みなもと太郎のレビュー一覧
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ネタバレ幕末大河ギャグマンガの34巻目(通算64巻目)
本巻では、流れがわかりにくくなったのか、天誅の残酷な話で筆が進まないのか、最初の数十ページを使って討幕の変遷を振り返ったりしています。
本編としては、文久二年8月の榎本釜次郎らのオランダ留学に始まり、12月のイギリス公邸焼き討ち事件直前までが描かれています。
その間には、勝と龍馬の有名な出会いがあったり、幕府の鎖国攘夷方針決定があったり、三条と姉小路の勅使がきたりするのですが、久々に人がほとんど死なず、ギャグ炸裂してますし、相変わらず貴重なうんちく話も満載です。
ギャグにしても新旧取り混ぜていて、最後の章なんかは新型コロナネタを早速使ったりして -
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ネタバレ幕末大河ギャグマンガの33巻目(通算63巻目)。
物語は久二年で4月から9月の石部宿の惨劇までです。
しかしながら、31巻、32巻で8月の生麦事件とその周辺事情を描いていたので、生麦事件以外の物語としては30巻からの続きになります。
一回目は繋がりがよくわからなかったので、30巻をもう一度読み返してから再読しました。
史実についてもそうですが、時代考証についても詳しい説明があって、大変勉強にはなります。
ただ、物語のつながりが分かりにくくなるリスクもありますね。
ともかく、自分が知らなかった石部宿の惨劇、作者によるとドラマでも映画の「人斬り」(1969年)ぐらいしか取り上げられていないとのこ -
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井伊直弼は狼狽し、水戸家は震撼し、プチャーチンは自身と同じ古い人間としての川路聖謨と旧交を温め、そして福沢諭吉は井伊直弼の詭弁によって出島扱ひされた横浜で、「いんぐりっしゅ」と遭遇する。
欧州の言語なんてシンタックスなんだから別に。でも非オランダ圏での書物の蘭語への訳書がぽんぽん出るかっつうと、うーんと思ってゐると、さう言ふ「大丈夫」を振り回しカニ文字は蘭語以外は学ばぬと諭吉へいふ村田蔵六があの。
坂本龍馬と武市半平太の忠誠の関係と他が書かれる。長曾我部一族を恨む武市半平太と、「関が原を持ちだすんなら山内の殿さん」を恨む坂本龍馬、伏線張られまくってるから理解がし易くてまう。
あと安政の -
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ネタバレ学生時代から日本史は好きでしたが、もっぱら飛鳥時代と戦前の昭和。
ところがみなもと太郎の「風雲児たち」を読んでから、戦国時代も江戸時代もまあ興味深いことを知りました。
「風雲児たち」というのは、40年近く前に連載が始まったマンガなのですが、タイトルでわかるように、幕末に多く現れた風雲児たちを描くはずだったのです。
しかし、幕末を語るには関ヶ原から…ということで、全20巻で一度雑誌の廃刊により連載終了した時点で、坂本竜馬の出番なし。
あ、竜馬が全体の主人公になるらしいんですけど。
改めて「風雲児たち幕末編」を今描かれているわけですが、まだまだ終わる気配はないらしいです。
このガイドブックは -
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ネタバレ幕末大河ギャグ漫画の29巻目(通算59巻目)
本巻は薩摩の寺田屋騒動の巻になっています。
21巻の桜田門の変の巻に続いて、事件だけで1巻を使うという贅沢さとギャグがほとんどない巻となっています。
歴史的に無名な登場人物が多すぎて、漫画の顔と名前がすぐに一致しなくて困りましたが、そんな人物たちにもスポットを当てるので、この長さになってしまうのですね。
みなもと先生も70歳を超えたので、お体が心配ですが、このクオリティは落とさないで頑張ってほしいと思います。
次巻は文久の改革がメインで生麦事件までは行かないような気がしてきました。