あらすじ
2LDK男2人暮らし 食費は月4万円也(昼食費別)。これは、筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)の「食生活」をめぐる物語です。
今回のメニューは…炒めナムルのビビンバ、焼餃子、ラムチョップのソテー、白身魚のセビーチェ、鶏もも肉のトマトすき焼き、ドロップチョコチップクッキー、サバサンド、みそ煮込みうどん、肉野菜あんかけ焼きそばなど。
私もシロさんのごはんが待ってる家に帰りたい…。
堅実を絵に描いたような弁護士・筧史朗とお気楽に見える美容師・矢吹賢二は、「シロさん」「ケンジ」と呼び合う40代のゲイカップル。そしてシロさんは、近所のスーパーマーケットの底値を把握し、無駄なお金を使わずに日々の食事を栄養バランスよく作ることを楽しんでいる。そんな二人の日常が食生活を軸にして描かれた作品、と聞いたらもしかすると、自分とは似ても似つかぬ人生なのかなぁ?と思う人もいるかもしれません。作品の中では実際、カミングアウトに対するシロさんとケンジの考え方の違いやゲイコミュニティならではのお話も出てきます。でも、体形の変化や老眼に加齢を実感したり、親の病気に直面して改めて親に対する感情が揺さぶられたり、美味しいごはんを好きな人と食べたりするような、誰にでも起こり得る日常も、大げさでこそないけれど、淡々と積み重なっていくのがこの作品のじんわり素敵なところ。おまけに、お話としてもおもしろい上に、レシピ本を超越したメニュー決定本でもあるのです。しかも、気取りのないおうちごはんにぴったりなものばかり。単品料理は作れるけど、一汁三菜を用意するとなったら途端にどこから手を付けていいかわからなくなるあなたに絶対おすすめです。
感情タグBEST3
弁護士と美容師のカップル。
ファンタジーじゃなく
毎年年齢を重ねていく所がすき。
ツンデレ弁護士が美容師に対する愛の
重さや料理シーンがすき。
料理のレシピも見所。
Posted by ブクログ
前半から中盤までの幸せの描かれ方と、後半のギャップがすごい…でも生きていく上で避けては通れないことで、色んな愛情の示し方があって、表紙をもう一度見て、泣きそうになる。ケンジの人の愛し方、好き。
過ぎる年月
今巻は全編通して年月の経過を感じました。
タブチくんと千波さんと一緒にご飯を食べられるような関係になったり、ジルベールも老化を感じていたり…
ケンジがまたシロさんの両親とご飯食べてる姿が描かれてて、あぁまたご飯食べられる関係になれたんだなと思っていたらあまりの急落に読む手が止まりました。
以前、自分の父と母先に亡くなるなら?って話を佳代子さんとしてて漠然とその通りになるのかなと思っていたので…先にお母さんが亡くなってしまうとは…
それからお父さんからケンジへのお話。
これも年月が過ぎてシロさんの同性愛とケンジのことを受け入れられたという話。
漫画の中でもしっかりと日々が過ぎていって、シロさんもケンジもこの現実世界のどこかに生きているんじゃないかと思わせられる巻でした。
ネタバレなしにこの本は語れない
表紙がピンクの薔薇ってフェミニンね〜ケンジの趣味?と思いながら何食べ24巻。
タブチくんと彼女さんカップルと食事会したり、ジルベールの旅行から帰ってきたの「僕旅行嫌い」にひやっとしたり。でも彼も大人になりました。着地地点が優しくなった。
結婚式後、シロさん両親とランチ会してお母さんから自己ベストな食器をもらったり。
からの。。。
なくなる時ってあっという間で、待ってほしくても知らん顔して淡々と進む。
よしなが先生の描き方がすごい。亡くなる時のあの感じをしっかり描いてる。
筧父の本当の気持ちはグッときた。至らない所はあったかもしれないけど、配偶者を第一に考える、そして息子の配偶者と認めてケンジにだけ話すのが最後の父の仕事のようで胸が締め付けられる。
表紙のピンクの薔薇はお母さんのことを思って用意したんだろうね。
お母さんの好きな花。
お葬式して火葬して見送った後の一場面と思うと優しくも悲しい。
鉢だからお見舞い用ではない。ケンジはそういった常識を知ってる素敵な大人だ。
Posted by ブクログ
前半はいつもの感じでご飯美味しそうだな〜2人の周りの人達あったかいな〜と読んでたのに後半…!!
