みなもと太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これだけは言いたい!これは傑作だ!
歴史ギャグマンガ、と銘打ってはいるが、もう古事記、平家物語、太平記あたりと並び称されるべき「歴史書」と思える。
史実とイマジネーションのバランスと言い、最新知見の取り込み具合といい、人間ドラマの重厚さと言い。
実際、子どもの学習マンガとして買いました、という声も多いが、いやこれ大人にならないとわからんでしょう。
誇り、とか(関ケ原の大谷吉継)。
屈辱、とか(関が原で敗れ徹底的に懲罰を受ける宇喜田秀家)。
策謀、とか(徳川家康)。
忍耐、とか(薩摩の治水工事)。
切なさ、とか(徳川秀忠)。
天才、とか(平賀源内)。
これでもまだ4巻。
なにしろ、「幕末をさくっと短期連載で」という編集部のリクエストに「だったら原点は関が原にあり」と、かれこれ30年以上続いている連載なのだ。
呉智英氏のマンガ論で絶賛されていたので認識はしていた。しかしあやうく読まずに人生を終えるところだった。あぶなかった。
心配なのは、多くのファンが心配しているように、もはや老境に差し掛かった著者が無事完結してくれるか、という点だ。おそらく無理だろう。これほど歴史のディテールに宿る本質を見抜くことのできる著者が、寄り道をやめて切りのいいところで終えるなんて道を選ぶとは思えない。みなもと先生のライフワーク、しかと見届けまする。
幕末編含め今の時点で全30冊くらいあって一度読んだら絶対途中ではやめられないので覚悟して買ってください。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ幕末大河ギャグマンガ30巻目(通算60巻目)
前巻の寺田屋騒動前後から生麦事件の間のあれやこれやで、すごいごった煮状態でした。
作者曰く「文久二年はメチャクチャ沢山あって仕方ないんだッ」。
薩摩以外のメジャーどころのエピソードだけでも、高杉晋作の上海行き、坂本龍馬の脱藩がありますし、桜田門外の変の犯人たちの最後や土佐参政の吉田東洋の暗殺、遣欧使節団と細かいところを上げだしたらきりがないのですが、それらのさらに細かいエピソードをギャグ入りで紹介してくれるので大変面白くて為になりました。
でも、文久二年以降も盛りだくさんだと思いますが・・・。
次巻は生麦事件でまた一巻丸っと使うのかなぁ・・・。 -
Posted by ブクログ
なるほど、これはすごい漫画です。ご存知の方には今更でしょうが。
歴史を「流れ」で見るとはこういうこと。教科書ではぶつりぶつりと単なる「出来事」の羅列に見えた事件・事象がつながります。また、そういった「流れ」で見たときには、「個々の出来事としての歴史記述」では見落とされていたりあまり大きく取り上げられていなかったりしたことが実は「流れ」の中では要となる出来事だったりしますが、まさにこの漫画を読むと関ヶ原が明治維新にどう繋がっていくのか、まだ3巻ですが既にその片鱗が大いに感じられます。
たまに出て来るエロ描写に目をつぶれれば、子どもにもとてもお勧め。(幸い?3巻にはキツいエロ描写はありませんでした)