私もシロさんのごはんが待ってる家に帰りたい…。
堅実を絵に描いたような弁護士・筧史朗とお気楽に見える美容師・矢吹賢二は、「シロさん」「ケンジ」と呼び合う40代のゲイカップル。そしてシロさんは、近所のスーパーマーケットの底値を把握し、無駄なお金を使わずに日々の食事を栄養バランスよく作ることを楽しんでいる。そんな二人の日常が食生活を軸にして描かれた作品、と聞いたらもしかすると、自分とは似ても似つかぬ人生なのかなぁ?と思う人もいるかもしれません。作品の中では実際、カミングアウトに対するシロさんとケンジの考え方の違いやゲイコミュニティならではのお話も出てきます。でも、体形の変化や老眼に加齢を実感したり、親の病気に直面して改めて親に対する感情が揺さぶられたり、美味しいごはんを好きな人と食べたりするような、誰にでも起こり得る日常も、大げさでこそないけれど、淡々と積み重なっていくのがこの作品のじんわり素敵なところ。おまけに、お話としてもおもしろい上に、レシピ本を超越したメニュー決定本でもあるのです。しかも、気取りのないおうちごはんにぴったりなものばかり。単品料理は作れるけど、一汁三菜を用意するとなったら途端にどこから手を付けていいかわからなくなるあなたに絶対おすすめです。
感情タグBEST3
印象深い
匿名 2023年11月29日
シリーズを通して見ても
この巻で、2人で筧の実家に行き
シロさんが泣いちゃうシーンは本当印象深い。
世間の風は厳しいし、誤解も多いけど
出会いって大きい。
ケンジがシロさんの実家訪問!こっちもドキドキ緊張が伝わってきた!
いろいろ複雑な思いにもなりましたが、なんだかんだと今現在はシロさんのことを理解できてなくても拒絶せずに受け入れてるご両親がなんだか愛おしい。
シロさんが、両親にケンさんを紹介する回を、読んでいて涙しそうになりました。
2人の繊細な気持ちがよくわかりました。
そして、シロさんのクールな愛情表現が、この巻のストーリーにはちりばめてあります。
しみじみと感動し、ジルベールのわがままとシロさんの変化とケンジの優しさと小日向さんのドMと…。オムライスの回にクリスマスの回が良かった。ドラマも原作も。
今まで世間体とかやたらと気にしていたシロさんが、実家にケンジを連れて帰ったり、ケンジおすすめのカフェに付き合ったり、外でも自然にふるまえるようになっていて感動です。ケンジもすごく嬉しそう!お互いの事を大切に想っていることが伝わってきます。
それと比べてジルベールのところは、大ちゃんはあれで幸せなの...続きを読むかな?質の悪い女みたいなジルベールにはイラっとするばかりだけど、大ちゃんがどMだからこれでいいのかな。そして相変わらず美味しそうな料理ばかりで、夕飯作りの参考にさせてもらってます。
Posted by ブクログ 2021年08月15日
この巻のエピソード、全部好き。
ドラマで見た時に、すごい幸せを感じたエピソードたち。
ご飯って、やっぱり、2人で食べるから美味しさもアップするし、幸せなんだよなー。。。
ケンジが作った贅沢オムライスが食べたくなる!
