雨穴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
巻頭に掲載された考察マップを眺めながら、「これはどういうことなのだろう」と自分なりに考え、物語を読み進めていく時間が楽しかった。
今作では、前作からお馴染みの人物が主人公を務める。謎や事件の真相が少しずつ明らかになっていく一方で、その魅力的な人物の過去や内面も掘り下げられており、シリーズを読んできたからこその面白さがあった。
特に印象に残ったのは、真相に近づくにつれて、当初はただ不気味に見えていた地図の意味が変わっていくこと。同じ地図であるはずなのに、知る前と知った後とでは、まったく異なるものに見えてくる。その感覚がとても良かった。
事件の背後にある風習やしきたり、教えや思想の描き方も、 -
Posted by ブクログ
これは家なんかじゃない、生きている「トラバサミ」だ!
最初読む時には、ただ11枚の間取り図を見ているだけだと思っていた。
しかし、栗原が一見無関係に思える歪な空間、行き止まり、窓のない暗室を一つ一つ繋ぎ合わせていった時…
背筋が凍った。
あの通り抜けられない長い廊下は、建築業者のミスではなく、「中にいる人間を絶対に逃がさない」ためだったのだ。全ての不条理が、ある恐るべき一族の儀式と、あの失踪事件に結びついた時、この本の本当の恐怖が蔓延し始める。
絶対に真夜中には読まないでほしい。自分の部屋の壁の裏にも、何かが潜んでいるのではないかと疑い始めてしまうかもしれない… -
Posted by ブクログ
2026.07.09
ホラーを「因習」「心霊」といったモチーフではなく「物語を怖くしている仕組み」で5W1Hで分類しているところが新しい。それぞれの短編が「何が怖いのか」を作品解説されているのも面白い。
ホラー入門者や、逆に苦手な方にもおすすめしたい。ホラー好きには、ここまでホラー作家が揃っているのも胸熱。
たぶん文体の好みもあると思う。私はそもそも「描かれすぎない」文章が好きなので、説明されすぎると読んでいて萎えるし、怖さが削がれる。ホラー展開に恋愛要素もいらない。そういう意味ではやっぱりモキュメンタリーが好き。雨穴さんや背筋さんの作品のように飄々と淡々と語られていく文章のほうが考える -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり丁寧に作られていて読みやすかったし、こだわりを感じた。
内容も話が進むごとに繋がりが見えてきて面白い。前作に比べ、資料や情報だけでもなにが起きたかわかるようになっているので、ミステリーに近くなっていると思う(ただ、結局最後は栗原さんの妄想だよりなところがあるので、ミステリー好きにとってはイマイチかも)。
話の展開としては面白い。
あと、作者の発言部分が「雨穴」ではなく「著者」なのも個人的には好き。作者が前に出過ぎていると、そっちが気になってしまうことも多いけれど、あくまで一人のライターとして行動しているのがよかった。
ラストについては、正直「本当にこれでいいの?」とは思う。ファンタジー -
購入済み
ペース
いくつもの謎が段々と繋がっていく、ということなのだろうけれども、
コミックが出るペースだとなかなか記憶できない。
絵は綺麗なのだけど、主人公の表情とかが病人みたいなところがあって違和感。 -
Posted by ブクログ
2作目でしたが、今回もヘンテコな家ばかり。
11の間取り図がジワジワと一つにつながっていく様がおもしろかったと思います。
今回も宗教やら幼児虐待やら不倫やら、前作にひき続き後味の悪いテーマでしたね。
筆者の感情を挟まず、淡々と謎だけを解明していくスタイル。物語というよりは、作り物ではあるもののどんな意図があってこの間取りになったのか、その事実のみを淡々と書いていくということで解決してもすっきりとしない読み心地になっているのではとおもいます。
でも1つ1つの資料が繋がっていく感じ、私はワクワクしたし、何回も戻ったり進んだりして読むのが楽しかったな。