【感想・ネタバレ】サイボーグ009 完結編 2012 009 conclusion GOD’S WAR III thirdのレビュー

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Posted by ブクログ

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ホントにちゃんと終わった。途中のすっ飛ばしぶりとか、伏線が活かしきれなかったところとか、もちろん不満はきりがないけど、もう絶対に復活できないくらいに完結したという点において素晴らしい。

そして、ジョーの到達した結論は正しく石ノ森先生の結論と言って良いと思う。80年代のサンデーの連載でも「人の生活を愛すところから始めなければ」と言っていたし、もっと言えば、「天使編」「神々との戦い編」を中断してしまったことにも通じる結論だ。

でも、問題はラスト。これは、最後の特攻に失敗して負けて普通に死んだ、ということですよね・・・。平穏な日々を迎えさせるにはこれしかなかった、ということなのでしょうか?

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2012年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

それはもう凄惨な戦いが続いてばかりで、読むのに疲れましたよ…。でも最後はめでたしめでたしで良かったのです。彼らは戦いに負けて消えたのではなく、無事に居るべきところへ戻れたのですから。
神のからくりには「そう来たか」と驚きましたが、基本の構想は石ノ森御大のものだと知り、「さすが……」と唸りましたとも。神と悪魔が存在する理由や、輪廻転生、あの世の存在、人の善悪二面性をなどなどをまとめて説明できる仕組みですもの。
小説そのものとして見れば、決して完成度の高いものではありません。忌憚なく言えば、「とにかくほころびのないように終わらせた」というレベルでしょう。
ですが、書きかけの作品を終わらせる(しかもすでに他界している作者の意向をできるだけ尊重しての)作業は、まるで、1楽章しか出来ていなかったマーラーの交響曲第10番の完成版を作るがごとく、大変に難しく神経を使う作業だったはずです。完成させた小野寺氏には本当に「お疲れ様でした。そしてありがとうございました」という気持ちしかありません。

善悪も欲望も醜さも持ち合わせた人間を、そのまま愛し守るという決意、それが00メンバーズの最終地点でありました。その深い人間愛、私には彼らそのものが神的存在に見えます。そしてこれは神山版サイボーグ009でも同じことが謳われております。彼らの長い戦いの中ですでにこの結論は出ていたのでしょうね。

最後に……ジョーとフランちゃん、ほんとに良かったねぇ。

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2012年12月21日

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