あらすじ
家族、恋、友情……さまざまな関係性で綴られる“好きのかたち”。 ――現代編 中学生の一人娘が同級生の女の子とキスをしているのを目撃して動揺する妻。実は夫にも、かつて同級生の男の子を好きになったことがあった。 ――明治時代編 大切な“お友達”になった女学生の環と周。周の縁談が決まり二人は離れ離れに……。 ――70年代編 病気で余命わずかと知った環は、同じアパートに住む少年と出会い交流が始まる。 ――戦後編 復員兵の周は元上官の環と再会し、闇市で一緒に店を始めるが、環には秘密があった。 ――江戸時代編 周の夫を斬った相手は、幼馴染みの環だった。仇討ちのため再会したことから、二人の運命が変わり始める。
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Posted by ブクログ
素晴らしかった。
大奥、きのう何食べた? などの作品も大変好きだが、そろそろよしなが氏のこういう作品を読みたいと思っていたので、本当に嬉しい。
年末に堪能させていただいた。
こういう作品、がうまく伝わるといいんだけど。
Posted by ブクログ
よしながふみ作品は全巻持っているが
この作品は秀逸。
一話一話別作品のようでいて
巡りめぐってつながっている。
後半ウルウルしたが
ラストで救われて
おだやかな気持ちになった。
さすがです
環と周
時空を超えて出逢い別れる2つの魂の話
お互いに気付くでもなく
男女に限るというわけでもなく
けれど、出会う運命の二人
それが「縁」というのかもしれません。
Posted by ブクログ
環と周という同じ名前同士が何度も生まれ変わり?ながらお互いを時代や年齢、性別も関係性は違えど関連しあい、好き合っていく。同性のこともあれば異性のこともあり、親子ほど年齢の違うこともあり。泣けました。涙腺がゆるい年齢なので困った。
Posted by ブクログ
どの話もぐっと引き込まれた。前によしなが先生のエッセイ出読んだ、「誰も悪くないのに悲しい、という状況が好き」という言葉を思い出した。何回も泣いた。
読んで良かった。紙媒体で手元で持っておきたい作品だ。
また何回でも読みたい。
Posted by ブクログ
時代を超えた巡り合わせの物語。5話短編で読後は余韻が残ります。どの話も短編で深く感じられるのは、構成と瞬間の描写が良いのかと感じました。
もっと読みたいな、と思える作品でした。
Posted by ブクログ
いろんな時代に、出会っては別れて……というそれぞれの「環」と「周」の物語。
性別も、関係性も、様々な環と周。
たとえ悲しい別れになったとしても、出会わなければ良かった二人なんていない。
『このマンガがすごい!2025 オンナ編』の大賞、『マンガ大賞』ノミネート、『CREA夜ふかしマンガ大賞2024』3位。
絵もストーリーも、さすがのよしながふみ。読んでよかった。
心に染みるストーリーばかり
とても良かった。短いけれど、どれも深く心に染みる大人のストーリー。
大奥が好きで、こちらもとても評価が高く興味を持ちました。色々な時代と関係の二人…
どれも好きでしたが、最後にとても心地よいエピローグ
何度も読み返したいステキな1冊です。
匿名
とても楽しく読みました
この漫画がすごいに選出されていて、完結したら読もうと思っていたことを思い出しました。
よしなが先生の作品にはたまに「このタイミングでこの作品に出会ったか」と思う作品があります。
大奥のような深いストーリーに考察が必要となるような作品ではなく、「あ、こういう人ね」となにか面白い人に出会ったなと読んだ時に感じるような不思議な感覚になります。
ポジティブなエネルギーを与えてくれる人だったり、新しいインスピレーションを与えてくれる人だったり。
そういう人いたな、とよく思い出すとよしなが作品だったりします。
なので、忘れていたのにこのタイミングで読んだのはとても自分的にはしっくりくるタイミングでした。
Posted by ブクログ
「このマンガがすごい2025」オンナ編第1位の作品。作者は、よしながふみさんです。