(本当に贅沢だから、ケチな自分にはなかなかハードルが。。。(笑))
Posted by ブクログ 2013年12月16日
読んだ人の料理のレパートリーが増える漫画。
「読んでいると自分が作っているかのような達成感がある」と
あまり難しい料理を作らない夫も言っていたので、
料理を作らない人にも良い漫画なのかも。
Posted by ブクログ 2013年08月29日
毎回レシピ本としても、たいへんお世話になっております´д`
やはり世のなかが柔軟になってきたとはいっても、男性✖男性のカップルの現実はまだまだ密やかな肩身のせまいものなのでしょうか…
ふたりが自由でしあわせであれば、状況がついてくるというようになってほしいものです(^^)
Posted by ブクログ 2013年12月26日
コツコツと地味に続くこの連載も、今や7巻です。基本的には、レシピ漫画。
シロさんは、しっかり者の弁護士(美人だし料理は上手いし貯金がっつりで性格いいし、カンペキですね)。ケンジくんは、ちょっとオネエ入ったやさしい(というか乙女な)美容師(ヒゲで長身だけどさ)。
堅実で地味な中年ゲイカップルの、ささや...続きを読むかな日常を丹念に描くこのマンガ。(二人とも、40代後半です。)
派手なラブシーンもドラマチックな展開もないけど、ほのぼのじんわり心に来ます。
※男性誌掲載なので、そもそも非常に抑制の効いた、BLらしくないBLです。
ずうっといいなあ、こういうのって幸せだよなあ、って思っていたけれど、今回はシリーズ最高潮です。今までで、確実に、いちばんいい。指輪を買ったあたりから、徐々にここに向かって来たんだなあ、という感じです。
テンションが高い、といってもあくまでこのマンガ基準でってことですが、とにかく心が熱くなります。火傷しそうな熱さじゃなくて、寒い夜を心地よくすごすための湯たんぽみたいに。
最初の話でいきなり、天然のろけ爆弾を炸裂させるシロさんに、目が点。あまりに予期しない出来事で、びっくりしました。シロさんは普段そういうキャラじゃないからこそ、あの発言にはぐっと来ます。やられた、という感じ。
もうひとつ別の話でも、シロさんの変化、というか進化?が見られます。人目をはばかることが最優先だったこの人が、ケンジくんと暮らした時間が長くなるにつれて、徐々に変わって来ている。ケンジくんの気持ちを汲む余裕、みたいなものが見え隠れします。実にさりげなく、さらりとね。
※これ以降、若干のネタバレを含みます※
いよいよお正月。
両親に約束した通り、シロさんは初めてケンジくんを連れて実家に帰ります。普段はカジュアルな格好一辺倒のケンジくんが、かっちりスーツにネクタイ、トレンチコート。ギクシャクしつつも、そこは(一応)大人の対応で迎えるご両親。気まずさに耐えきれず、母親の手伝いにキッチンに逃げるシロさん。
(おいおい、アンタの男を見捨てるんかい・・・?)
間を持たせるため、父親はケンジくんに、シロさんの若いころのアルバムを見せる。ここでの二人の会話が秀逸。訥々と、じんわり、せつなくね。
(そして最後には、とんでもなくコミカルなオチつき。よしながさん、さすがの手腕です。)
あとはまあまあ和やかに、4人で食事。美味しいご飯のある食卓を囲む幸せが、このマンガのキモですもの。
その後、二人はシロさん実家を辞すわけですが。帰り道、まずは笑いのオチが炸裂。ご両親のあらぬ誤解に、失笑するしかないシロさん。変な誤解の犠牲者?になったケンジくんはまったく気にせず、ニコニコご機嫌なのね。
いいじゃないの、それでシロさんのご両親がイイ気分になるならって。
ヘタレに描かれがちなケンジくんですが、こういうときは大人だよなあって思います。けど、ものすごく乙女でもある(笑)。
恋人の家を訪問し、家族に紹介される。
―――ありきたりのようで、ゲイのカップルにはなかなかハードルが高い。そんな幸せな機会がいつか自分にやって来るとは、思ってもいなかった。万感の思いでそう呟き、涙をこぼすケンジくん。
「つき合わせて悪いな」くらいに思っていたであろうシロさんは、ケンジくんのリアクションに驚きます。でも、そっと頭を抱いてあげるんだよね。「もう、死んでもいい」なんて言われたら、そうなるよなあ。しょうがないなあという気持ちと、可愛いなあという気持ちで。
(どっちも40過ぎのオッサンですが、ケンジくんのほうが年下です。)
夜道とはいえ、天下の往来で。今までのシロさんでは、考えられない行動。
で、ここでもうひとつ、爆弾が落ちます。今度は笑いではなく、世間の冷ややかな視線、という残酷な爆弾。ぐさっと・・・来るよなあ。BLファンタジーが、世間のリアリティに触れた瞬間、みたいにも思えるから。でも、シロさんもケンジくんも、黙ってやりすごします。受け流すくらい、なんでもない。ゲイであることの痛みは、人生でさんざん経験してるでしょうから。
ふたり一緒だからね。だからやりすごせるのでしょう。
この二人は、世の中の偏見と戦ったりはしません。世界の中心で愛を叫んだりもしません。ごく普通の、平凡な社会人として暮らしていく、それだけ。
恋人がいて、おいしいご飯がある。
―――それが幸せ、って知ってるんですね。
いろいろ主張せずに、さらりと描くよしながさんの筆が冴えます。ホント、すごく面白いよ~。
Posted by ブクログ 2013年02月02日
ゲイカップルの毎日のご飯事情。このマンガ内では、ゲイって事、そんな重要な要素じゃない。とにかく出てくる料理がすべて家庭的で、実用的で、美味しそうなことこの上ない!レシピも細かに載ってます。食べたくなるのはもちろん、作りたくなります♪
Posted by ブクログ 2013年01月30日
これを読み終えて、ほぼ日での糸井重里氏との対談を読む。(なんだかネタバレしてそうで怖かったのだ)
この物語は十分ドラマチックですよ!
