【感想・ネタバレ】風雲児たち 3巻のレビュー

真の完結まであと20年はかかると豪語する著者は、無名の偉人たちを丁寧に取り上げながら、幕末に向かうエネルギーを読者にぶつけてきます。「幕末」と言いながら、原因になった「関ヶ原」まで遡ったため、登場人物が膨大になり、30年以上の連載になってしまったのです。
印象的なエピソードは数えきれませんが、その後、歴史小説として話題になった
・関ヶ原での島津の正面突破による退却
・恐妻家(妻はお江~大河ドラマでは上野樹里!)だった二代将軍・秀忠の浮気で生まれた保科正之が家光への忠誠が認められて会津の藩祖になるが、それが幕末の悲劇につながる
など、私は歴史をこのマンガに学んだと言っても過言ではない!質量ともに文句なしの傑作です!

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Posted by ブクログ 2021年05月02日

幕末を語るために関ヶ原から語る。でもその大事なことを学んだ気がする。変な絵と最初に思ったが、伝えたいということがきちんと伝わるコミックと思う。

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購入済み

初対面

2020年05月03日

家光と保科正之の初対面は感動しました。
幕府の嫌がらせとも思える宝暦治水では、結局は困っている人たちがいるからと
薩摩藩士を説得した平田靱負、それに応えた薩摩藩士も素晴らしかった。

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ネタバレ購入済み

保科正之

2019年12月01日

大坂の陣が終わり、徳川幕府が着々と強化され江戸時代が長く続くさきがけのストーリーです。名臣、名君とも言っていい保科正之の人生が描かれています。素晴らしいマンガ。

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Posted by ブクログ 2018年03月04日

なるほど、これはすごい漫画です。ご存知の方には今更でしょうが。
歴史を「流れ」で見るとはこういうこと。教科書ではぶつりぶつりと単なる「出来事」の羅列に見えた事件・事象がつながります。また、そういった「流れ」で見たときには、「個々の出来事としての歴史記述」では見落とされていたりあまり大きく取り上げられ...続きを読むていなかったりしたことが実は「流れ」の中では要となる出来事だったりしますが、まさにこの漫画を読むと関ヶ原が明治維新にどう繋がっていくのか、まだ3巻ですが既にその片鱗が大いに感じられます。
たまに出て来るエロ描写に目をつぶれれば、子どもにもとてもお勧め。(幸い?3巻にはキツいエロ描写はありませんでした)

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Posted by ブクログ 2014年09月06日

家康の死去周辺と名君、保科正之の物語、そして薩摩の苦しみと宝暦治水伝が収録。薩摩藩、平田靫負の思いと薩摩の遺恨が思いっきり圧縮されて描かれた高密度の第3巻でした。保科にも、薩摩にも同情してしまうなあ。

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Posted by ブクログ 2018年10月15日

宝暦治水伝前編まで

徳川時代の開始
会津松平家 初代藩主 保科正之の治世
徳川光圀という人物
これには薩摩が怒るのも無理はない

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

学研でお世話になったみなもと 太郎先生の大河歴史ドラマ。連載実に30年!

幕末を描くのに、関が原からはじめちゃったもんだからさあ大変、はしょるハズの元禄時代が膨らみに膨らんでいつまでたっても幕末にいけない幕末マンガ。最近ようやっと幕末編に突入したのですが、またこれがなかなか先に進まない。。

でも...続きを読む面白いです。とくに大黒屋光太夫漂流記は圧巻。

『光太夫立ち寄り手を取りて、今別れて再び会うべきともおぼへず、よくよく互いの面(おもて)をも見おくべしと、ねんごろに離情を述べ、思ひきりてかけいだせば、庄蔵は叶はぬ足にて立ち上がりこけまろび、大声をあげ、小児の如くなきさけび悶へこがれける。道のほどしばしのうちはその声耳にのこりて腸を断つばかりにおぼえける。』

(ノД`)ダア〜。ボンクラ作家なんかが百年かけたってこんなん書けませんなw。まあ原文なんでみなもと先生も関係ないんですけどw。

これ読むと歴史がとぎれることなく、人と人は点ではなく、脈々と連なって時代が作られていくのがわかる。是非一読を!

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