緩急、緩急がすごすぎる…
今だから話してくれた親サイドの物語泣いてしまった
Posted by ブクログ
泣いた。映画を一本観たような気分。久栄さんとの別れは読者としても寂しい。シロさん両親はシロさんのことを非常に愛しているのに、息子への期待が高い。完璧な親ではない姿がリアル。3度の流産はつらかったでしょう。しかしだからと言ってシロさんが結婚して孫を見せることを望むのは身勝手。もしシロさんがストレートだったとして結婚したとしても不妊だったら、シロさんを責めるのだろうか。相手の妻を責めるのだろうか。ゲイでなくても孫が見れるとは限らない。だから子の人生を親がつべこべ言ってはならないんだ。でもこれは正論であって、シロさん両親の世代では受け入れられなかったんでしょう。よくシロさんは山上容疑者のようにならなかったなと思う。人によっては耐えられないと思う。
そしてケンジが良い人すぎる。この漫画はこれからシロさん父、ケンジ母などの別れを描いていくのかな…。シロさんかケンジが相手を看取る姿まで描くんだろうな。ちょっと耐えられないかもしれない…。でも私自身いつか親を看取り、夫を看取り…をするしかないんだろうな。
Posted by ブクログ
生活していれば、ハレの日もあれば、ケの日もあるとテレビで誰かが言っていたが、23巻で幸せな結婚式の日があり、まさかケの日が描かれようとは思っていなかった。
お父さんが過去を振り返り、ケンジにシロさんを託す言葉は愛に溢れていて、オジさんになっても子どもは子どものままなんだと思った。
前半は寝室別々問題やケンジのカワイイ嫉妬などがあって、クスッと出来たところも面白かった。
Posted by ブクログ
シロさんのご両親と4人での会食、なぜか読んでいて心がザワザワしたんだけど、まさかお母さまがお亡くなりになるとは。
あの自分の感じた心のザワザワはちょっとした描写に引っかかりがあったから?と思って読み返したけど具体的な箇所はわからず。
これってもしかして同年代(なおかつ高齢の両親が健在)ゆえのアンテナがあるから??と、読み終わってからちょっと考えてしまいました。
シロさん呼びをしていいのはケンジさんだけ!のくだりはフフッてなりますね。
この気持ち、わかる気もするし、自分にはそんな嫉妬めいた感情はもうわかないかもなーと、ちょっと複雑な心持ち。
Posted by ブクログ
ケンジがかわいくて、シロさん…といつもの何気なくもあたたかい日常生活の中で突如起こった不幸。
前巻と今回中ごろまで人の縁がつながり、今まで以上に幸せだったから、余計に突き落とされた感じがして、読んだ後も放心状態で涙が止まらなかった。
毎日の何気ないご飯を大切な人と食べる。何気ない日常を描きながらも人生の節目節目を描き抱えている問題を丁寧に描いてきた作品。
今回のことも人生では逃げることはできない問題。
シロさんの親子関係のいびつさもすべて明かされる。ある意味終止符が打たれたのかもしれない。
このストーリー展開に、よしながふみさんのすごさを改めて感じた。ケンジ目線で描かれるから余計に心に響くものがあり、シロさんの冷静さは大丈夫なのかと心配になる。
お父さんの話を聞いて、寝ているシロさんに掛け布団をかけてあげるケンジがすごくよかった。
今回の1話の話。何気にこの巻の伏線なのではないかと思った。
どなたかの感想を拝見し、改めて表紙カバーイラストを見て、そういう意味だったのかと実感。
匿名
年をとってどんどん丸くなるシロさんと、いつまでもピュアな乙女のままのケンジ。
2人一緒に会う人も増えて、2人一緒の行動範囲も増えて若い時よりずっとカップルとして楽しそう。
恋愛や料理だけではなく、ちゃんと人生が描かれているのが面白い
Posted by ブクログ
独身未婚中年男性の自分が読みました。
いつもこのマンガは泣きポイントがあるのですが、今回はかなりボロボロ泣きながら読みました。
自分はゲイ寄りのアロマンティック(アセクシャルではない)で、自分の中に男尊女卑と強固な恋愛至上主義が内面化されてしまっていて未だに苦しんでいますが、ヘテロになれないのだったら、パートナーがいないよりも、同性でもパートナーがいることが羨ましいと思うことがしょっちゅうあります。
それが、この巻でのシロさんのご両親の思いとも重なり、泣きながら読むとともに、自分は人生でパートナーが得られなかったことに一抹のみじめさも痛感する読後となりました。
よしなが先生は、人間のこころの襞を描くことに、なんと長けているのでしょう。
自分は残念ながら理想とする人生(ガンガン働いて自分の収入だけで妻子を養うこと)は歩めなかったので、そのことはおそらく死後でないと納得できないとは思いますが、このよしなが先生の作品はじめ、素敵な芸術作品に出会えたことは、人生の宝だったとは思えそうです。この作品に出会えたことは、少なからず自分の救いにはなっていて、そのことには感謝できそうです。
Posted by ブクログ
あらすじも知らずいつものように読んでいたらこの24巻目で初めて大号泣していました
作者さんは筋を決めていたのでしょうか
決して綺麗事ではない、けれどとても美しい物語の運びだと思いました
自分は同性愛者ではありませんが今後の人生に悩んでいたのでシロさんのお父さんの告白と夫婦の物語にとても勇気をもらいました、ありがとうございます
Posted by ブクログ
連載開始は、たしか私が高校生の頃。
ずっと新刊を心待ちにしながら読んでる、大好きな漫画。
シロさんとケンジもすっかり歳をとって、最近感慨深くなることが多々ある。私はこの漫画からこの先自分に起こるライブイベントの予習をしてるのかなぁ。
シロさんのレシピは(小日向さんが出てこなければ)自宅で再現しやすいものばかりなので、自炊の参考にもさせてもらっています。トマトすき焼き美味しかった。
Posted by ブクログ
うわ〜こういう人いるよねって人も視点が変わればそうだったのね...そりゃなかなか受け入れられないよねってわかるというか...