1巻完結で、5つのお話とエピローグに分かれています。
どのお話にも、「環(たまき)」という人と「周(あまね)」という人が出てきます。片方が男の人でもう片方が女の人だったり、どちらも男の人だったり、どちらも女の人だったりします。時代背景も異なります。
第1話は、現代が舞台で、環さんは奥さんで。周さんは旦那さんです。ふたりには中学三年生の朱里(あかり)ちゃんという娘ちゃんがいます。娘ちゃんの成長にともなう家族内のトラブルが起こる中で、夫婦や親子の関係が語られます。
第2話は、明治時代が舞台で、環さんも周さんも女学生です。それぞれが、結婚して離れ離れになって、別々の人生を歩んでいく中での友だち関係が語られます。
第3話は、1970年代が舞台です。環さんは30代の独身女性で、周くんは近所のアパートに住む5歳くらいの男の子です。環さんがいろいろと周くんのお世話をする稀有な絆の関係が語られます。
第4話は、終戦直後が舞台です。環さんも周さんも復員兵、男の人です。軍隊で環さんが班長、周さんが部下でした。環さんは、部下たちの家を一軒ずつ訪ねて様子を見に行くような優しい上官で、周さんの所を訪ねた際に起こった関係が語られます。
第5話、最終話は、江戸時代が舞台です。環さんは武士、男の人です。周さんは隣の家の幼なじみだった女の人です。ある事件から環さんは、周さんにとっての仇になってしまいます。理不尽な運命に翻弄される美男美女の関係が語られます。
そして、エピローグでは。。。
人は、どんな時代でも、どんな境遇でも、人との繋がりの中で懸命に生きてきました。そして、今日も生きています。そんないろいろな繋がりを「環さん」と「周さん」という、同じ名前の人たちを通して見せてくれます。教えてくれます。
人というのは、切なくて、悲しいほど愛おしい存在ですね。
なかなか壮大な話
全部で5話+エピローグ。
始めの1ページからなかなか衝撃的な絵ですね。
それぞれ5つの話は時代も性別も違うけど…全員名前が環(たまき)と周(あまね)。
読むと分かりますが最後でなるほど~!ってなります。
Posted by ブクログ
いろんな時代に、環と周が、違った関係性で縁を持つ。前世の因縁というと、ちょっと怖いイメージあったけど、現代の、「なぜかよく会うね」から夫婦になった話は、ほっこりして素敵だった。
戦前の女学生の友人同士の環と周、
昭和の余命宣告された女性である環と近所の少年の周、この2つは号泣だった。
Posted by ブクログ
5つの時代、それぞれで輪廻転生を果たす、環と周二人の物語。
環と周は、その時々によって、男と女だったり男同士だったり女同士だったり女と男だったり。
幾度生まれ変わっても邂逅を果たす2つの魂が感動を呼ぶ連作短編集。
Posted by ブクログ
どの物語もじんわり心に残る…
どれも甲乙つけがたいけれど、娘を持つ母親の私としては1話目がとても心に残った。
さすがよしながふみ!
私のこの物語を読ませてくれてありがとうございます。
この本は絶対買う。手元に置いて大切に読もうと思う。
泣きました
読み終えた時、自然に涙が出て来ました。
まさか、そんな結末が待っていようとは思わず、ただ娘の名前と同じだから読んでみようかなと思っただけなのに。
繰り返し同じ名前の主人公が出てくるな~くらいにしか思っていなかったのに、同じ年代になんの障害もなく、出会えたのは運命だったんだなんて、泣くしかない。
いつも、いつも人間って良いなあと思わせてくれるよしなが先生に、感謝です。
Posted by ブクログ
実ははじめてのよしながふみ。少し世界とうまくいっていない人への優しい視点と、人とつながることのつらさ、哀しさ、美しさ、などの陳腐な言葉で語りつくせぬ想い。絵も含めて感動。思わず泣いた。
Posted by ブクログ
きのう何食べた?の漫画の最後に
PRで載っていた漫画。
面白そうだったので読んでみた。
様々な時代の環と周。
それぞれの物語に感動。。
そして、つながるラスト。
一巻完結なのも読みやすくて嬉しい!
