【感想・ネタバレ】風雲児たち 1巻のレビュー

あらすじ

慶長五年九月十五日、天下分け目の戦いは東軍・福島正則、西軍・宇喜多秀家の間で最初の戦闘が始まった。

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真の完結まであと20年はかかると豪語する著者は、無名の偉人たちを丁寧に取り上げながら、幕末に向かうエネルギーを読者にぶつけてきます。「幕末」と言いながら、原因になった「関ヶ原」まで遡ったため、登場人物が膨大になり、30年以上の連載になってしまったのです。
印象的なエピソードは数えきれませんが、その後、歴史小説として話題になった
・関ヶ原での島津の正面突破による退却
・恐妻家(妻はお江~大河ドラマでは上野樹里!)だった二代将軍・秀忠の浮気で生まれた保科正之が家光への忠誠が認められて会津の藩祖になるが、それが幕末の悲劇につながる
など、私は歴史をこのマンガに学んだと言っても過言ではない!質量ともに文句なしの傑作です!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

こんなにすごいマンガがあるだろうか。こんなにちゃんと歴史を描いたマンガがあるだろうか。ってくらいすごいマンガ。歴史上の人物が生き生きと書かれていて、しかもギャグマンガ。関ヶ原から始まってただいま幕末編を連載中。維新はどんな風に描かれるのか。本当に楽しみです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

想像以上☆100!どうして書店では目につかないのか。学習マンガを全巻そろえる人は多いが、誰もこの漫画を知らない。明らかに学習マンガよりもずっとずっと歴史に興味を持つし深く考えるようになる。全巻そろえても、得られる物のほうが大きく損はまったく感じない。
性的な描写も少しあるので子どもに与えるタイミングは考慮。小学高学年~ギリギリokと思う。ギャグは古いが子どもは気にしないだろう。

これまで歴史に興味がなかった自分は、なんと何も知らずに日本人として生きてきたのだと愕然とした。複雑な人物関係や時系列もかなりわかりやすく描かれている。この漫画に出会えてよかった。たくさんの人に、歴史の中にみられる日本人の働きの先端に自分たちが存在していることを感じて、感動してほしい。今を生きていることの感謝、責任感。みなもと太郎の遺したは非常に大きい。叶わないが、続きを読みたかった。誰か有能な漫画家にぜひ描いていただきたい。

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2023年02月03日

購入済み

大河ドラマにしてもらいたい!!

これ絶対大河ドラマにしてもらいたいです!!
すごく勉強になるし、もっとみんなに知ってもらいたいです。
幕末の幕府と諸藩との関係が関ヶ原から続いているとは…
なんてこと普通の人は知らないじゃないですか!?
だから大河ドラマじゃなくても映画化やドラマ化してもらいたいです!!

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2020年04月30日

Posted by ブクログ

これだけは言いたい!これは傑作だ!

歴史ギャグマンガ、と銘打ってはいるが、もう古事記、平家物語、太平記あたりと並び称されるべき「歴史書」と思える。
史実とイマジネーションのバランスと言い、最新知見の取り込み具合といい、人間ドラマの重厚さと言い。

実際、子どもの学習マンガとして買いました、という声も多いが、いやこれ大人にならないとわからんでしょう。

誇り、とか(関ケ原の大谷吉継)。
屈辱、とか(関が原で敗れ徹底的に懲罰を受ける宇喜田秀家)。
策謀、とか(徳川家康)。
忍耐、とか(薩摩の治水工事)。
切なさ、とか(徳川秀忠)。
天才、とか(平賀源内)。

これでもまだ4巻。
なにしろ、「幕末をさくっと短期連載で」という編集部のリクエストに「だったら原点は関が原にあり」と、かれこれ30年以上続いている連載なのだ。

呉智英氏のマンガ論で絶賛されていたので認識はしていた。しかしあやうく読まずに人生を終えるところだった。あぶなかった。

心配なのは、多くのファンが心配しているように、もはや老境に差し掛かった著者が無事完結してくれるか、という点だ。おそらく無理だろう。これほど歴史のディテールに宿る本質を見抜くことのできる著者が、寄り道をやめて切りのいいところで終えるなんて道を選ぶとは思えない。みなもと先生のライフワーク、しかと見届けまする。