やっぱり一人っ子って親の期待がかかりすぎてしまうし子に無意識のうちに理想や普通を押し付けてしまうことってあるよな〜と思った。シロさんも兄弟姉妹がいたら違っただろうし、ご両親も一人息子がゲイじゃなかったらまた違ってのかなとも...
一人っ子だから駄目とかそういうことが言いたいんじゃなく。子どもは自分とは別人格であることは常日頃から意識しているけども、だとしても自分の想像の範疇から著しく逸脱した生き方をすることって往々にしてあると思うが、極論反社半グレじゃない限りは受け入れていく覚悟って自分のためにも子のためにも大事だなと思った。
けど作中では色んなことがあって色んな感情を抱えながらもなんだかんだみんなそれなりに後悔のない生き方をしていてよかった!
泣けました
前の巻も泣いたけど、今回はもう、本当に切なくて切なくて。
10年以上読んできている作品なので、登場人物が最早親戚みたいに思えているくらいなんですが、私達と同じく年も取るし、身体にもガタがくるし、親とのお別れも…
いつもはご飯が美味しそう、って読み終わるのに、今回はしばらく余韻で色々考えちゃいました。
シロさんママ、お疲れ様でした。パパさんもお辛いでしょうがどうかお健やかに。
Posted by ブクログ
ケンジの気持ちわかるー。
自分だけ特別がいいよねー。
悲しいお話もあった。
でも避けては通れないお話。
しかも次巻の予告の気になるじゃぁぁぁん!!
クッキーのレシピが載っていて
「作りたい!」って思ったけど
カロリーお化けだった。
Posted by ブクログ
順番だから仕方ない事とは言え、
シロさんのお母さんの死は
自分の事の様に悲しかったです。涙涙でした。
シロさんのお父さん、気を落とさんように…
Posted by ブクログ
いや〜泣けた泣けた(TдT)シロさんのご両親、ラブラブ〜(*^^*)ご飯だけでなく、これから自分の身にも起こるであろう出来事が描かれていて、人生の参考書と言っても過言ではない(๑•̀ㅂ•́)و✧冷製わかめスープ、早速作っていただきました(^人^)
辛い
きのう何食べた?は、面白いだけでなく勉強になるし、料理のレシピも増えるしで、もう何度も何周も繰り返し読んでいます。新刊が出たら、その新刊も何度も繰り返し読みます。
⋯が、今回は辛い!
