【感想・ネタバレ】きのう何食べた?(24)のレビュー

あらすじ

2LDK男2人暮らし 食費は月4万円也(昼食費別)。これは、筧史朗(弁護士)と矢吹賢二(美容師)の「食生活」をめぐる物語です。
今回のメニューは…炒めナムルのビビンバ、焼餃子、ラムチョップのソテー、白身魚のセビーチェ、鶏もも肉のトマトすき焼き、ドロップチョコチップクッキー、サバサンド、みそ煮込みうどん、肉野菜あんかけ焼きそばなど。

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私もシロさんのごはんが待ってる家に帰りたい…。

堅実を絵に描いたような弁護士・筧史朗とお気楽に見える美容師・矢吹賢二は、「シロさん」「ケンジ」と呼び合う40代のゲイカップル。そしてシロさんは、近所のスーパーマーケットの底値を把握し、無駄なお金を使わずに日々の食事を栄養バランスよく作ることを楽しんでいる。そんな二人の日常が食生活を軸にして描かれた作品、と聞いたらもしかすると、自分とは似ても似つかぬ人生なのかなぁ?と思う人もいるかもしれません。作品の中では実際、カミングアウトに対するシロさんとケンジの考え方の違いやゲイコミュニティならではのお話も出てきます。でも、体形の変化や老眼に加齢を実感したり、親の病気に直面して改めて親に対する感情が揺さぶられたり、美味しいごはんを好きな人と食べたりするような、誰にでも起こり得る日常も、大げさでこそないけれど、淡々と積み重なっていくのがこの作品のじんわり素敵なところ。おまけに、お話としてもおもしろい上に、レシピ本を超越したメニュー決定本でもあるのです。しかも、気取りのないおうちごはんにぴったりなものばかり。単品料理は作れるけど、一汁三菜を用意するとなったら途端にどこから手を付けていいかわからなくなるあなたに絶対おすすめです。

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過ぎる年月

今巻は全編通して年月の経過を感じました。
タブチくんと千波さんと一緒にご飯を食べられるような関係になったり、ジルベールも老化を感じていたり…
ケンジがまたシロさんの両親とご飯食べてる姿が描かれてて、あぁまたご飯食べられる関係になれたんだなと思っていたらあまりの急落に読む手が止まりました。

以前、自分の父と母先に亡くなるなら?って話を佳代子さんとしてて漠然とその通りになるのかなと思っていたので…先にお母さんが亡くなってしまうとは…

それからお父さんからケンジへのお話。
これも年月が過ぎてシロさんの同性愛とケンジのことを受け入れられたという話。
漫画の中でもしっかりと日々が過ぎていって、シロさんもケンジもこの現実世界のどこかに生きているんじゃないかと思わせられる巻でした。

#切ない #泣ける #ほのぼの

1
2025年06月23日

ネタバレ 購入済み

ネタバレなしにこの本は語れない

表紙がピンクの薔薇ってフェミニンね〜ケンジの趣味?と思いながら何食べ24巻。
タブチくんと彼女さんカップルと食事会したり、ジルベールの旅行から帰ってきたの「僕旅行嫌い」にひやっとしたり。でも彼も大人になりました。着地地点が優しくなった。
結婚式後、シロさん両親とランチ会してお母さんから自己ベストな食器をもらったり。



からの。。。
なくなる時ってあっという間で、待ってほしくても知らん顔して淡々と進む。
よしなが先生の描き方がすごい。亡くなる時のあの感じをしっかり描いてる。

筧父の本当の気持ちはグッときた。至らない所はあったかもしれないけど、配偶者を第一に考える、そして息子の配偶者と認めてケンジにだけ話すのが最後の父の仕事のようで胸が締め付けられる。

表紙のピンクの薔薇はお母さんのことを思って用意したんだろうね。
お母さんの好きな花。
お葬式して火葬して見送った後の一場面と思うと優しくも悲しい。
鉢だからお見舞い用ではない。ケンジはそういった常識を知ってる素敵な大人だ。

#泣ける

1
2025年06月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

泣いた。映画を一本観たような気分。久栄さんとの別れは読者としても寂しい。シロさん両親はシロさんのことを非常に愛しているのに、息子への期待が高い。完璧な親ではない姿がリアル。3度の流産はつらかったでしょう。しかしだからと言ってシロさんが結婚して孫を見せることを望むのは身勝手。もしシロさんがストレートだったとして結婚したとしても不妊だったら、シロさんを責めるのだろうか。相手の妻を責めるのだろうか。ゲイでなくても孫が見れるとは限らない。だから子の人生を親がつべこべ言ってはならないんだ。でもこれは正論であって、シロさん両親の世代では受け入れられなかったんでしょう。よくシロさんは山上容疑者のようにならなかったなと思う。人によっては耐えられないと思う。
そしてケンジが良い人すぎる。この漫画はこれからシロさん父、ケンジ母などの別れを描いていくのかな…。シロさんかケンジが相手を看取る姿まで描くんだろうな。ちょっと耐えられないかもしれない…。でも私自身いつか親を看取り、夫を看取り…をするしかないんだろうな。

