みなもと太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
これだけは言いたい!これは傑作だ!
歴史ギャグマンガ、と銘打ってはいるが、もう古事記、平家物語、太平記あたりと並び称されるべき「歴史書」と思える。
史実とイマジネーションのバランスと言い、最新知見の取り込み具合といい、人間ドラマの重厚さと言い。
実際、子どもの学習マンガとして買いました、という声も多いが、いやこれ大人にならないとわからんでしょう。
誇り、とか(関ケ原の大谷吉継)。
屈辱、とか(関が原で敗れ徹底的に懲罰を受ける宇喜田秀家)。
策謀、とか(徳川家康)。
忍耐、とか(薩摩の治水工事)。
切なさ、とか(徳川秀忠)。
天才、とか(平賀源内)。
これでもまだ4巻。
なにしろ、「幕末 -
Posted by ブクログ
ネタバレ幕末大河ギャグマンガ30巻目(通算60巻目)
前巻の寺田屋騒動前後から生麦事件の間のあれやこれやで、すごいごった煮状態でした。
作者曰く「文久二年はメチャクチャ沢山あって仕方ないんだッ」。
薩摩以外のメジャーどころのエピソードだけでも、高杉晋作の上海行き、坂本龍馬の脱藩がありますし、桜田門外の変の犯人たちの最後や土佐参政の吉田東洋の暗殺、遣欧使節団と細かいところを上げだしたらきりがないのですが、それらのさらに細かいエピソードをギャグ入りで紹介してくれるので大変面白くて為になりました。
でも、文久二年以降も盛りだくさんだと思いますが・・・。
次巻は生麦事件でまた一巻丸っと使うのかなぁ・・・。 -
Posted by ブクログ
なるほど、これはすごい漫画です。ご存知の方には今更でしょうが。
歴史を「流れ」で見るとはこういうこと。教科書ではぶつりぶつりと単なる「出来事」の羅列に見えた事件・事象がつながります。また、そういった「流れ」で見たときには、「個々の出来事としての歴史記述」では見落とされていたりあまり大きく取り上げられていなかったりしたことが実は「流れ」の中では要となる出来事だったりしますが、まさにこの漫画を読むと関ヶ原が明治維新にどう繋がっていくのか、まだ3巻ですが既にその片鱗が大いに感じられます。
たまに出て来るエロ描写に目をつぶれれば、子どもにもとてもお勧め。(幸い?3巻にはキツいエロ描写はありませんでした