Posted by ブクログ
どのストーリーもどうしようもなく切なくなって、ほぼ毎回最後は涙を浮かべてしまっていました。
でも、エピローグで本当に救われる思いになりました。
2つの名前が織りなす繫がりに、切なさの中にもなんとも形容しがたい人がもつ力みたいなものを感じました。
何度でも読み返したい
同じ名前の二人が、性別を変え関係を変え輪廻を繰り返しているのだと解釈しました。何度生まれ変わっても大切な存在として出会い別れていく切なさ。私たちはみんなそうやって人生をやり直しているのかもしれませんね。
Posted by ブクログ
よしながふみさんの本は久しぶりに買った
よしながさんらしいフックが仕掛けられ、
案の定、読みながら揺さぶられる
運命のひと、という、もはや
安売りに出された言葉ではくくれない関係
どの時代においてもめぐりあうふたり
恋愛だけでは語れないもの
いま、わたしのまわりにいる愛おしいひとたちは
そのむかし再会を約束して(しなくとも)
今世にきたひとたちなのか?だといい
そして命を終えた少し先の未来でまた
巡り会えることもあるのかもしれない
最期の日=新しい旅のはじまり
そう捉えたくなるような物語が綴られていた
誰?私にとって
きのう何食べた?から手が伸びて購入。
なんでこんな物語が描けるんやろう。
愛の視野を広げてくれるようだった。
1巻だけなのに深く沁み入る。
大事な人に読んでもらいたくなる一冊。
Posted by ブクログ
読み始めは、『環』と『周』という名前の人たちが様々な時代に、夫婦や友人、先輩後輩などなど、立場を変えて出てくる短編集かと思った。
が、最終章の最後の最後の一言で全てが覆される。
今まで読んでいた『環』と『周』の物語の意味を知らされる。
また、エピローグが良いし、1話の最後の台詞も感慨深い。
繰り返し読みたい。
面白い‼‼‼
久しぶりの新作!よしながふみ先生の作品はホントにハズレがないです。人の心の機微がていねいに伝わってきます。
わたしは輪廻転生のお話はあまり好きじゃないけど、これはよかったです。
過去の記憶をもっていても、肉体が違うとそれは違う人間だと思うので。でもこれは、それぞれがその時代に懸命に生きているお話で、名前が同じだったということだと思いました。
引きこまれてしまった
お試しで最初のストーリーを読み、それがずっと続くのかと思ったら、登場人物の名前だけが同じで設定を変えてのお話が数話綴られていました。とても引き込まれてしまいました。生涯のうちの、ほんのつかの間の出会い。胸が来るものがありました。
Posted by ブクログ
いろいろな環さんと周さんのお話、みたいな紹介をされていたと思うが、本当にいろいろな環さんと周さんのお話だった。
いちばんいたたまれない気持ちになったのは、女学生時代の環さんと周さん。男性の後ろだてがないと女性はこうも生きていかれないのかと、そしてこれがたった100年くらい前の話でしかないと思うとなんかしんどいストーリー。でもそれがその時代の現実だったんだろう。その片鱗はいまの時代に続いている。
あと、今のパートナーが、過去同性愛的心情や行為に至っていた可能性があることを想定して交際している異性愛者と思われる人は、ほんとうに少ないだろうなぁと思った(ややこしい文章)。交際相手の過去の恋愛遍歴を想定するときの視野の持ち方をどうするか、なんてことも考えてしまった。
Posted by ブクログ
よしながふみさんの漫画。何食べのドラマからハマり、何食べ(漫画)→大奥(漫画)と全巻集めてしまった私。
日常の切り取り方というか、言葉の紡ぎ方というか、とてもキレイ。心に染みる。2、3、5話はうるうる涙溜めて読んでました。さらっと描かれているのに、心にグッとくるんだよな〜
Posted by ブクログ
数年ぶりに読んだ漫画。
装丁家の名久井さんがイベントで「良い装丁」として紹介してた1冊で、気になってた。
本屋バイトの忘年会で、本の交換会をした時にもらって、翌日のバイトに行くまでの電車(40分くらい)で読み終わった。
大分濃厚なオムニバス作品たちで、いろんな好きの形があって、どの時代のどの2人組も、愛おしい。
私にも、たくさんの好きの「2人組」がある。親友みたいなお母さん、姉妹みたいな親友、近くて遠くて愛おしい恋人、、、どの2人組も違う形をしていて、どれも奇跡的で、それぞれに歴史や思い出や傷や温もりがある。そんなしあわせが実感ができる本。
