【感想・ネタバレ】風雲児たち 9巻のレビュー

あらすじ

北方の地を探索する最上徳内。アイヌの人々やロシア人と交流するのだが、その頃、江戸ではそれを命じた田沼意次が・・・大好評の本格(?)歴史大河ギャグ、第9弾!

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真の完結まであと20年はかかると豪語する著者は、無名の偉人たちを丁寧に取り上げながら、幕末に向かうエネルギーを読者にぶつけてきます。「幕末」と言いながら、原因になった「関ヶ原」まで遡ったため、登場人物が膨大になり、30年以上の連載になってしまったのです。
印象的なエピソードは数えきれませんが、その後、歴史小説として話題になった
・関ヶ原での島津の正面突破による退却
・恐妻家(妻はお江~大河ドラマでは上野樹里!)だった二代将軍・秀忠の浮気で生まれた保科正之が家光への忠誠が認められて会津の藩祖になるが、それが幕末の悲劇につながる
など、私は歴史をこのマンガに学んだと言っても過言ではない!質量ともに文句なしの傑作です!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

8巻で出てこなかった大黒屋光太夫らの漂流話の再開。
最上徳内はエトロフ、シモシリ島…と蝦夷地調査を続ける。
田沼意次は老中の座を明け渡す。すさまじい田沼糾弾が始まる。田沼の発行した通貨のデザインの裏側の波模様のせいで大洪水を引き起こした、印旛沼開拓は許しがたい悪事、北海道開拓など狂気の沙汰、計画立案者は極刑に処すべき、などなど。老中水野を始め旧田沼派の重役たちは弁護どころか難が及ぶのを恐れ怯えてばかり。
蝦夷地から戻って来た佐藤玄六と山本鉄五郎は唖然とする。印旛沼・蝦夷地のおびただしい関係者は何かしらの処分を受け、蝦夷地開拓立案者の土山宗次郎はお蔵番(守衛)に転落し、首を切り落とされるという極刑に。
「天明の打ちこわし」は、著者曰く百姓一揆とはまったく違い、全国の市民が初めて政治に怒りを燃やした、日本史上革命的なものだった(なんだ原発のデモ以前にもあったんじゃないのと私は驚いた)。
松平定信が老中首座に就任。
意次は近年評価が改められつつある(p202)。

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2025年02月22日

Posted by ブクログ

田沼意次、失脚。松平定信、老中へ。高山彦九郎、奇行。そして光太夫の大・大冒険譚!漂流後、運命にも流されてロシア大陸を横断していく光太夫一行。彼らを待ち受けているのはひたすらに過酷な運命だった!

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2014年09月06日

Posted by ブクログ

いろんな風雲児たちが出てくる。その中で田沼意次の活躍が新鮮だった。松平の叛逆は日本の今の政治を見るかのよう。いつまで経っても狭い世界でしか政治家は動かないものだ

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2021年07月26日

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