雨穴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ4冊目。
とはいえ、過去の3冊を読んでなくても全然問題ない。
相変わらずの説明図を多用する親切至極な謎解き小説。序盤に緊張感のある場面を持ってきて、読者を一気に引き込むなど、構成や文章全てが読書苦手な人でも楽しめるよう配慮されていて、雨穴作品の人気の一因と思われる。
物語ももちろん面白い。過去3冊に負けない謎解き物語を展開してくれる。
ちなみにこの作品のような、
奇習のある集落に関わるホラー推理ものとしては
『厭魅(まじもの)の如き憑くもの』/三津田信三
が面白い。
一般的な体裁の本だから、
親切設計の雨穴作品より読書体力が必要だけどね。 -
Posted by ブクログ
凄まじく面白かった・・・意味わからんくらい面白かった。
登場人物に言わせるセリフや心の動き、どうつながってるの?!と手に汗握る。
読みながら先を予想するのが止まら位
ほんのちょっとした伏線(?)。というか描写、引っかかり気になる描写も全部理由があって。
予想しきれない、なんとなく予想ついても、重ねて重ねて出てくる謎、それが一つにつながっていく感じ、これー!!
そして作品全体から出てくる雰囲気・・・全てが好みすぎた。
構成も上手すぎる。
あの地図を握りしめていた心のうちを思うとなんとも切なくなる。
いろんな思いがあったはずだ。
登場人物のいろんな人の思いを想像せずにはいられない。
知りたい気持ちは止められない。もう本当にこれ。
変な家2だけ未読だからこれも読もう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ11個の間取り図の資料ごとに謎が深まっていき、気になるところで次の章に変わるので面白いあまりついつい先が気になり、すぐに読み切ってしまった。
資料⑤における、宇季さんの言うメスのシラサギとは暗喩かもしれないというシーンや、「この家自体は事故物件ではないんですし。」のセリフにゾクゾクした。
資料①の根岸さんの母親が大通りを避けるよう諭していた理由が子供の安全ではなく、血液型が判明して不倫がバレるのを恐れての事だったのがわかったところで鳥肌がたった。
「不倫によって生まれた子供を、教祖の子宮で眠らせることで救う教団」という設定によく思いつくなと感心してしまった。雨穴さんが緋倉氏は小説家に向いていると書いているが、雨穴さんは本当に小説家に向いているなぁ!!と思った。
そして最後一連の謎が解決したかと思いきや別の真相が明らかになったり、結末に書かれているミツコちゃんが祖母を守り、祖母がミツコちゃんを守ったという深い絆に感動していたら、まさかの夢だったというオチ、、悲しい、、
とにかく面白くてまだ未読の方が羨ましいです!雨穴さんの新作が早く読みたい! -
Posted by ブクログ
ネタバレ読書意欲が減退していた時に読み始めたのにも関わらず、そのまま一晩で一気読みしてしまった。おそろしいほど読みやすい。そりゃあ世界中で売れるわ。文章の読みやすさもあるけど、ちょうどいいタイミングで謎が展開されていくので、物語への興味を失わずにページをめくることができる。
先にオモコロで第2話だけ読んでいて、その時に「直美が管理人に説明する時にも孫のことを『息子』と説明しているのは違和感があるな…息子同然に育てていたとしても、さすがに事情を知らない第三者に説明する時は孫って言わないか?まあ叙述トリックにするためにそうしただけなんだろうけどさ…」とモヤモヤしていたが、全ての真相を知った後だと「そりゃ…息子って呼ぶわな…」と納得してゾッとした。 -
Posted by ブクログ
「ホラーは怖くて手が出せない方でも、ホラージャンルを整理しつつ、恐怖を紐解いていくことで、挑戦することができるのでは」という本書のコンセプトで他に類を見ない一風変わったホラー入門書で興味を惹かれた。5W1Hにセグメントされたユニークな設定 気鋭の現代ホラー作家の短編を8つに分け、ホラーというジャンルを体系化して解説する粋な試みで、ブックガイドや怪談の音源等もついていて充実している。内容としては若年層向けということもあって各作家の作風を知っているとあまり怖すぎないホラーという感じではあった。作家さんそれぞれの個性と、幅広いホラーの楽しみ方を味わえる良書だった。