【感想・ネタバレ】サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD’S WAR III thirdのレビュー

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印象深い忘れがたい哲学

3巻で示されたことは、「この世界の善悪、人々の二面性の存在、そして不幸はなぜ起こるのか?」
という問いに対する作者達の結論だったのではないかと思う。

そして、正解が、愛ゆえの、自尊心を持った自己犠牲による救済。それこそが神の試練なのだといわんばかりの。

ストレートになんでもかんでも頭に入れず、自分という骨太のフィルターをしっかり通して判断していかねばならない。

1巻、2巻のサイボーグ達の混乱は「神」という前提を信じる私たちへの警鐘、そして作者の気付きだったのではないか?
「自分たちの想像、創造に責任を持て」と。
流れ込む情報、昔からの信仰や伝統さえも今一度立ち止まって考え直すべきなのではないか?
葛藤があっても、軋轢を生んだとしても、そうやって壁を乗り越えた先に別次元の幸福が待ってるような気がする。

そんなメッセージを感じたし、教訓だと思う。

#アツい #感動する #ドキドキハラハラ

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2023年01月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホントにちゃんと終わった。途中のすっ飛ばしぶりとか、伏線が活かしきれなかったところとか、もちろん不満はきりがないけど、もう絶対に復活できないくらいに完結したという点において素晴らしい。

そして、ジョーの到達した結論は正しく石ノ森先生の結論と言って良いと思う。80年代のサンデーの連載でも「人の生活を愛すところから始めなければ」と言っていたし、もっと言えば、「天使編」「神々との戦い編」を中断してしまったことにも通じる結論だ。

でも、問題はラスト。これは、最後の特攻に失敗して負けて普通に死んだ、ということですよね・・・。平穏な日々を迎えさせるにはこれしかなかった、ということなのでしょうか?

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2012年11月06日

Posted by ブクログ

「サイボーグ009」の完結編の最終巻。

作品が始まった頃の時代背景は、
東西冷戦と、先進国と途上国の地域間経済格差の時代…。
それから、東西冷戦の終結とバブル経済の崩壊を経て、
新世紀が間近に迫った頃に構想されたお話がベースですが、
その後の9.11テロや東日本大震災(地元での津波災害)、
また、作者ご自身の自然の老いによる死生観の変化の中で、
今、作者がご存命の中で構想されたとしたならば、
また違った内容(結末)になっていたのでは、と思いますし、
やはり、この完結編に納得できない方もおられるでしょうが、
ボクは、及第点があげられる完結編に仕上がったと思います。

個人的には、第一章の東京編がよかったかな~。
地球規模、宇宙規模での神々との闘いなので、
最後の戦いがムー大陸というのはよいのですが、
その分、ちょっとぼやけた印象になったかも…。
やっぱり、これだけの作品の完結編となると…、難しぃね~。

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2012年10月31日

Posted by ブクログ

 成る程、こういうラストなんだなぁ。
 実はラスボス(?)戦はちょっとどうなったのか理解し切れていないのだけど、何かもうそれでもいいかな、と。

 004パートの事があるので、個人的にはどうしてもパラレルワールドだと思いたいし、他にも色々思う部分はあったのだけれど、最後まで読み終わったら、何だかんだ思いつつも一区切り付いた心境にはなってる。
 途中が兎に角過酷だったので、本当にお疲れ様でしたという感じ。サイボーグ戦士たちにも、そして著者にも。

 サイボーグ戦士たちの覚醒した能力描写はとても楽しかった。
 9人の中で一番欲しいのはやっぱり002の能力、次が007と008かな。

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2013年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それはもう凄惨な戦いが続いてばかりで、読むのに疲れましたよ…。でも最後はめでたしめでたしで良かったのです。彼らは戦いに負けて消えたのではなく、無事に居るべきところへ戻れたのですから。
神のからくりには「そう来たか」と驚きましたが、基本の構想は石ノ森御大のものだと知り、「さすが……」と唸りましたとも。神と悪魔が存在する理由や、輪廻転生、あの世の存在、人の善悪二面性をなどなどをまとめて説明できる仕組みですもの。
小説そのものとして見れば、決して完成度の高いものではありません。忌憚なく言えば、「とにかくほころびのないように終わらせた」というレベルでしょう。
ですが、書きかけの作品を終わらせる(しかもすでに他界している作者の意向をできるだけ尊重しての)作業は、まるで、1楽章しか出来ていなかったマーラーの交響曲第10番の完成版を作るがごとく、大変に難しく神経を使う作業だったはずです。完成させた小野寺氏には本当に「お疲れ様でした。そしてありがとうございました」という気持ちしかありません。

善悪も欲望も醜さも持ち合わせた人間を、そのまま愛し守るという決意、それが00メンバーズの最終地点でありました。その深い人間愛、私には彼らそのものが神的存在に見えます。そしてこれは神山版サイボーグ009でも同じことが謳われております。彼らの長い戦いの中ですでにこの結論は出ていたのでしょうね。

最後に……ジョーとフランちゃん、ほんとに良かったねぇ。

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2012年12月21日

Posted by ブクログ

ひとまず、石ノ森章太郎の構想がどのようなものだったのか分かったのが、長年の天使編に対するもやもやの解消になりました。

この構想を世に出してくださった小野寺丈氏に感謝します。

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2013年07月03日

Posted by ブクログ

サイボーグ戦士たちがまるでテニスプレイヤーのような超能力を身に付けていきます。分身したりオーラ放出、透視に変装…まさにテニヌ!
壮大なギャグ&エンターテイメントなのだと思って読めば、非常に楽しめます。

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2013年06月23日

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