吉田修一のレビュー一覧

  • 春、バーニーズで

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    『最後の息子』の主人公のその後を描いた短編集。
    ヒモ状態で同棲していたオカマバーのママを裏切り、部屋を飛び出した主人公は、子持ち女性と結婚して父親になっていた。

    偶然オカマのママと再開する最初の一編は、とくに切ない。
    一見まともな社会人生活を送っているようだが、やはり主人公の本質は変わっていない。まともな生活は息苦しく、いつも逃げ道を探している。相手の女性は出来すぎで、ダメ男を増長させる。でも、しっかり者ほどそういう男に頼られて、また惹かれてしまうんだろうな。どう考えても、幸せになれるとは思えないのに。

    最近、読み終えるそばから次の本を開いてしまい、レビューを何冊分か溜め込む状態が続いてい

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    2016年11月11日
  • 熱帯魚

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    吉田修一の描く男をみていると なぜか ささくれ立つ。
    なんとも言えないほどの頼りなさ。
    そして、自分中心なのだ。それに愛想を尽かすオンナ。
    いつの間にか ドロドロの関係になって、すすめなくなり
    結果として 別れるしかないみたいだ。
    この三つの短編も、底流は 似ている。

    「熱帯魚」
    大工さん。大輔。ある程度任せられるけど、任せきれないところがある。
    吉田修一の男主人公としては、めずらしく 高給取り。
    大工さんに、ボーナスで プーケットに4人が行けるほど出るのだろうか?
    大輔は、ちょっと、おせっかい。『オレについてこい』系。
    大家は 時先生で いつもむつかしいことを考えている先生。
    歳をとってい

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    2016年10月10日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    11人のオンナの デッサン。
    そのオンナの断面を切り取る うまさがある。
    それなりに、存在感がある。
    そのオンナたちを見ているオトコの
    不確かさ。不安定性が 目につく。
    下流のオトコたち。

    『どしゃぶりの女』
    頼りないオトコなのに、オンナを試す。
    何もしないオンナが、食事を待っている。
    だから、待っているのを どれだけ待てるか 試す。
    この こころ意地の悪さ。
    それでいなくなった。
    それは、オンナではなく ペットの猫の扱い。

    『殺したい女』
    あかねにつきあい、居着いてしまうあかねの工場。
    母親が蒸発し、娘 あかねも蒸発してしまう。
    お母さんのところにいったんだ。
    それで納得する オトコたち

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    2016年10月07日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    短編で引き込まれるものとそうでないものがあった。
    掘り下げて読んでいきたいないようもあり。

    個人的には長編の方が好きみたいです。

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    2016年09月20日
  • 日曜日たち

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    吉田修一の初読み。
    映画化された「悪人」の原作者だったなぁ、という程度のy予備知識のみで。


    連作短編。
    まあまあ面白かったかと。
    共通して出てきていた“小学生の兄弟”のハナシがすっきりとまとまったという点は、好印象♪

    2編目のヒロインの最後の台詞だけ……意味が分からなかった(苦笑)。

    とりあえず、あらすじ見て面白そうだと思えるのがあれば、長編も読んでみようかとは思えた。



    ★3つ、7ポイント半。
    2016.08.07.古。

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    2017年12月05日
  • ランドマーク

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     生きているひとは、
    皆、
    どこか捻れていて、
    どこか不安定だ。

    隣の誰かが
    何を考えているかなんて
    知るよしもなく、
    それでも
    わかった気になって
    日々を過ごしている。

    捻れた日々の中で。

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    2016年08月02日
  • 長崎乱楽坂

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    吉田修一や石田衣良は若者の風俗を描いて支持を得たような印象があるのですが、そういう作家さん胡散臭くて結構嫌い。吉田修一もパレードが面白かったにも関わらず、結構胡散臭げに見ていてあまり読まなかったのだけれど、去年読んだ「さよなら渓谷」で見直したのです。
    さて、この本は多分昭和30年代位のやくざの家系の家で育った少年が大人になる道すがらを描いた連作長編で、予想通りろくな大人になって行かない姿がつらつらと書かれています。性的な描写も結構有りますが、個々の章が全て寸止めなので、すっきりしたいエンタメ好きの人には物足りないかも(僕がそうです)。でもそういうワカモノガーみたいな変なおもねりはなく、淡々とど

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    2016年05月18日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    ネタバレ

    男目線の恋愛小説。
    ーーー
    電車で遭遇した目を見張るように美しい女。電話ボックスで見かけた甘い香りを残した女。職場で一緒に働く世間に馴染めない女。友人の紹介でなんとなく付き合った怠惰な女。嬉しくても悲しくてもよく泣く女。居酒屋から連れ帰った泥酔する女。バイト先で知り合った芸能界志望の女。そして、中学の時に初めて淡い恋心を抱いた女……。人生の中で繰り返す、出会いと別れ。ときに苦く、哀しい現代の男女をリアルに描く短編集。