0
2025年10月15日

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ネタバレ

生活していれば、ハレの日もあれば、ケの日もあるとテレビで誰かが言っていたが、23巻で幸せな結婚式の日があり、まさかケの日が描かれようとは思っていなかった。
お父さんが過去を振り返り、ケンジにシロさんを託す言葉は愛に溢れていて、オジさんになっても子どもは子どものままなんだと思った。
前半は寝室別々問題やケンジのカワイイ嫉妬などがあって、クスッと出来たところも面白かった。

0
2025年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シロさんのご両親と4人での会食、なぜか読んでいて心がザワザワしたんだけど、まさかお母さまがお亡くなりになるとは。
あの自分の感じた心のザワザワはちょっとした描写に引っかかりがあったから?と思って読み返したけど具体的な箇所はわからず。
これってもしかして同年代(なおかつ高齢の両親が健在)ゆえのアンテナがあるから??と、読み終わってからちょっと考えてしまいました。

シロさん呼びをしていいのはケンジさんだけ!のくだりはフフッてなりますね。
この気持ち、わかる気もするし、自分にはそんな嫉妬めいた感情はもうわかないかもなーと、ちょっと複雑な心持ち。

0
2025年09月05日

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ネタバレ

ケンジがかわいくて、シロさん…といつもの何気なくもあたたかい日常生活の中で突如起こった不幸。

前巻と今回中ごろまで人の縁がつながり、今まで以上に幸せだったから、余計に突き落とされた感じがして、読んだ後も放心状態で涙が止まらなかった。

毎日の何気ないご飯を大切な人と食べる。何気ない日常を描きながらも人生の節目節目を描き抱えている問題を丁寧に描いてきた作品。
今回のことも人生では逃げることはできない問題。
シロさんの親子関係のいびつさもすべて明かされる。ある意味終止符が打たれたのかもしれない。

このストーリー展開に、よしながふみさんのすごさを改めて感じた。ケンジ目線で描かれるから余計に心に響くものがあり、シロさんの冷静さは大丈夫なのかと心配になる。
お父さんの話を聞いて、寝ているシロさんに掛け布団をかけてあげるケンジがすごくよかった。

今回の1話の話。何気にこの巻の伏線なのではないかと思った。
どなたかの感想を拝見し、改めて表紙カバーイラストを見て、そういう意味だったのかと実感。

0
2025年11月29日

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ネタバレ

独身未婚中年男性の自分が読みました。
いつもこのマンガは泣きポイントがあるのですが、今回はかなりボロボロ泣きながら読みました。

自分はゲイ寄りのアロマンティック(アセクシャルではない)で、自分の中に男尊女卑と強固な恋愛至上主義が内面化されてしまっていて未だに苦しんでいますが、ヘテロになれないのだったら、パートナーがいないよりも、同性でもパートナーがいることが羨ましいと思うことがしょっちゅうあります。
それが、この巻でのシロさんのご両親の思いとも重なり、泣きながら読むとともに、自分は人生でパートナーが得られなかったことに一抹のみじめさも痛感する読後となりました。
よしなが先生は、人間のこころの襞を描くことに、なんと長けているのでしょう。

自分は残念ながら理想とする人生(ガンガン働いて自分の収入だけで妻子を養うこと)は歩めなかったので、そのことはおそらく死後でないと納得できないとは思いますが、このよしなが先生の作品はじめ、素敵な芸術作品に出会えたことは、人生の宝だったとは思えそうです。この作品に出会えたことは、少なからず自分の救いにはなっていて、そのことには感謝できそうです。

0
2025年08月13日

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ネタバレ

あらすじも知らずいつものように読んでいたらこの24巻目で初めて大号泣していました
作者さんは筋を決めていたのでしょうか
決して綺麗事ではない、けれどとても美しい物語の運びだと思いました
自分は同性愛者ではありませんが今後の人生に悩んでいたのでシロさんのお父さんの告白と夫婦の物語にとても勇気をもらいました、ありがとうございます

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2025年08月02日

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ネタバレ

うわ〜こういう人いるよねって人も視点が変わればそうだったのね...そりゃなかなか受け入れられないよねってわかるというか...

やっぱり一人っ子って親の期待がかかりすぎてしまうし子に無意識のうちに理想や普通を押し付けてしまうことってあるよな〜と思った。シロさんも兄弟姉妹がいたら違っただろうし、ご両親も一人息子がゲイじゃなかったらまた違ってのかなとも...
一人っ子だから駄目とかそういうことが言いたいんじゃなく。子どもは自分とは別人格であることは常日頃から意識しているけども、だとしても自分の想像の範疇から著しく逸脱した生き方をすることって往々にしてあると思うが、極論反社半グレじゃない限りは受け入れていく覚悟って自分のためにも子のためにも大事だなと思った。

けど作中では色んなことがあって色んな感情を抱えながらもなんだかんだみんなそれなりに後悔のない生き方をしていてよかった!

