よしながふみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
時は2000年、ドラマ『下北沢ガーディアンズ』の撮影現場で若き俳優・涼平、一慧、ミコト、華蓮の4人は出会う。事務所の方針で本来の性格とはかけ離れたクールなイメージで振る舞う涼平は同じ事務所で「大学演劇のキング」と称された一慧を尊敬していた。美しい容姿ゆえに生きづらさを抱えたミコトは自らが埋没できる芸能界で生きることを選び、大御所俳優の二世で演技力にも恵まれた華蓮と親友になった。4人の人生は思いがけない方向へと交差していき。
対談集『あのひととここだけのおしゃべり』で、堺雅人との回において、驚くべき細部までドラマを見ていた事を絶賛されていたよしながふみが、少し前の芸能界を舞台に新連載を開始。
演技の才能はないが、ルックスとスタイルがよく主役級の役を獲得していく涼平、大学演劇界のキングとして実力が十分あり、野心も持っている一慧、優れた容姿とスタイルからモデルにスカウトされ、女優への道を歩み始め、涼平に関心があるミコト、外見は目立たないが、俳優二世として幼い頃から手本が身近にあり、演技の才能がある華蓮。演技の才能があるのは一慧と華蓮だが、この二人が順調に伸びていくのか、それとも他の二人が化けるのか。
漫画に登場する俳優やドラマは、2000年代の実際のドラマをもとにしている。一慧が犯人役で登場したドラマは三谷幸喜の『古畑任三郎』でキムタクが犯人役を演じたエピソードが元になっており、彼と涼平が共演した夏シーズンのドラマは『ビーチボーイズ』、演技派女優として注目されていたのに、映画で大胆なベッドシーンを演じたために干された女優のモデルは池脇千鶴。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ全体的に私の琴線に刺さってしまい一話目から号泣。
母が娘に当たって開き直るシーンがあって、ユーモアのある場面として描かれているが、私のときは普通にシリアスに大喧嘩だったな…等、自分の親子関係を連想させる場面が読んだ人みんなにあちこちにあるんじゃないだろうか。
複雑な気持ちをありのままに描きとるのがうますぎて脱帽。良い漫画だった。
以下感想ではなく思い出話。
私の母は結構な癇癪持ちで、子供の頃から怒るとよく置いて帰られた(飲食店等でお金を机に叩きつけて一人で出て行ってしまうことがしばしばあった)。
大学の卒業が迫ってきて袴を予約しに行こうとなったときに、同様の癇癪を起こされてしまい(私が直近美容院でかけたパーマが似合わないと言われてむっとして言い返したら喧嘩になった)札束を叩きつけられて一人で予約しに行けと言われた。
ただ、その頃には私ももう大人になっているので、いや気に入らないことがあったとて突然そんな癇癪を起こして人を置いて帰るのは(昔からよくあったけれども)人としてどうなのか、私の周りにそんな人間母以外にはいないぞ、子供っぽすぎやしないか、というようなことを割と落ち着いた感じで言い返した。
すると、あんたは私にばっかり大人であることを求めてずるいみたいなことを言われたので、そのときにすーっとああもうこの人は仕方のない人なんで、たぶん(結構前から)私の方が大人なんだな、と理解した感じがして、そこからは概ね母のことを許して生きている。
ちなみに結局袴は諦めて卒業式はスーツで出た。成人式のときに着た着物の前撮り写真があんまり可愛くなかったので、袴もまあ別に着れなくてもいいかと思って。
大学卒業後以降は一人暮らしを開始したので、母との距離も遠のいて外で置いて帰られたのはそれが最後。
仕事の愚痴だけ延々二時間とか三時間とか喋ってしまうとか、ほんとにネガティブなことばっかりずっと覚えているとか、その他にも娘目線でどうしようもないなーと思うところがある母。
一方で、私のことをとても認めてくれていて、母にとって私は賢くて努力家で要領がよくて、痩せてるから何を着ても似合う娘。中学生のときに父が事故で亡くなって、シングルマザーだったけど奨学金なしで大学まで出してくれた。新卒で入った会社が合わなくて泣きながら辞めたいって相談したら「辞めなさい。うちに帰ってくればいい」と言ってくれた。人生の序盤に必要だった大事なことは全部用意してくれた母でもある。
親子関係は多面的なんだよね。
この漫画は色んな場面が色んな思い出にだぶってすごく刺さった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ感動しすぎて言葉が出ない。本当の名作でしょう。
①時代考証がスゴい。相当勉強していることが伝わる
②時代それぞれの登場人物にストーリーがある。歴史に名を残していない人、残している人それぞれに人生があることが伝わる
③仮に実話だったとしても成り立つストーリー! 本当の歴史がこうだったかも知れない思考遊びができる話の組み立て方がすごい!
④男女平等とは何か、政治とはどうあるべきか、組織と人の正義が対立した時の振る舞い方、本当に傷ついた人がどう再生していくのか、そして愛とは何か。ここまで多層的なテーマがあるとは!
⑤よしながふみ先生は昨日なに食べた?で同性愛についても描いていて、ジェンダーやセックスについて自分が表現したい軸が明確な方だと思った。
とにかく素晴らしい作品でした。これだけのテーマを詰め込んで純粋にエンタメとしても面白いというのは、本当にすごい。力がある作家さんだということがよく分かります。 -
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うわ〜!流石よしながふみ先生の作品!って感じですね〜
リアリティあってどんどん引き込まれます!
お試し増量版を読まさせていただいたのですが、これは続きが気になります -
Posted by ブクログ
2000年にテレビドラマでの共演で出会った、4人の若手俳優——学生演劇出身の実力派だが野心家で手段を選ばない一慧、クールな美貌が売りだが実は素直で子犬系の涼平、他人の妬みを呼ぶ美しさゆえに自己防衛のため八方美人を演じて生きてきたミコト、二世俳優だが高い演技力とフランクな人柄で周囲の信頼を得ている華蓮——が繰り広げる群像劇です。
なんと1巻目にして早々にBLが! しかしどこか不穏さが拭い去れず、目が離せない展開です。
まだ4人全員の背景が詳らかにはなっていない状況ですが、これから、とても長い物語になりそうな予感がしますので、続きを楽しみに見守っていきたいと思います。