【感想・ネタバレ】風雲児たち 7巻のレビュー

あらすじ

あのSF作家小松左京氏も激賞の歴史大河ギャグの傑作、新装版第7弾。歴史の真実を全く新しい視点で描いた、歴史書を越えた歴史コミックの金字塔。

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真の完結まであと20年はかかると豪語する著者は、無名の偉人たちを丁寧に取り上げながら、幕末に向かうエネルギーを読者にぶつけてきます。「幕末」と言いながら、原因になった「関ヶ原」まで遡ったため、登場人物が膨大になり、30年以上の連載になってしまったのです。
印象的なエピソードは数えきれませんが、その後、歴史小説として話題になった
・関ヶ原での島津の正面突破による退却
・恐妻家(妻はお江~大河ドラマでは上野樹里!)だった二代将軍・秀忠の浮気で生まれた保科正之が家光への忠誠が認められて会津の藩祖になるが、それが幕末の悲劇につながる
など、私は歴史をこのマンガに学んだと言っても過言ではない!質量ともに文句なしの傑作です!

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Posted by ブクログ

一関藩(仙台藩の支藩):工藤平助(仙台藩医)や林子平が仕える
工藤平助は『赤蝦夷風説考』を著す。
林子平は仙台藩に、東北地方が漆の植林など第二次産業を興すことをすすめる「建白書」を提出するも無視される。「阿蘭陀船図」を出版。
印旛沼開拓を提案する田沼意次とそれに反対する松平定信。
建部清庵の五男、伯元は杉田玄白の養子に。大槻茂賢は大槻玄沢と改名(玄白の玄、良沢の沢を取る)。
高山彦九郎は勤皇精神を説くため京都に学校を作ることを提案。
田沼意知は山城守に。

後半は、伊勢商人、大黒屋光太夫らの漂流の話と高山彦九郎の話が交互に描かれる。
天明3年7月7日、浅間山の噴火。
大槻玄沢は『蘭学階梯』を刊行、司馬江漢は日本最初の銅版画を完成、

1783年9月3日のパリ講和条約でイギリスはアメリカの完全独立を承認、6年に及んだ独立戦争はアメリカの大勝利で幕を閉じる。

松平定信は江戸城を去り白河藩へ。すでに天明大飢饉が牙をむき始める、というところで完。

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2025年02月14日

購入済み

平賀源内といい田沼意次といい、この時代では考えられないほど、一歩も二歩も進んだ考えを持っていたんでしょうなぁ。生まれた時代に恵まれていなかったのかも。

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2020年05月15日

Posted by ブクログ

怪人・高山彦九郎の物語、大黒屋光太夫漂流記、苦闘・田沼意次編といったところか。田沼は本当に運がなかった老中だよなと思う。優れた政治家であり、歴史の教科書とみなもとの描き方では評価が正反対になりそうだ。

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2014年09月06日

Posted by ブクログ

林子平が暴走する
 大黒屋光太夫と皆さんが漂着した島は、なんかアレなをっさん方がゐる
 みなもと先生は司馬遼史観について批判的であったが、かつそれの受け売りをやってこの大傑作を描いたところ、東北の人から本巻にある視点は、(なんかエビデンスがあるらしい)明らかに侮辱であると土人から言はれたさうで、なんか、いろいろ思ふところがある。
 

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2018年10月16日

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