幕末編含め今の時点で全30冊くらいあって一度読んだら絶対途中ではやめられないので覚悟して買ってください。

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2019年03月09日

Posted by ブクログ

全巻、大人買いしてしまいました。
これを学生時代に読んでいたら、もっと歴史が好きで授業にも興味が持てたかもしれません。
幕末から明治のお話ですが、登場人物が有名どころから埋もれている人までしっかり掘り起こされていて素敵なんです。
エネルギーの発し方も人それぞれで興味深いです。
治水工事を、嫌がらせとみせしめを兼ねて幕府から命じられた侍たちが、命がけで力仕事に明け暮れる中、地元の人々との関係を結んでゆく様は何度読んでも胸にこみ上げるものがあります。
解体新書が出来あがるまでの道のりも彼らの根気強さと情熱とひたむきさに尊敬と感謝の念が湧きあがります。
市井の人、学者、政治家、外国の人、全ての人が織りなす幕末と言う一大織物の絵に圧倒され、嬉しくなり、胸がわしづかみにされ、手を合わせたくなる漫画です。

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2012年03月31日

Posted by ブクログ

「志」にあふれる風雲児たちの活躍を描く歴史群像漫画。

幕末を描くために、関が原の戦いから始めるという念の入れ様。
1979年の連載開始から20年以上の連載をへて、やっと幕末までたどり着いた。
遠回りのようで、幕藩体制の矛盾が維新へと収斂していく過程を知るには不可欠な作業なんだと思う。
たとえば薩摩、長州、土佐それぞれの負けっぷりを知らなければ、幕末における各藩の立ち回りが理解できない。
黒船がやってきただけで文明開化したわけではないのだ。
第二次大戦後の民主主義的改革の大部分が、実は戦前から連続したものであったのと同様に。

字が多すぎ、絵はクセがありすぎ、ギャグは古すぎとハードルは高い。
(巻末の「ギャグ注」を読むことで当時の風俗に詳しくなれるのは、それなりにお得)

あと、ある程度巻数を読まなければ凄みを実感できない。
寛政の三奇人とか大黒屋光太夫の話とか、ページを割きすぎだと思っていたが、後になってきちんとつながってくるから恐ろしい。
江戸幕府・会津藩の基礎を固めた保科正之の血脈ッ!田沼意次の経済的な先見性ッ!高野長英・渡辺崋山らの尚歯会の後世への影響力ッッ!
解体新書をめぐる前野良沢、杉田玄白、中川淳庵の人間関係とか、教科書では全く伝わらないところまで知ることができるのも魅力。
北方領土問題、沖縄問題も丁寧に掘り下げており、現代の状況を考える上でも読んで損はないと思う。

2004年、第8回手塚治虫文化賞特別賞・受賞作品。

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2012年01月14日

Posted by ブクログ

コミカルで面白いのに歴史の流れもしっかりつかんでて、キャラも描き分けがすごい。ギャグだけでなく感動するとこもワクワクするとこも満載で初めて読んだ時から今も大好きです

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2012年01月11日

Posted by ブクログ

ギャグが古すぎてわからないなのはさておき、私はこの1巻の関ヶ原の話で、やっと後の幕末の流れがざっと理解できて目からウロコだった。

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2011年10月03日

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幕末を描くために、その因縁の所以となった関ヶ原の戦いからこの壮大なスケールの物語ははじまる。ギャグテイスト溢れる絵柄と魅力的なキャラクター達。改めて読んでも本当に面白い。大傑作の、第1巻。

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2014年09月06日

Posted by ブクログ

これはとても分かりやすい。但しギャグが古すぎてワカラン!(ギャグ注がついているのが凄い) でもギャグが古いのを抜きにしても、このわかりやすさは素敵。

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2011年01月04日

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幕末を描くためにそのルーツをたどったら関ヶ原の合戦までさかのぼってしまい、そこから延々と江戸時代を経て、ようやく幕末…!っていうところで連載が終了した不思議な作品(笑)。

しかし、内容は間違いなく充実。江戸時代のそれほどスポットの当たっていなかった人たちも大きくとりあげられて、ギャグ交じりでその功績がよくわかります。

個人的には保科正之と解体新書な面々と、源内先生、高野長英あたりがこのマンガのなかでも好きな人たち。あ、大黒屋光太夫も捨てがたい。巻末にギャグ注がついていますので、こちらも楽しめます。

