林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
えーと、眞杉静枝という女流作家が主人公です。
この人は実在したんですか?
え、したって?
あらそう。まったく存じ上げておりませんでしたわ。
時は作家がいまでゆう芸能人のごとく、もてはやされてる時代でした。
そんな時代に台湾に産まれ、見合をさせられ、結婚して
日本へいき
その美貌で武者小路実篤の愛人になり
若い作家と同棲し
中山義秀と結婚し、離婚し…。
当時でいったら大変スキャンダラスな女性でしょうね。
彼女はひたすら、愛を求めてて、そして地位を手に入れたがった。
悲しい女の生きざまとでもいいましょうか。
結婚すれば、文士の妻になれば、子供さえ作れれば…そんな思いで生き続けた女性の話です。
でも結婚も、妻の地位も、子供を作ることでさえ
夫を愛してるから、とかじゃなくて自分の名声をあげるために願ったもの。
結局、この女性は男からの愛を求めるけど誰も愛してなかくて
自分だけを愛し続けたんじゃないのかなぁ。
貪欲。
どこまでも貪欲な女性。
でもそこまで自分を愛せる人もなかなかいない気もします。
けれども、こんな哀しい人生は送りたくないな、と思ってしまうそんな小説でした。
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Posted by ブクログ
先月ロングビーチから北カリフォルニアのアタスカデロに引っ越した、SLOな日々のavocadoさんから、引越し前に何冊かの本をいただいた。
これはその中の1冊。
avocadoさんも自分からは林真理子は読まないけれど、人にいただいたから読んでみたら、結構面白かったという。
本との巡り合いは、時としてそういう「意外な発見」をもたらしてくれる。
私も自ら積極的に手を出す作家ではなく、時々雑誌の対談などで目にする程度だった。
これはフィクションというよりは、林真理子の母の人生を描いた私小説の色合いが濃い。
幼いときから本が好きで好きでたまらなかった少女が、その人生の大半を本とともに過ごし、戦後は「本屋」を開くという話。
本屋まで開ければ本好き冥利につきるだろう。
もっとも戦時中などは、のんびり読書を楽しむなどいう余裕はなかったことだろう。
この作品全編を通じて、「本を読む」という行為は、楽しいもの、満たされるものというスタンスが取られているが、そのシチュエーションは決まって、精神的には辛いときなのである。
つまりこれは一種の逃避行為なのではないか。
本を読むことによって、現実の辛さ、しんどさからしばし目をそむけるという…
いや、これは実によくわかるのだ。
私も時々、何もかも放り出して本に没頭するときがある。
そういうときは決まって、マイナスの状況にあるときなのだから…
本を読むという行為は、決して「時間」にだけ左右されるものではない、とつくづく思う。
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