石ノ森章太郎のレビュー一覧
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戦国の世が終わり、江戸幕府が開かれた頃。魔化魍の浄化に努める鬼達の力を求めた伊賀忍者・タツマキは吉野の奥地で鬼へ変身する青年・ヒビキと出会う。かつて吉野にいた鬼・谷の鬼十が作りだした化身忍者の力を悪用し、再び世を戦国に変えんとする血車党のせん滅の為、ヒビキ達は彼に力を貸すことに。そして変身忍者・嵐へと変化する鬼十の息子・ハヤテもまた彼らに協力するが、事態は意外な方向へ……
ちょっと環境が変わった所為でばたばたしてて落ち着いて読めなかったのが心苦しい。なのであらすじもあんまり上手く書けなかったです。
江戸時代初期の吉野の鬼達が主役。劇場版が戦国時代だったから何か繋がってるかな、もう猛士とかいる -
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ネタバレオリジナルのTVシリーズ放送終了後、映画化を待望され製作者側も実現を約束したが遂に果たされず今日に至るまで続編らしい続編が存在しなかった今作。
それが13年ぶりにオリジナルの脚本家荒川稔久氏の手によって小説化され、それも現実と同じ様に13年の月日を経た作品世界とくれば、もうファンとしては刊行されただけで感無量といえる代物だろう。
内容としても、当時のテイストはそのままに13年の時を重ねた懐かしの面々の姿がひと通り描写され(蝶野がどうなったのかは気になったけど)、ミステリー仕立ての話運びや荒川氏らしい妙に濃いアイドル描写、セルフパロディなど各方面で楽しませてくれる。
…とまあ。
存在自体奇跡 -
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昭和ライダー総出演。仮面ライダー二次創作として最高傑作だと思う。
作者の本物の熱意を感じるし、それぞれの特徴や個性をとらえながら漫画としてリファインしたキャラクターデザインも見事。
序盤(3巻ぐらいまで)の、一人ずつ歴代ライダーが登場していくシークエンスはどれも見事で、文句なしに★5の傑作。
隅から隅まで、登場キャラやエピソードの選択、台詞回し一つ一つが最高に愛とリスペクトに溢れています。
その後ZXが登場し、彼を主軸としてオールライダーが強大な敵に立ち向かう展開になってから次第にダレた感じになるのが非常に残念。(それでも「もう買うのやめようかな」と迷ったあたりにお気に入りキャラのエピソード -
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2006年に故石ノ森 章太郎の構想メモを息子の、小野寺 丈が小説化した『2012 009 conclusion GOD’S WAR―サイボーグ009完結編』という小説がでました。
その小説は、天使編の続きになるのですが、ものすごくつまらないものでした。
小説の方は、その後、昨年の年末に一気に3冊発行され完結しています(私は未読です)。
さて、本書は、早瀬 マサトが萬画(←故石ノ森 章太郎は、マンガを萬画と呼ぼうじゃないかと提唱した)の天使編を完結させようとしているものです。
天才と比較されて早瀬も大変と思いますが、私は、こうして遺志をつなぎ完結に向けて進んでいることを喜びたいと思 -
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ネタバレ酷評が多いこの作品だが、わたしはとても楽しんで読むことができた。
まず三本立てという時点で、オーズへの愛を感じる。
アンク好きとして思うところがなかった訳ではないが 子供をメインターゲットに据えた番組内では描けなかったであろう残酷さを全面に押し出しつつ、800年前の補完がされたということがとても喜ばしい。
第二章のバースドライバー視点の話は第三者としてキャラクターを見る事によってその意外な一面をコミカルに描いていて、視点の斬新さだけでなく シュールな笑いを味わわせてくれ、第三章の映司くんも、なんとも彼らしい行動と選択、決断をしている。
とてもオーズへの愛にあふれた小説だったと、わたしは感じ -
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仮面ライダーWの小説版。珍しくフィリップの視点からの物語で、文章のダブルというのもあって新鮮。しかし書き手が三条さんなので、新鮮なのにすんなりと映像が頭に入ってくるといういいバランス。文章はちょっと微妙ですけど、台詞回しとかはもう独壇場という感じでした。中で気になったのは亜樹子ちゃんの台詞。役者さんが喋る分には「!」をかなり使用しなければいけないと思うのですが、小説の中では必要最低限に抑えられていてそれが小説の人物らしくなってたような気がします。
サイクロンは公式がバラす必要はなかったのではないかと思ったり。しかし前後編に分かれているので通常のダブルから考えるとまあ次回予告でバラす感じかなーと