがほっとする。
疲れた時に頭の良い人と話したくなる正弘の気持ち、
非常によく分かる。
遠山の金さんがちょっと出てくるのも気が効いていて良い。
徳川斉昭のキャラ設定は個人的にイメージ通りに不愉快で豪快な人だった。
祥子様も、父は勿論母親にも恵まれていなくて気の毒過ぎる。
母が守ってくれない上、嫉妬して毒を盛ってくるなど救いようがない。
結婚して家を出るのを希望にしていたのにそれを断たれたとき
どれほど絶望したことか。
家慶が来るという先触れがあったら正弘を呼ぶことしか対処が出来ないものだろうか。口惜しい。
史実の家慶と家定のエピソードからするとだいぶ掛け離れた人物像かと思うが
非常に面白い。
広大院様はお年を召されてもお考えのしっかりされた方のままであることは嬉しいのだが
家慶がすぐ身を引かないところが歯痒い。
それを受けて家定が、カステラを作りながら世間話のついでのように
月に4度あった嫌なことが2度になった、それで十分だ
と正弘に告げるところがあまりにも悲しかった。
流石に正弘でなくとも、これはどうあっても早急になんとかせねばと思うだろう。
両親には恵まれなかったが、家定公がせめて家臣には恵まれていて本当に良かった。
火事をきっかけにしての広大院様の采配も見事だし
史実である火事が見事に織り込まれている。
確かに歴史に残っていることが真実とは限らないのだ。
広大院に言われたにも関わらず
家慶の執着、心底気持ちが悪い。
家慶相手に鯉口が切れる瀧山には惚れ惚れしたし
ここぞというときの流水紋の裃が恰好良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ治済のキャラクターがただただ恐ろしい。
資料が残っていないのでこのような人に設定したとのことだが
歴史上の人物の心象が悪くなるレベルで作り込まれ
史実の中にうまく落とし込まれていて
本当にこういう人で、こういう歴史があったのかも
と思わず考えてしまうほどだ。
退屈だからといって人の人生をめちゃくちゃにするサイコパスぶり、
でも実際ありえるだろうなと思う。
悲しいが馬鹿には勝てないという部分はある。
定信の台詞にもあったが、普通の人間は自分とある程度周囲の人間の”常識”は同じだと思って行動しがちだが
志も無く欲望だけしかない人間もいる。
残念ながらそういう人間ほどしぶとく、権力や富を手にしてしまったりするものだ。
家斉は良い人で、頼りがいは正直言ってないものの
恩を忘れておらず自分にできる範囲でも動こうという
姿勢は評価できる。
お城の中の描写が暗いものが多いだけに、
黒木さんたちの描写は少しは救われる。
「平賀源内という人は天才であった」
と黒木さんが思いこうして意思を継いでいることが
源内さんや青沼さんの行為に少しでも報いることになっていると思いたい。