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菊池忠紘は二十四歳のとき、転勤先の博多で、ひとまわりも年上の人妻幸子と大恋愛、不倫の末、駆け落ち結婚した。それから十年、子供たちを連れ、酒屋を営む実家で両親たちと同居することになったのだが──。嫁姑の確執、祖母の介護問題、財産争い、妹の玉の輿結婚話など、総勢九名の菊池家でつぎつぎ起こるドタバタ騒動。笑いあり涙ありの人間模様を、スルドク描く大家族小説。
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Posted by ブクログ
嫌いな人も多いようだが 私は彼女の作品は結構好きで読んでいる。今回のは夫婦問題、義理の家族問題などを描いているが、しみじみと私たちの生活にノータッチのマンマ、義理の母が有難く思えた。お金の援助なんてものはもとより 一切の子育てにもHELPをしてくれなかったが、口を全く挟んでこない。しかしながら会えば...続きを読む 元気か?と声をかけてくる。物足りないような気もするが この本を読んでたら、「これでいいのだ」 と思えます。箸休めになる軽い小説です
嫁姑の確執、老人介護…総勢9名の菊池家で巻き起こる騒動。「渡る世間〜」ばりに、ねっとりじっとりしてしまいそうな人間模様を、おもしろおかしく描けているのは、次男の嫁・幸子のキャラによるものかな。 林さんの作品としては珍しい分野かも。
なんとなく「幸福御礼」に似てるかなぁ〜。幸子のカッコよさに惚れる!幸子は「細雪」の幸子と名前も一緒だけど、かなり似てる気がする。そういえば、夫の忠紘も貞ノ助に似てる気がするなぁ〜。一癖も二癖もある菊池一家と、幸子・忠紘夫婦の仲のよさがいい味出してます。幸子の忠紘によく言う「身内に対する美しすぎる解釈...続きを読む」って表現が笑えます。エッセイばかり読んでいると忘れがちになるけど、林真理子の人物描写のうまさはやっぱりさすがです。
年上の奥さんを貰った大家族の息子が自分のおばあちゃんの介護のために実家に戻る話。嫁と姑の確執、財産争いなど色々な話題が満載です。結構面白く読めました。林真理子っぽくない感じです。
「悪気もないが気働きもない」 主人公の妹を評するこの言葉が忘れられない。 こういう人って多いのw 的確に伝わる表現で納得。
林真理子っぽくないってトコロでは、幸福御礼よりこっちが上かなぁ・・・(笑) 渡鬼っぽい雰囲気がプンプン。
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