Posted by ブクログ
いろんな時代の環と周という名の2人が友情だったり愛情だったり、さまざまな関係で出会いと別れを繰り返すオムニバス。どの話もグッと感じ入るものがあってとてもよかったです。
Posted by ブクログ
『大奥』や『きのう何食べた?』のよしながふみさんの一巻読み切り。短編集かと思わせて、時代を超えて何度も巡り会う2人、年齢も性別も時代背景も異なる環と周の物語。
第一話 現代編…中学生の娘のいる夫婦
第二話 明治時代編…女性同士の友情
第三話 70年代編…同じアパートに住む女性と男の子
第四話 戦後編…復員兵の元上官と部下
最終話 江戸時代編…仇討ちのため再会した幼馴染
エピローグ
どのお話もすごく良くて、一つ一つが完成されたお話なんだけれど、最終話を読むと、あぁ、そうだったんだと、ここから始まったのねと、また第一話から読み直すことに…。現代編があまりにも平凡な夫婦だからこそ、エピローグの最後のセリフが沁みます。やっぱりよしながふみさんすごいなぁ。
様々な環と周の物語
よしながふみさんらしい、多様性や優しさに満ちた美しい作品。色々な時代の様々な関係性の環と周。悲劇で終わることが多いけれど、最後にハッキリと明示せずとも希望をもたせる手法がお見事でした。映画のような映像美の抒情性、余韻の美しさがよしながふみさんは本当に上手い!素敵な作品でした。
Posted by ブクログ
「環と周」タイトル通り時代を超えて何度も巡り会う二人の物語。と、こう書くと思い浮かべるものとはちょっと違うところが、さすがよしながふみさん。環と周は、年齢や性別、立場を変えながら、出会い、互いを思い合う。悲しい結末になることが多いが、二人の間に通う真情に胸を打たれる。
五話(+エピローグ)にわかれたお話は、江戸時代から現代にまで及ぶ。それぞれその時代を映しつつ、女性の生きる姿、特にままならない人生を懸命に生きる姿が、共感を持って描かれていて、そこにぐっとくる。現代に生きる自分たちにも、もちろん困難は多々あるけれど、それでも前進したものはあるのだと励まされる気がした。
一番好きなのは第2話。女学生の環と周がけなげでいじらしく、泣けてくる。
Posted by ブクログ
江戸時代、明治時代、昭和、平成と時代を超えて描かれる「環と周」の物語。
夫婦だったり、女友達だったり、ご近所さんだったり、上官と兵隊だったり、時代と形は違えど、互いに大切な存在である二人の関係。
どの話も哀しくて切なくて優しさに溢れている。「環と周」の因縁が明らかになる最後の江戸時代編では、全ての物語が一つに繋がっていく。
愛する人が亡くなっても残る思い、未来永劫繋がっていく縁の物語は心に温かなものを残してくれました。
41ページの試し読み(第一話)。流石よしなが先生。キャラのセリフが長いけど人間臭さに溢れて、人はいろいろだなと再確認されるばかり。みんなが最後に幸せでありますように。
Posted by ブクログ
さまざまな時代に生まれ変わって
出会って別れるふたりの物語。
最初と最後のエピソードで輪廻は成就する。
それが、1話目ではあまりわからないけれど
エピローグまでたどり着いたとき、腑に落ちた。
1話目は現代、2話目は明治、3話目70年代
4話目が戦後で、5話目がはじまりの江戸時代。
時代も順不同で、生まれ変わる性別も
関係性もまるで違うのがすごい。
私は2話目のささやかな友情の物語と
4話目の復員兵ふたりの話が好きでした。
Posted by ブクログ
世の中の環さんと周さんの話
みんなそれぞれの時代を生きる人たち
環境も、仕事も、時代も全然違う人たちの人生を切り取っている短編集
この漫画がすごい!に受賞される漫画はいつも
個性に溢れていて賛否のある漫画が多い
わたし的には普通だった
Posted by ブクログ
様々な時代の『環』と『周』のお話。
この2つの名前が表すように
人と人との人生が重なり合って
巡り巡って時代が紡がれてきたことを
5つのお話が私達に伝えてくれる。
どんな人にも出会いと別れがあって
別れは寂しいものだけれど
だからこそ出会えたことの奇跡を強く感じる。
そういうご縁の素晴らしさが
ゆっくりと心に沁みてくる作品だった。
Posted by ブクログ
この人の作品はやっぱり長編が好きだなぁと思いつつしっかり楽しませてもらいました
どの時代の環と周も良かった
友情やら愛情やら憎しみやらいろんな感情が巡り巡って今世の環と周がいるんだなぁ