よしながふみのレビュー一覧
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ネタバレシロさんのご両親と4人での会食、なぜか読んでいて心がザワザワしたんだけど、まさかお母さまがお亡くなりになるとは。
あの自分の感じた心のザワザワはちょっとした描写に引っかかりがあったから?と思って読み返したけど具体的な箇所はわからず。
これってもしかして同年代(なおかつ高齢の両親が健在)ゆえのアンテナがあるから??と、読み終わってからちょっと考えてしまいました。
シロさん呼びをしていいのはケンジさんだけ!のくだりはフフッてなりますね。
この気持ち、わかる気もするし、自分にはそんな嫉妬めいた感情はもうわかないかもなーと、ちょっと複雑な心持ち。 -
ネタバレ 購入済み
名字を変える手間は嫌だし好きだからこそ、その面倒を相手にも掛けさせたくない、、私も一度親の関係で名字変わったので、面倒はすごく分かります。早くなんとかならないかなあ
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ネタバレケンジがかわいくて、シロさん…といつもの何気なくもあたたかい日常生活の中で突如起こった不幸。
前巻と今回中ごろまで人の縁がつながり、今まで以上に幸せだったから、余計に突き落とされた感じがして、読んだ後も放心状態で涙が止まらなかった。
毎日の何気ないご飯を大切な人と食べる。何気ない日常を描きながらも人生の節目節目を描き抱えている問題を丁寧に描いてきた作品。
今回のことも人生では逃げることはできない問題。
シロさんの親子関係のいびつさもすべて明かされる。ある意味終止符が打たれたのかもしれない。
このストーリー展開に、よしながふみさんのすごさを改めて感じた。ケンジ目線で描かれるから余計に心に響くものがあり、シロさんの冷静さは大丈夫なのかと心配になる。
お父さんの話を聞いて、寝ているシロさんに掛け布団をかけてあげるケンジがすごくよかった。
今回の1話の話。何気にこの巻の伏線なのではないかと思った。
どなたかの感想を拝見し、改めて表紙カバーイラストを見て、そういう意味だったのかと実感。 -
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ネタバレ独身未婚中年男性の自分が読みました。
いつもこのマンガは泣きポイントがあるのですが、今回はかなりボロボロ泣きながら読みました。
自分はゲイ寄りのアロマンティック(アセクシャルではない)で、自分の中に男尊女卑と強固な恋愛至上主義が内面化されてしまっていて未だに苦しんでいますが、ヘテロになれないのだったら、パートナーがいないよりも、同性でもパートナーがいることが羨ましいと思うことがしょっちゅうあります。
それが、この巻でのシロさんのご両親の思いとも重なり、泣きながら読むとともに、自分は人生でパートナーが得られなかったことに一抹のみじめさも痛感する読後となりました。
よしなが先生は、人間のこころの襞を描くことに、なんと長けているのでしょう。
自分は残念ながら理想とする人生(ガンガン働いて自分の収入だけで妻子を養うこと)は歩めなかったので、そのことはおそらく死後でないと納得できないとは思いますが、このよしなが先生の作品はじめ、素敵な芸術作品に出会えたことは、人生の宝だったとは思えそうです。この作品に出会えたことは、少なからず自分の救いにはなっていて、そのことには感謝できそうです。 -
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ネタバレ個人的に西郷も勝も好きではない。
慶喜も好きではないし腰抜けであり悪い意味で政治家であった
と思って入るが、このようなプライドだけ高い阿呆ではなかったと思っている。
薩摩のやり口が非常に汚いだけで、応じた庄内藩が悪い
という訳ではないし
他にも色々な出来事があったのだが、あっさり鳥羽伏見が始まってしまった。
旧幕府軍の勝つ余地は十分あったと思う。
これだけ勝海舟を登場させておいて、
しかも正直史実に比べて気持ちの良い人物に描かれているが
江戸を戦場にしないためにとスケープゴートになった
新選組のことも会津のことも全く描かれないのは意外であり不満である。
ただのテロリスト風情が偉そうに新政府の名乗るなど。
歴史と伝統をすべて時代遅れと言って潰した薩長の人間たちは虫唾が走るほど嫌いだ。
創作の中ではあるが西郷に対して宮様が怒ってくれたことは嬉しいものの、
先帝の御宸翰など西郷は実際は歯牙にも掛けぬだろう。
徳川の女たちがやったことを好きなように歪めていい代わりに江戸の町小傷ひとつつけんといて
という宮様の言葉に泣けたし、
これによって我々の知っている歴史は薩長が歪めたもので
事実はこれであったのだ、ということにもなる作りは秀逸だ。
瀧山がこの宮様を見て、徳川家の真の御台様に御成遊ばしたと涙するのも感慨深い。
お花見をするというのも、
良い料理を作ろう、緞子に刺繍をし直し東屋を作ろうというのも
相模屋さんがお代は結構ですと泣くのも、
どれも江戸の気質に溢れた粋なことばかりだ。
瀧山が流水紋の裃を身につけるのも、
宮様が家茂公のお土産の着物を身につけるのも素敵。
天璋院様にこれが真のあなた様なのですねと言われて
「私はいつだって私」と返すのが宮様らしい。
無礼講だからと、とても美しく
まるで上様が戻られたかのようだと伝える瀧山も、
それに素直に「ありがとう」と返す宮様も
心温まるシーンだ。
没日録は新政府に燃やされ、
血判を押した誓詞があるからこの事実は今に伝わらない。
薩長が土足で入るのを躊躇うくらい美しく
廊下を磨き上げようという心意気が良い。
しかし同じ日本人なのに本当に土足で踏み入ってくるのが以下にも薩長だ。
篤姫の写真のからくりも見事。
家定の最期を聞くことができて良かった。
仲野が気がつくのが早く、また上様の形見のお蔭もあり
瀧山の命が助かってほっとした。
腹を切ろうとした瀧山の気持ちはわかるが、生きて欲しい。
今度こそ本当に籠の外で。
津田梅子にこっそり事実をほのめかし、
家紋で終わる最後が素晴らしく恰好良い。
掛け値無しの名作である。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ宮様の涙にはもらい泣きしてしまう。
黒木が真っ直ぐで、初めは勤めを果たそうとしたのに
反対を唱えるのもその理由も彼らしい。
孝明天皇と家茂の信頼関係、史実でも厚かったのに
家茂公のご病気が本当に辛い。
慶喜の方便なのか事実として描かれているのかわからないが
会津は徳川大事だからこそすんなり命をきくだろうに。
折角徳川や京都や帝のことを描いているのに
会津のことがいまいち描かれないのは少々不満である。
勝海舟の描写も個人的に不満。
そして上様の訃報が黒木との話中に齎されるとは。
せめてもと花などを届ける黒木の心遣いも泣けるし、
それでは到底埋められない親子の気持ちも分かる。
辛い事実だけれど、志摩さんが本当のことを伝えてくれて良かったと思う。
花びら餅、家茂公も本当に一緒に食べられたら良かったのに。
別の籠に移されただけなのかもしれない
という瀧山のモノローグも悲しい。
何を見ても悲しい
どうせ何見ても涙は出るのならせめて綺麗なものを見て泣いておくわ
と泣かれる親子様にまた悲しくなる。
孝明天皇も身罷られ、この辺りから史実ももう
辛いことばかりで息苦しくて仕方無く、
この物語も大筋は史実に沿うであろうから悶々とした気持ちだ。
王政復古の大号令。
700年近く続いてきた武家による政の仕組みそのものが消え失せた。
なんと重いことだろうか。