林真理子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主婦・絵美子の言い分、ひいては生き方があまりにも浅はかで、ある意味で可哀相だと思った。
なにも“専業主婦”を否定するつもりはない。
本文中の「家庭というのは一時期、欲も自分の存在もいっさい捨てる時があります。
子どもを育てる時がそうでした。姑のからだの具合が悪くなったこともあります(後略)」
という部分を読んで、“専業主婦”の大変さは、想像の範囲ではあるけれど理解できる。
私が理解できないのは、自分で選択した生き方に途中で満足できなくなり、
ないものねだりばかりして、自分の選択に責任を持たない人。
たとえば、「人生は一度きりなのだから、後悔しないように自分のために生きたい」と
大義名分をふりかざして、夫や子どもを簡単に捨て、新しい男に走るような既婚女性。
無論、その逆も然り。
そして、「私だって仕事がしたいのに、子育てなどに追われてできなかっただけ」と言う人。
本文中で、仕事をして前向きに生きていきたいと願う絵美子がこう言った。
「あなたからみれば、甘ったれた世間知らずの考えかたかもしれないけれど、
私にだってそれを望む権利はあります。そう生きることを誰にも阻むことはできません」
権利を主張する前に、努力をすればいいのに。
本気で仕事がしたい気持ちがあるのならば、身を削ってでもしてやればできないことはないはず。
すぐに働けなくても、資格を取ったり、自分でPCスキルを磨くことは絶対にできる。
直接「働く」という行為に結びつかなくても、仕事に就くための準備はできる。
結婚して働かないことを選んだのは自分なのに、(外で働く同性を横目で見たりして、)
途中でその選択を否定し始め、
しまいには「好きで選んだわけではない」と言ってしまうのはどうなんだろう?
私が尊敬する女性のタイプは、2つ。
まずは、家庭を持ちながらも働いている女性。
彼女らの大変さは、どんなに有能なシングルキャリアウーマンでも、専業主婦でもかなわない。
きちんと子育て&家庭の時間を確保しながら働くということは、本当に大変だと思う。
それこそ自分の時間なんてなかなか持てないし、
いろんな方面へのフラストレーションがたまると思う。
それでも、家族にも会社の人にも「申し訳ない」とか「働かせてくれてありがとう」という気持ちを
常に持ち続けているのがすごいなといつも思う。
そしてもうひとつの尊敬するタイプは、専業主婦。
矛盾していない? と思われるかもしれないけれど、ここで言う“専業主婦”とは、
“専業主婦”であることに誇りを持ち、満足している女性のこと。
要は、自分に足りないものを数えて嘆く人よりも、
身近にある些細なことに満足を感じられる人に、本当の幸せって訪れる気がするから...
最後の「人の領分に憧れながら、結局、自分の領分の発展をしていく」というくだりには、納得。 -
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◆あらすじ◆
輸入家具店店長の裕子は四十二歳、夫、娘と何不自由のない毎日を送っていたが、実母が認知症になったことから、その人生が大きく暗転する。
母親の介護を巡る実兄との諍い、夫の隠された過去への不信感から逃れるように、裕子は妻子ある男との関係を深めていく。
不倫ではない、浮気でもない、真の恋愛を求める裕子にとって、その男は、人生の秋に巡り会う”奇跡の恋愛相手”となるのだろうか。
魂が触れ合う真実の恋を、裕子は掴むことができるのだろうか。
絶妙な舞台設定とハプニング続出のストーリー!
”林真理子恋愛文学の最高傑作”と呼ばれる珠玉の純愛小説。 -
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この本を読んですごく泣きました。
30歳の誕生日に突然死んだ夫ジェリーから、妻ホリーが悲しんでいるんじゃないかとテープレコーダが届いた。
そこから悲しんでばかりいたホリーだったけど、ジェリーから毎月届く手紙通り行動することによって元気になっていった。
ジェリーは自分が死んだあとのホリーを心配してこんなサプライズをして、自分だったら逆に悲しみに耐えられないと思いました。
でもホリーはジェリーの手紙をきっかけに、若いころやりたかった仕事についたり、前向きに生きていけるようになり、ジェリーは
ほんとに最高の男性だなと思いました。
ホリーはジェリーだけでなく、友達にも家族にもたくさんの人に支えられて、やっぱ友達・家族っていうのは一生もんだなあと思いました。
でもホリーが友達たちが幸せになってくなんで私だけ・・・という場面がとても泣けました。
私もジェリーのような死んでも自分のことを思ってくれるような男性に出会いたいと思いました。 -
Posted by ブクログ
この本は、ホリーとジェリーの夫婦の話です。
結婚して10年経ったけど子供はいなくて、
それも含めて良く言い合いやケンカもするんだけど、それが今の私の彼との関係にてて読んですぐに感情移入ができました(笑)
でも、そんな中で突然夫が死んでしまい妻は部屋に引きこもりになってしまい
けどそんな中、死んだはずの夫からの手紙が届きそれの指示通りに生活するようになって、
それは二人の思い出をたどるものだったりするんだけど、とにかく泣けました。友人と母親の優しさも。
あと、手紙の最後に必ず書いてあるPS.ILOVEYOUという言葉も素敵だなと思いました。 -
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着物にまつわるエッセイ。
林真理子さんのエッセイをいくつか読んでいるが、この人とわたしは住む世界が違うし、価値観がかなり違う。だからたとえ会っても話は合わないだろうな、と思いつつ、だからこそなのかもしれないが、どのエッセイもいい刺激になる。
この本もしかり。着物の買い方はまったく参考にはならない。お金が自由になる人の考え方だ。まーこういう人たちが高級な着物文化を守って行ってくれれば、と思う。また、着物の着こなしやセンスを品定めされたりすると思うと、恐ろしくて着物を着て外へ出かけられなくなる。でもこれが着物の世界なんだとも思う。さけては通れないもののようだ。
着物業界は、若い人が着物を着なくなって廃れてしまうと危機感を持ってはいるようだけど、そのわりに敷居を下げる心づもりはないらしい。少なくとも私にはそうみえる。林真理子さんもそのあたりを指摘している。若い人や初心者には寛容にしてほしいと言ってくれている。
わたしはあまりお洒落に頓着するほうではないと思うけれど、やっぱりお洒落は楽しい。着物も帯選びも、お金に余裕があるならばやってみたいと思う。読みながら、女性にとって衣服、お洒落というものは、人により差はあれ、良い悪いもあれ、心の多くを占めるものだなと思った。 -
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下田歌子。明治時代、一介の士族の娘から宮中の女官に登用される。一度は結婚で宮中から離れるが、重病の夫を看ながら塾を開設。
皇后から寵愛を受けていた歌子は、夫の死後、宮内省の辞令で「華族女学校(後の学習院女子部)」を開校する。
歌詠みの才にたけていて、熱弁家。
女傑と呼ばれ、伊藤博文・井上馨・土方久元・山縣有朋・・・・など蒼々たる人たちと浮名を流したと騒がれる。
できる女は叩かれる。ましてや男社会の明治時代、世に名を残すほどの女は相当強くないと生き抜いていけない。
幸徳秋水の「平民新聞」が、下田歌子の醜聞を流しまくったことで、この時代の大物たちがあたふたする様を克明に綴った作品。
タブーとされる宮廷スキャンダルに踏み込んだ、林真理子の才能を感じる。
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