長いつきあいの友人たちがいる。
もとは趣味的な何かをきっかけに知り合ったのだったが、すでにそこを離れた今も年に何回かは会って喋ったり遊んだりイベントに行ったりご飯食べたりカラオケ行ったり、たまに旅行なんかもしている。年齢も属性もみんなバラバラで、中には何の仕事してるのか知らない人とか年齢を知らない人もいる。
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シロさんケンジの優しい物語は、ついにシロさんが還暦(!)を迎えても続いている。
この間、鬼籍に入った方や生活環境が大きく変わった人もいて、シロさんとケンジの仕事にだって年齢や時代に合わせた変化が起きているのだけれど、少なくとも彼らの関係性の根っこは変わらない。みな価値観や行動原理が少しずつ成長し、ますます深まっていきはするものの。ちょっとしたハプニングは起きるけれど,彼らの関係性の根幹を揺るがすような大事件は起こらない、そんな安心感。まるでシロさんの作る家庭料理みたいだ。
人とのつながりで、交流で、年齢を重ねても人は前に進み続けることができる。シロさん父のエピソードは良かったなあ。そして、ケンジの深い愛!優しさ!心の底から人がいいんだなと思う。美しい二人だ。
レギュラーメンバーも健在。登場キャラが増えるたびにお気に入りキャラになっていく、好きになれない人がひとりもいない作品てすごく貴重だと思う。
なお熱しやすく冷めやすいケンジさん、美容師さんなんだからスキンケアだけは続けた方がいいと思うわよーーー。
本書の主要登場人物はほぼおじさん、おばさん、それ以上のシニアの方々なのだけど、こういう人たちが利害を超えて楽しくコミュニティを持ってるのって、すごく健康的なだと私は思うのだ。
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2025年のこと。
都会の大型書店をふらふらしていたら、店内のモニターで朝井リョウさんの「イン・ザ・メガチャーチ」について語る動画が流れていた。
その中で朝井さんがひとつのテーマとして「おじさんたちのコミュニティの難しさ」について(正確じゃないけど)話されていた言葉が印象に残った。
属性も何もかも離れて、ただ楽しむだけ、人と繋がるだけの心地よいコミュニティを持つことって、誰にとってもすごく必要なこと。
人類にとって最悪の病は孤独である、って言葉を聞いたことがある。繋がりを作ろう。自分が自分でいられる場所を持とうよ、って思う。