石ノ森章太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ映画化の影響は大きく、いろいろと009関係の書籍が出るのは嬉しいっ!自分が好きなものがオワ◯ンなんて言われたくありませんし。
いろいろ出たものの一冊。石ノ森プロで描いてます。現役の他の漫画家さんが描くとアレンジや解釈が作者の色がどうしても出てくるものですが、昔の009を思い出します。絵柄的には石ノ森先生がなくなる頃の絵柄よりちょっと前という感じという所為もあるかな。
それでも物足りないのは、石ノ森先生がよく描いていた先進的なというか実験的な表現がないからだと思います。精神的な表現とかは、晩年も精力的に取り入れていたので、ちょっと演出が物足りないかな。
それでも昨今出ている009のリメ -
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ネタバレ仮面ライダーオーズのノベライズ。オーズ本編では語られなかった、アンク誕生を含めた800年前に何が起きたのかという謎が書かれたアンクの章、本編に沿って別視点から描かれるバースの章、そして日本から遠く離れた砂漠での出来事を描く映司の章という三つの章で構成されています。たまに地の文や台詞にあれ?と思うことはありますが、完成度は高いです。
アンクの章は、全体暗いです。子供向け番組で描けなかった(というとなんだかおかしい話ですが)ダークな部分が浮き彫りにされています。中には欲望の大きな種類である性欲に関わるものもあり、アンクの一人称からなる悲哀が読めます。
バースの章はうってかわっておちゃらけた?話。お -
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「サイボーグ009」の完結編の最終巻。
作品が始まった頃の時代背景は、
東西冷戦と、先進国と途上国の地域間経済格差の時代…。
それから、東西冷戦の終結とバブル経済の崩壊を経て、
新世紀が間近に迫った頃に構想されたお話がベースですが、
その後の9.11テロや東日本大震災(地元での津波災害)、
また、作者ご自身の自然の老いによる死生観の変化の中で、
今、作者がご存命の中で構想されたとしたならば、
また違った内容(結末)になっていたのでは、と思いますし、
やはり、この完結編に納得できない方もおられるでしょうが、
ボクは、及第点があげられる完結編に仕上がったと思います。
個人的には、第一章の東京編 -
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サイボーグ009の完結編の第2巻。
第1巻から引き続きまして、
サイボーグ戦士005~009の
パーソナル・エピソードを収録…。
002、003、004、007は、
現代都市を舞台に展開し、
005、006、008、009は、
古代文明を舞台に展開していた点は、
サイボーグ009らしさがよく出ていたし、
それぞれのエピソードのお話や作風も、
各サイボーグ戦士の特徴がよく出ていたし、
最後の、神々との戦いへと至る
長い長いプロローグとしては、
面白い作品になっていたと思います。
期待と不安が入り混じった状態で、
最終巻へと誘われていきましたので、
この後、サイボーグ戦士達の最後の戦いを、
し -
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石ノ森章太郎さんの未完の遺稿を
息子さんの小野寺丈さんが補完した
「サイボーグ009」の完結編(小説版)。
全3巻のうち、第1~2巻は、
長い戦いが終わり、それぞれの安息の地で生活する
各サイボーグ戦士達のプライベート・エピソード…。
最後の戦い(第3巻)への伏線だらけで、
単独のお話としては尻切れトンボだけど、
それはそれで、いいでそぅ…。
第1巻は、001~004のエピソード。
個人的には、004のエピソードがよかったです。
003は、女性としての強さも欲しかったかな~。
第3巻は、
最後の戦いとなる神々との戦いとなる予定であり、
第1~2巻は、長い長いプロローグとなるのかな?