ジルベールの登場からエピソードが華やいでいる。物語にとっては空気を読まない他人はすごいなぁと。リアルでいたら迷惑だけどね。
Posted by ブクログ 2013年01月24日
1巻から全部持っているけど、ホントに良い作品だと思うし、よしなが先生うまい。
今回はシロさんがお正月にケンジを実家につれていく話し、佳代子さんの娘の結婚話しは特に好き。
Posted by ブクログ 2022年10月17日
今回は完全にケンジのデミオムライスに持っていかれた感!!!!
めっちゃ美味しそうでした。。。
小日向さんカップルと一緒に過ごすクリスマスに
シロさんの実家に行くお正月
冨永さんとサウナで会う
ミチルちゃんのできちゃった結婚
玲子さんのエステサロンオープン
わたるくんの料理も男前だったなー。
ク...続きを読むリスマスの明太子ディップは簡単で美味しそう!
アジの塩焼きの下処理も勉強になるーーー!
小日向さんたちを招いてクリスマスパーティー。これみて、ラザニアやアールグレイのシャーベット作ってみました。
読んでると料理してみたくなる本です。
Posted by ブクログ 2019年05月01日
けんちゃんのご飯をめちゃくちゃ美味しがって食べていたシロさんが微笑ましい。
だんだんと普段から一緒に外出することが多くなってきたのがうれしい。
いつもほっこりした気持ちにさせられる。
Posted by ブクログ 2016年01月30日
ケンジ、ついにシロさんの実家へ。
なんやかんや親に紹介するのって同性カップルだと躊躇もあるし難しいんだろうな。でもケンジがお父さんに話したことすごくよかったな。
それから小日向さんとジルベールカップルもおもしろい笑。
ケンジ作のオムライスもおいしそうだったなー。
疲れて帰ってきた時に恋人の作った...続きを読むごはん食べられるって幸せだ。
Posted by ブクログ 2014年04月18日
初めてシロさんの家に遊びに行ったケンジの話、お友達の富永さんのお嬢さんの結婚の話など、さらっとしているけど家族の深い話が多かったかな。
相変わらずご飯が美味しそうで、手作りの料理を食べさせる相手がいること、一緒にご飯を食べる相手がいることっていいなと思えた。
Posted by ブクログ 2014年03月31日
毎度おなかが減る漫画。間違って8巻を先に買って読んでしまっていたのだけど、ケンジを両親に紹介する回は思わず泣きそうになってしまった。やっぱり誰しも人として普通の事に憧れるのはあたりまえ、道を逸れてしまったからこそ男女のカップルにある当たり前の小さな幸せに憧れて日々想いを隠してきたんだなぁと思うとケン...続きを読むジの涙にうるっとさせられました。富永さんちの家庭の事情、時間ぐすり。本当にどんな幸せな家庭の中にもいろいろあるものだと思います。ウチにもいろいろあるし、他にもそういう風に思ったことが何度もある。でも時間ぐすりっていい言葉。そうだなぁと感じます。シロさんの自分の趣味ではないけど相手を思いやって喜ばせる付き合い(カフェに行くこと)は自分も見習おうと思った。興味ないから行かないじゃなくて相手を想いやるからこそできるんだなと感じました。そうだよね、その方が絶対ハッピーだよね。楽しめるよねって感じました。私も興味ないってはねのけないでじゃあ教えてと素直に相手を受け入れるようにしようと思いました。
Posted by ブクログ 2013年03月22日
読むのをわすれてた(笑)
ナイロンかぶったまま、本棚に会ったのを発見。
相変わらず、美味しそうな漫画です。
最後のオムライスによだれが・・・。
Posted by ブクログ 2013年02月22日
再読です。恋人が家族になる話。たとえ同性愛者でも、異性愛者となんら変わらないよなー。一緒に暮らして、家族になっていく。
差別してないつもりでも、マイナーっていうだけで、やっぱりどこか差別してしまっているかもしれないと読みながら考えました。
今回は筧さんの実家での唐揚げが魅力的!読んでると料理がしたく...続きを読むなる漫画です。
