あらすじ
もうこの男の手の届かないところにいる――このフレーズをつぶやくまでに、私はどれほど傷つき、戦ってきたことか。就職が決まらなかった女の子がベストセラー作家にステップ・アップしていく道のりは、身を切るような恋の出会いと別れの日々でもあった。23歳から36歳まで、その人生を決定づける大切な14年間の、愛と葛藤のすべてを一年ごとに描き切った、画期的自伝長編小説。
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女性が強欲であることは下品であるように見られる。
たしかに上品さは感じない。
けれどもこれが強く生きていく上で、必要不可欠なものかもしれない。
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『星に願いを』につづく私小説風ストーリー。23歳から36歳までのサクセス・ストーリーと、野心的な恋人への執着が、ぞくぞくする。歳を取るのが楽しみになる本。
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普段女性作家の本はあまり読まないのだが、この本は読んでいてとても面白かった。何より作者の発するエネルギーに圧倒されてしまった。ややその時代特有すぎる考えや、時に露悪的に書きすぎな部分も感じたものの(ただ、この作者からすると、いずれの要素も当然だと思う。)、文章で人を殺すかのような迫力・凄みはなかなか余人にはまねのできない領域に達していると思う(「人生の折れ線グラフの下部のあたりで出会った男」なんて表現、どうしたら思いつくのだろう、、)。
この本の興味深い点はやはり主人公であり、実質的には作者本人でもある存在の強烈なキャラクターだろう。自分が美人ではないことへの強烈なコンプレックスを下敷きにしながら、まるで山賊の親分のような野心・出世欲・エネルギーといったいわば「男性的」な要素(「男の運を吸って生きていく女」)、周囲の目を異様に気にしてブランドを愛するいわば「女性的」な要素が、時に矛盾しながら時に重層的に彼女の行動ないし人生をかたどっていく。さらに、一歩引いた冷静・客観的な第三の視点が存在し、時にえぐるような残酷な文章を紡いで、自他問わず傷つけてゆく。そして、ここまではある意味作者の計算した面白さだと思うが、さらにこの本を面白くしているのは、どうしても文章から醸し出す、本人でさえ気づいていないのではないかと思わせる本人の異常性だろう。例えば、本作では都合が良い男として長年作者と付き合った男性が登場するが、主人公は、彼の目の前で、今付き合っている男がいかに素晴らしいかをことあるごとに力説する。この行為について、作者は、その男を嫉妬で苦しめたいという感情もあるが、単に「身内的な」男に対して自分の喜びを伝えたいだけだと説明する。ちなみに、この暴挙は、主人公が結婚するときにも行われる。この本のタイトルが、「私はいかに傷つき、いかに戦ったか」というのは正直冗談としか思えない。この人が、今は日大の理事長をやっているのだから人生とは面白いなあとつくづく思ってしまう。
この本の読み方として、もちろん前時代的な価値観が支配する当時において、あえて「女性的」な感情を赤裸々に発露することで、女性のエンパワーメントになったというものがあるだろう。その読み方が間違っているとは思わないし(タイトルもそのようなにおいがする)、結果としてはそのような機能を果たしたことは否定できないと思うが、如何せん作者個人の個性が強すぎる。同じ女性でも、理解できない部分は多いのではなかろうか。
ただ、いずれにせよ、とても面白い本だった。
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林麻里子さん初めて読んだけどすごく共感できる。考え方や価値観が似てると思った。
ちょうど今日大で話題だし読んでみよっかなって簡単な気持ちで手に取った本だったけど、興味持てて良かった!次は物語読みたい〜!
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23歳から36歳まで、スターの階段を駆け抜けた、ベストセラー作家の自伝的長編小説。
1年で1章。
濃い人生、書く事はたくさんあるでしょうが、長々と書いても読む方は飽きてしまう。
そこを、もう終わり?と思うくらい短く(でも、それがすごくちょうどいい)テンポ良く書き上げる力量も、
夢中になって読んでるうちは小気味いいけど、ふと我に返ると、自伝的小説なのにそんな出来事や心の内まで暴露しちゃってもいいの??と思う程の内容を書き上げる度胸も、
本当に素晴らしいと圧倒される1冊でした。
「野心のススメ」を先に読んでいて、この本を次は読んでみたいと思っていたので満足、どころか、思っていた以上に読めてよかった1冊でした。
女性が社会に進出してきている今の時代だからこそ、野心に満ちた女性の本は世に出回っていますが、20年以上も前にこんな本を世に出したことがまずすごい。
それはさておき、一人の女性の物語として読んだとき、仕事も恋も結婚も、上手くいかないことがありつつも、すべてを手に入れた作者の生き様に勇気づけられます。
勇気づけられ、強く生きられるような気がしてきます。
そしてやっぱり文才がある林さんの作品、これから他の作品を読んでいくのも楽しみです。
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再読。
林真理子さんの自叙伝的小説。23歳から36歳まで。
年齢ごとに章立てしてあり、相変わらす上手い。
彼女の功名心、虚栄心、ブランド好きでスノッブや権力のある人たちが好きなところ、80年代的思考。
わかりやすくて好ましい。
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林真理子が書く男女のドロドロはいつもリアル。
自信家で潔癖なイメージはありましたが、男関係に関しては書いてる小説とは違い保守的な人だと思ってました。ですが、読んでみるとけっこう性にオープン。
セフレもいるし、この男と寝たいと思うと実行しちゃう人。
自信家だけど、成功したからこそ書ける自伝(笑)
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林真理子の自叙伝と言われている作品。
女の子が持つ羨望や虚栄心、そして嫉妬心がたんまりと描かれていた。
これだけハングリー精神に溢れた生き方は、私にはできない。
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本当にこの作家嫌いだと思えてくるのだが、ここまで赤裸々に書いてあると読まずにはいられない。結局惹かれてしまう本。反比例した感想を常に抱く。
かなり自分が若いときに読んだせいか、赤裸々さが嫌悪につながってたけど、今読み返すとその貪欲さ、ちょっと羨ましい。
Posted by ブクログ
作家林真理子の20代前半からコピーライターで
成功し、直木賞作家になるまでの軌跡を赤裸々に語った作品。
男にも仕事にも超貪欲。
みにくい部分をまったく隠さずに表現してるのがスゴイ。成功する人はやっぱりすごいハングリーさを持ってるな、と思った。