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2025年07月18日

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泣けました

前の巻も泣いたけど、今回はもう、本当に切なくて切なくて。

10年以上読んできている作品なので、登場人物が最早親戚みたいに思えているくらいなんですが、私達と同じく年も取るし、身体にもガタがくるし、親とのお別れも…

いつもはご飯が美味しそう、って読み終わるのに、今回はしばらく余韻で色々考えちゃいました。

シロさんママ、お疲れ様でした。パパさんもお辛いでしょうがどうかお健やかに。

#共感する #切ない #泣ける

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2025年07月16日

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ネタバレ

順番だから仕方ない事とは言え、
シロさんのお母さんの死は
自分の事の様に悲しかったです。涙涙でした。
シロさんのお父さん、気を落とさんように…

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2025年07月13日

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ネタバレ

親の葬儀。自分も最近経験したので、他人事とは思えなかった。色々あったとしても最期は温かく見送りたいものだし、そうできたと思いたい。

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2025年07月06日

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ネタバレ

途中まではいつものほっこり美味しい話でただ楽しんでいたのだけど、シロさんのお母さんのところで涙腺崩壊してずっと泣きながら読んだ。

最初のお母さんの登場シーンでは、うわー と、思ってしまったけど、LGBTQに関する事をメディアでも本でも取り上げなかった世代を過ごしてきたら、こういう反応になるのかもしれない。
それでも、ケンジという個人とちゃんと仲良くなれて良かった。

ジルベールのマチュピチュ村小ネタと旅行嫌い発言に笑った。小日向さん不憫すぎる笑
LE◯Nとかでオシャレなおじさんがちょい悪親父しかいないしアレ嫌だ というの分かる。
毒舌だけど素直で面白いな、ジルベール。

山田さん直伝ビビンバは美味しかった。

シロさん呼びは自分しか嫌だというケンジの乙女心は、私にはさっぱり分からない(´・∀・`)

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2025年07月05日

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ネタバレ

もう24巻に突入して、単なる料理漫画でもLGBT漫画でもなく、1人の人間とその周りの人々の人生の物語になってる。

生まれてきて最初の近しい人は親で、大人になって親から独り立ちすると身近でかかわりのある人々が自分の人生において重要になっていく。今回は安定のジルベーヌカップルや、佳代子さんご夫妻だけでなく、タブチ君カップルが家族ぐるみの付き合いに昇格していて楽しかった。こうやって近所にさらっと一緒に食事をとれる人達がいるって幸せだよなぁ。

シロさんのご両親とも良い距離感で付き合えるようになって読んでいてほのぼのしたけれど、24巻まで続いているので色々ある。悲しかったけど、どんなことがあっても日常は過ぎていくし、お腹は空くし、ごはんを食べないと元気も出ない。そんなふうに人生は続いていくんだな。

最後のページで、シロさんのお父さんに言われたことを守ってあげるケンジに涙が出た。とても良いシーンだった。結婚しなくたって楽しく暮らせるけど、年齢を重ねるにつれて、結婚という形をとらなくてもお互いを思いやれるパートナーがいるってとてもありがたく幸せなことなのかもしれない。次巻も楽しみ。

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2025年07月03日

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ネタバレ

前半は軽快に読み進めていたのだが。。
まさかな。。。
仲良くランチを食べていたのが、ある意味、フラグだったとは。。。
いつかは必ず訪れるものだが、感情移入半端なかった。。
そして、お父さんの告白。
早朝からこれを読んでいて泣いてしまった。。
ああ。悲しいね。。。

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2025年07月03日

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ネタバレ

ペルー料理が出てきます。
あと、鶏肉とトマトを使った変わったすき焼きも。
シロさんのお母さんが亡くなり、ご両親のなれそめも。

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2025年06月29日

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ネタバレ

ここまで書ききったのかー
いつかは誰にも必ず訪れるコト。
1巻からの長いお付き合いなだけに感情移入が深すぎました泣

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2025年06月29日

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日常

前半はいつものみんなの日常でした。
タブチくんカップルとも仲良くなるんだ〜と思いながら読んでいたら、突然の出来事。

シロさんとお母さんが最後に言葉を交わすシーンとかじゃなくて、ケンジにシロさんからLINEで伝えられたところが、もうどうにもならないものを突きつけられてグサッときました。
その後のお父さんの気持ち。一巻から読んできて登場人物それぞれ年齢を重ねているのを感じていたけど、悲しいな。

私は結婚して子どももいるけど、シロさんと同じくひとりっ子なので自分の今後も少し考えました。

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2025年06月23日

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ネタバレ

40代で始まった二人の日常も、今ではケンジが58歳、シロさんは還暦を過ぎた。昨日読んだ別のコミックのゲイカップルは30周年だったから、この二人もあんな風に日常を積み重ね、添い遂げていくんだろうな〜と感慨深い。

長く付き合っていくと色々あって、前回は結婚式、そして今回はお葬式…。
シロさんの母親とは色々嫌な思いもあったケンジだけど、そこから時間をかけて人となりを理解してもらえて、亡くなる時はわだかまりがなくなっていたことが救いだと思う。

自分以外の人にシロさんと呼んでほしくないというケンジの気持ち、なんだかわかるな〜

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2025年07月06日

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