【感想・ネタバレ】風雲児たち~蘭学革命篇~のレビュー

あらすじ

前野良沢と杉田玄白による“蘭学事始”。史上初の西洋医学書の和訳に一心同体で取り組んだ二人は、鎖国ど真ん中の江戸中期に革命的な翻訳を成し遂げる。しかし、刊行された「解体新書」にはなぜか良沢の名は載らず、名声は玄白だけのものとなった。二人の間にいったい何が起きたのか……。

『風雲児たち』シリーズの中でも最も人気の高いエピソードの一つであり、ドラマの原作部分でもある「解体新書」刊行秘話を1冊にまとめた特別編集版。

<『風雲児たち』とは>
連載開始から約40年を経て、今なお熱狂的なファンを増やし続ける伝説の歴史大河ギャグ漫画「風雲児たち」。教科書で習ったあの人物たちが“ありのままの人間”として泣き、笑い、怒り、混迷の時代を生き抜く姿が描かれる。
手塚治虫文化賞、文化庁メディア芸術祭・優秀賞受賞、多くの著名人からも熱烈に愛される世紀の傑作!

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真の完結まであと20年はかかると豪語する著者は、無名の偉人たちを丁寧に取り上げながら、幕末に向かうエネルギーを読者にぶつけてきます。「幕末」と言いながら、原因になった「関ヶ原」まで遡ったため、登場人物が膨大になり、30年以上の連載になってしまったのです。
印象的なエピソードは数えきれませんが、その後、歴史小説として話題になった
・関ヶ原での島津の正面突破による退却
・恐妻家(妻はお江~大河ドラマでは上野樹里!)だった二代将軍・秀忠の浮気で生まれた保科正之が家光への忠誠が認められて会津の藩祖になるが、それが幕末の悲劇につながる
など、私は歴史をこのマンガに学んだと言っても過言ではない!質量ともに文句なしの傑作です!

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Posted by ブクログ

「できたできたできたできたできたできたできた」
「できました~」
この部分何度読んでも感情が高ぶって泣ける。

”風雲児たち”は非常に大河ドラマ向けの作品だと
大昔から思っていたのでw
この蘭学事始に絞ってでもNHKドラマ化は嬉しい♪
ちなみにハマダは玄白派かなあ~w

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2017年12月17日

Posted by ブクログ

解体新書=ターヘルアナトミア=杉田玄白
という図式でしかなかったが,多くのノードができた。江戸時代の知識は薄いので魅力を感じなかったのだな。どの時代も面白い人がいるもんだ。前野良沢,中川淳庵,平賀源内,田沼意次,・・・。平賀源内がかなりの役割を果たしている。「平賀源内=エレキテル」という図式も変わった。

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2018年07月05日

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