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    2016年05月18日
  • 春、バーニーズで

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    あの時、こちらの道を選んでいたら…。

    どちらが正解という事でなく、後悔するわけでもないけれど、ふと考える瞬間。
    特に明確な理由など、これといってないけれど、しばし逃避が必要なのだと、筒井の行動を見て、ぽわんと考えた。

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    2016年05月06日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    ”出会わなかったような出会いをした女たち”との短編集。


    数年後に「あんなこともあったな・・・あの子どうしてるかな」ってふと思い出すような出会いをした女の子との思い出って朧儚くてどこか美しい。

    吉田修一って20代ないしは30代前半だと思ってた。
    感性が若い、というのか、共感しやすい。

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    2016年04月12日
  • 7月24日通り

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    わかるような、わからないような、懐かしいような。
    間違ってるとわかっているほうに進む。若いっていいなと思いながらサラリと読めました。
    映画化もされてたんですね。本田さんが中谷美紀ってびっくり。
    イケメンの弟に対して「お姉さんもさすがチョー綺麗~!」ってなっちゃうじゃん。亜希子になんて余裕で勝てちゃうじゃん(笑)
    内容が全然違うのかなぁ。

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    2016年04月06日
  • 空の冒険

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    ANA「翼の王国」での連載の第2集。前作「あの空の下で」については、毒にも薬にもならない程度の口当たりのよい短編集という印象だったんだけど、同じはずなのにこの本の作品の何作かには余韻の深さを感じた。機内で読むということは、閉じ込められた何時間かの間に、無目的的に読むことが多くの前提だと思われ、そういうときに短編ならではの「結」がはっきりしない終わり方というのは、なかなかよいものかも。閉じ込められた、空を飛んでいるという若干非日常の間を使って、読後に思いを巡らしたりできる。そういう読み方に合う短編たちという感じ。

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    2016年03月06日
  • あの空の下で

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    ANAの機内誌「翼の王国」に連載されていた短編とエッセイを収録したもの。初出が初出だけにサラッと読める。空の上で読むというイメージと吉田修一のイメージはわりとマッチしているかな。

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    2016年03月06日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    ネタバレ

    解説を読みました。
    なにかを思い出しながら書いたのは初めてだそうです。
    吉田修一さんの作品は初めてか?

    きっと、
    作者の昔の彼女とかを思い出しながら書いたのでしょう。
    友達とか、
    友達の彼女とか、
    いろいろ参考にしたのかな?
    と、
    言うのは全部嘘で全部創作かもしれない。
    ぜひ、
    普通に読んでから解説を読んでまた本編を読んでほしいです。

    解説にもあったけど、
    「出会わなかったような出会いだったからこそ、
    何年か経ってから、
    とつぜん懐かしく思い出すこともあるのだ」ってのが個人的にも残ったな。

    うちも、
    出会いの数だけならかなりありますが、
    なぜか突然に思い出す人、
    居ますね。。。

    雪が降

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    2016年02月15日
  • 春、バーニーズで

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    ネタバレ

    歳を重ねるほど「選ばなかったもう一つの時間」が増えていく。ハンドルを45度切るのも、楽園のベンチを立ってしまうのも、それが自分の選んだ時間軸。挿入されている写真は「きれい」ではないが、その汚さ・硬さ・冷たさのような質感がリアル。

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    2016年02月12日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    ネタバレ

    たんぺんしゅー。

    面白いかもしんないけどこの人は「悪人」から感じるに長編向きなんじゃないかなー。

    女たちは二度遊んでます。

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    2016年01月18日
  • 平成猿蟹合戦図

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    かなりボリュームがある1冊ですが、前半は先が見えなく後半への繋がりも中途半端な上に進行が遅いのてダレてしまった感じです。
    吉田氏の作品と知ってるから最後まで読めたものの、知らない作家だったら途中で止めてたかも。

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    2015年11月28日
  • 空の冒険

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    短編小説とエッセイ集。小説は「女が階段を上る時」が短いのにドラマがあって良い。エッセイのほうが印象に残る良い話が多かった印象。

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    2015年11月18日
  • ランドマーク

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    ちょっとなんだ、コレ的な部分もある。ランドマーク的なタワーの建築現場に男の象徴を司るものを抑える鍵を一つずつ埋め込んでいくのは何かの皮肉のようだ。

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    2015年11月04日
  • 春、バーニーズで

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    ネタバレ

    モノクロ写真の良さがわからぬ拙い自分。。

    よって文章はかなり少ない。
    同じ主人公の短編をいくつか。

    実際仕事を放りだしてしまう人が同僚だと辛いなぁ。と朝電車内で読んでいたので、思ってしまった。

    奥さんの対応が素晴らしいけれども。ほっこり。

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    2015年06月29日