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2010年08月14日

Posted by ブクログ

多くの風雲児たちが現れ、歴史の変革を行った幕末…それは天下分け目の関が原より始まった。
江戸時代に活躍する風雲児の姿を描く歴史大河ギャグマンガ。楽しみながら知的好奇心を満たせるとともに、「自分も頑張らなければ」と闘志が湧いてくる。
もちろんこの本も編纂された「歴史」である以上、作者というフィルターを通した創作物で「事実」ではないのだが、創作者としてのドラマへの欲と資料などから推測される史実への忠実さとのバランスが、高い水準で保たれているよう感じた。

人間の営みの総体として「歴史」というものを捉える一貫した姿勢から、人間ドラマでありながら壮大な大河ロマンというダイナミズムを描くことに成功している。うん、ほんとこの絵柄なのに笑えるし泣けるんだ(失礼)。

各巻末のギャグ注も面白い試み。ギャグマンガの弱点である、時代に対する依存性の高さの克服の一例だろう。めっちゃ手間かかりそうだけど。

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2009年12月21日

Posted by ブクログ

大人買いした『風雲児たち』何度も何度も読み返しています。
三国志は、どうにも読み進めない私でもこちらは同じ所で泣いて、感動して、心震えて熱くなります。
20年がかりで書きあげられたこの本を大人買い出来たことに感謝します。

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2009年11月04日

Posted by ブクログ

世の中には2種類の人間がいる、この作品が大好きだという人と、この作品を知らない人とだ。こういう言われ方で賞賛を浴びているものは数あれど、マイノリティにしてこれほど傑作と絶賛されているコミックも他にないんじゃなかろうか。ギャグマンガにして日本の歴史コミックの最高作といっても過言ではないのは、作者の確固とした史観にある。本来幕末の風雲児たちを描くつもりが、幕末のドラマはすでに関ヶ原から始まっていた、という作者の主張から、関ヶ原の合戦よりスタート。その後も幕末にいたるまでの先人たちの活躍をはしょることができず、連載雑誌のほうが先に廃刊になりながらも、執筆が続けられ、現在は「幕末編」が順調に発刊されている。

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2009年10月09日

Posted by ブクログ

司馬遼太郎作品と並び自分の日本歴史観を決定づけてしまった作品。
続編は”幕末編”として連載中。
完結までは何が何でも死ねない!(^^;)

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

おもしろいじゃないか。ちょっとづつ読もう。



ただ、私は東北の人間なので西国の人々に対してはあまり共感できない。

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幕末漫画といいながら、関ヶ原の戦いから始まり
結局、坂本龍馬も西郷どんも勝海舟も
もちろん吉田松陰も活躍する前に終わってしまった
でも、ぜ〜んぜん知らなかった歴史人物や事柄がわかり
すっごく面白かった
だって、わたし遠山の金さんて実在したなんて知りませんでした
江戸時代の封鎖された社会の中で、己の信念をつらぬいて
無惨な最後を迎えた人が多くて、悔しくて泣きたくなるよぉ
でも、結構長生きされた方も多いことに実はびっくり
わたし、江戸時代の人って短命なのかなと勝手に思っていたので・・・
一番分かったことは、自分がどんなに無知かということかしら

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2011年09月11日

Posted by ブクログ

全巻
歴史好きにはたまらない面白さ。
幕末の話が関ヶ原から始まってるのは凄い事だし納得もさせられる。

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2011年08月09日

Posted by ブクログ

圧巻、の一言。関ヶ原の合戦から幕末の動乱までの
日本の政治史をギャグマンガで描いてしまおうという
とんでもない試みです。
基本はギャグとはいえ、重要なシーンは緊迫感をもって
描かれており、泣かされることも多い。
人間同士のつながりが歴史をつくっているのだという
当たり前の事実に気づかせてくれる作品。
どの人物にも愛着がわいてしまって困る。
掲載誌を移しつつ連載が続き、現在は「幕末編」が
「コミック乱」で連載中。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

幕末、そしてその背景たる江戸という時代を通観する一大歴史叙事詩。そしてギャグ!
日本史に興味あるなら必読。
視点が民衆からぶれないところもいい。

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2009年10月04日

購入済み

低画質

無料だったから読んでみたが、画像が粗くてルビが読めない。

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2013年12月29日

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