2回めがなかなか読めず、今日にいたりました。
Posted by ブクログ
途中まではいつものほっこり美味しい話でただ楽しんでいたのだけど、シロさんのお母さんのところで涙腺崩壊してずっと泣きながら読んだ。
最初のお母さんの登場シーンでは、うわー と、思ってしまったけど、LGBTQに関する事をメディアでも本でも取り上げなかった世代を過ごしてきたら、こういう反応になるのかもしれない。
それでも、ケンジという個人とちゃんと仲良くなれて良かった。
ジルベールのマチュピチュ村小ネタと旅行嫌い発言に笑った。小日向さん不憫すぎる笑
LE◯Nとかでオシャレなおじさんがちょい悪親父しかいないしアレ嫌だ というの分かる。
毒舌だけど素直で面白いな、ジルベール。
山田さん直伝ビビンバは美味しかった。
シロさん呼びは自分しか嫌だというケンジの乙女心は、私にはさっぱり分からない(´・∀・`)
Posted by ブクログ
もう24巻に突入して、単なる料理漫画でもLGBT漫画でもなく、1人の人間とその周りの人々の人生の物語になってる。
生まれてきて最初の近しい人は親で、大人になって親から独り立ちすると身近でかかわりのある人々が自分の人生において重要になっていく。今回は安定のジルベーヌカップルや、佳代子さんご夫妻だけでなく、タブチ君カップルが家族ぐるみの付き合いに昇格していて楽しかった。こうやって近所にさらっと一緒に食事をとれる人達がいるって幸せだよなぁ。
シロさんのご両親とも良い距離感で付き合えるようになって読んでいてほのぼのしたけれど、24巻まで続いているので色々ある。悲しかったけど、どんなことがあっても日常は過ぎていくし、お腹は空くし、ごはんを食べないと元気も出ない。そんなふうに人生は続いていくんだな。
最後のページで、シロさんのお父さんに言われたことを守ってあげるケンジに涙が出た。とても良いシーンだった。結婚しなくたって楽しく暮らせるけど、年齢を重ねるにつれて、結婚という形をとらなくてもお互いを思いやれるパートナーがいるってとてもありがたく幸せなことなのかもしれない。次巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
前半は軽快に読み進めていたのだが。。
まさかな。。。
仲良くランチを食べていたのが、ある意味、フラグだったとは。。。
いつかは必ず訪れるものだが、感情移入半端なかった。。
そして、お父さんの告白。
早朝からこれを読んでいて泣いてしまった。。
ああ。悲しいね。。。
二人と共に年を重ねる
この物語は、登場人物のシロさんもケンジさんも年を重ねていき、彼らの親も年老いていく様子が描かれているため、
読者である私は他人事とはストーリーを思えず、感情移入していきました。
シロさんのゲイであることの葛藤やご両親の歴史が今回は描かれていて、涙なしでは読めませんでした。
そして、シロさんもケンジさんも、シロさんのご両親も辛い過去があったものの、とても愛情に溢れていて、読み終わった後しみじみとしました。
Posted by ブクログ
数巻前から、老いが始まったカップルの日常に話の焦点がシフトされているなぁ、という気がする。まぁシロさんも還暦というしね。同世代というつもりだったけど、俺が読み始めた当時40代だったはずだからなぁ。老眼のエピソードとか、物語の中で歳をとっている認識はあったんだけどね。今、一巻取り出してみたら、2008年に買ったレシートが挟んであった。今から17年前?俺、30代かぁ。同じペースで歳をとっているということかな。
今回のエピソードは、パートナーの親の死だ。シロさん、ケンジよりも若い世代ではある俺も、この3月に妻の父、義父が亡くなったところだった。そのあたり、妙にみにつまされるところがあってね。なんか読みながら、しんみりとした読後感を感じていたな。
この先、どちらかの死まで物語は続いていくんだろうか。
歳を重ねたからこそ
前半と後半での緩急がすごい巻でした。歳を重ねると当たる問題ですね。いつ読んでもシロさんがどんどん穏やかになっていくのが良い。辛いことがあっても日常は続く描かれ方が見事。
Posted by ブクログ
シロさんのお父さんからケンジへ告げられた様々な思い。
生きていればいろんな出来事がある。
この先、何か辛いことがあった時には、煮込みうどんが食べたくなるかもしれない。
日常
前半はいつものみんなの日常でした。
タブチくんカップルとも仲良くなるんだ〜と思いながら読んでいたら、突然の出来事。
シロさんとお母さんが最後に言葉を交わすシーンとかじゃなくて、ケンジにシロさんからLINEで伝えられたところが、もうどうにもならないものを突きつけられてグサッときました。
その後のお父さんの気持ち。一巻から読んできて登場人物それぞれ年齢を重ねているのを感じていたけど、悲しいな。
私は結婚して子どももいるけど、シロさんと同じくひとりっ子なので自分の今後も少し考えました。
Posted by ブクログ
「家族」として暮らすからこそ訪れる
人生の大きなできごと。
きちんと時間が流れるこの漫画だから
こうやって描かれる。
いやもぅ〜、タブチ君っ。
相変わらずいい味出してるね。
最初に登場した時はこんな長く
レギュラーで関わるキャラとは思わなかった。
餃子パーティーに千波さんも呼んで
これからも付き合いは続きそう。
Posted by ブクログ
40代で始まった二人の日常も、今ではケンジが58歳、シロさんは還暦を過ぎた。昨日読んだ別のコミックのゲイカップルは30周年だったから、この二人もあんな風に日常を積み重ね、添い遂げていくんだろうな〜と感慨深い。
長く付き合っていくと色々あって、前回は結婚式、そして今回はお葬式…。
シロさんの母親とは色々嫌な思いもあったケンジだけど、そこから時間をかけて人となりを理解してもらえて、亡くなる時はわだかまりがなくなっていたことが救いだと思う。
自分以外の人にシロさんと呼んでほしくないというケンジの気持ち、なんだかわかるな〜