Posted by ブクログ 2013年02月15日
毎回料理を作りたくなる気分にさせる漫画。
今回はかぶとベーコンのスープとマーボー春雨がおいしそうだった。そして、エビチリは我慢できなかったので早速作って食べた。
おいしかったです。
シロさんがいろいろなことを経験してきていて、穏やかに他人の幸せを願える人であることが素敵だなと思う。「富永のお嬢さん...続きを読むもどうかお幸せに・・・」と心の内で願うシーンはしんみりくる。
Posted by ブクログ 2013年01月26日
糸井重里との対談で作者が、恋愛が終わった後も続いていく暮らしを描きたかった、と。続いていくって、それ自体に価値があるのかもしれないと思わせてくれる。
Posted by ブクログ 2013年01月26日
お正月の過ごし方とか、2人と世間の関係が穏やかにかわっていくのが好き。そしてこの巻がでた頃、次の正月ネタがモーニングに載ったわけだがこれがまた(笑)
Posted by ブクログ 2015年02月12日
とうとうここまできた、という感じ。少し前から主人公に変化が訪れていたわけだけど。
正月に連れて帰ることは前に約束させられてたから、そろそろかなとは思ってたけど、無事にすんで良かった。帰り道でのケンジの反応にじわっときた。
Posted by ブクログ 2022年11月25日
水泳が一番短時間でカロリー消費してくれるし膝に負担かかんないし 時間ぐすり うみせんやません海千山千の弁護士 東証しか見ないゆるゆるのデイトレーダー 美と若さへの執着 あさりの出汁 宵越しの金は持たない主義 五臓六腑に染み渡るとはこの事だ
Posted by ブクログ 2021年09月20日
わぁ!
今回なんだか、すてきな話でした。
シロさんの両親にはじめて会うケンジ。
微妙な空気から温かな雰囲気に
ゆるゆると移っていく時間がいい…。
あと、シロさんの仕事シーンも
わりと多めの巻でした。
ついでに、ジルベールん家の小ネタも。
百のカップルあれば、百のドラマあり(笑)
ふりまわし系の相方...続きを読むを持つと
苦労が絶えないねぇ。
料理…そのジルベールのキムチチゲが
うっかり美味しそうなのよねぇ。
Posted by ブクログ 2018年03月25日
相変わらず美味しそうな家庭料理。
スグに実践出来そうで、ある意味料理本。
小日向&航(ジルベール)とクリスマス会を。
そして。
初めてシロさんの実家にケンジがお邪魔。
ケンジ、感極まる。
シロさんの優しさは、ある意味裏返しなのね。
小日向と航のコンビは・・・ややこしいなぁ。
LASTに。
シロさん...続きを読む、忙しすぎておうちごはんが二人出来ず。
やっぱり「二人ご飯」は最高ね。
Posted by ブクログ 2015年03月31日
お互いに気を遣い合いながら過ごす、男性同士の恋愛。今回も多く出る料理の中で、誰もが想いは違えど悩みを抱えているのだということや、人にとっての幸せとは何だろうかと考えさせられる。
Posted by ブクログ 2014年12月22日
今巻のメニューは「なすといんげんと豚肉の煮物」「キムチチゲ」「卵とアスパラ入り海老チリ」「うどんすき」「デミグラスソースのオムライス」「鶏のから揚げ」「かぶとベーコンの豆乳スープ」「ミルクティー
Posted by ブクログ 2013年04月07日
料理を作るようになって、よりじっくり読むようになった。
でも、魚、貝系はなんかやる気がしないのよねー。
卵は何と無く信用できなくて買えないのよねー。
という制限の中、イマイチ作れるレシピなし!
でも、参考になります。
料理、好きになりつつある。うむ。
Posted by ブクログ 2013年01月21日
筧先生、家族にケンちゃんをご紹介の巻。
二人の職場や、友人たちが登場。お話はじんわり心温まりました。年齢を重ねると出てくる問題が上手に描かれてるなぁと、考え方ひとつひとつで違うんだなと思ったり。
今回のレシピはコンビニ系アレンジが少なくて残念。