変な間取り、変な絵と面白くてそのうち読もうと思っていましたがちょうどこのくらいのボリュームの小説を読みたいと思ったのもあり今読みました。
11個の間取りにまつわる短編集にくわえそれに対する解答編が語られる想像以上のボリュームで草
短編集ではないです。ひとつひとつの話がすべて問いになっておりさらに全ての話が何かしらの一致がある。連作短編集というにも語弊があるかも。
短編集のようなつくりの長編小説です。
(そもそも短編集とはひとことも書いていない)
読後感は「面白かった」「胸糞悪かった」「最低」
子どもが酷い目に遭う作品は良作であればあるほど最低で胸糞悪い。
子どもたちがみんな可愛そうにも程がある。
虐待死した子だけじゃない、愛されなかった子、置いていかれた子、親のために体を売らされていた子、そのしり拭いで祖母を殺した子、胸糞悪すぎる。
ヤエコさんの娘がなんか悪いみたいな空気をやや感じたけどそもそも母親に体を売らされ(この子目線ではそうとしか思えない)挙句歳上の小児性愛者と結婚させられて復習したくなる気持ちは分からない訳でもない。
それでも、この女性がしたことは最低すぎるけど。それも含めてあまりにも最低すぎる。ちゃんと負の連鎖もしてて。
松江家の子どもも不仲の父親が母親を殺した挙句に子どもへの言い訳のために逃げ遅れて焼死した、という苦しみが不倫して妊娠したことが父親にバレそうになった母親が自殺した、ってストーリーに上書きされても救われないよな……
ただここは父親だけは宗教上の理由、信念のせいで愚かな選択をしたけどそれ自体は子どものためだったことが救いかも。
父親には愛されてたんか。
ナルキもバカ親父からは最低限愛されてたみたいだし。
嫌だから何って話だけど。
一度全て解決した感じを出して読者にあれ?なんかこじつけじゃない?と思わせた後にいやこっちです!とさらに真相を出してくるストーリーが好きなのでとても面白く読めました。
ただ、最後は夢じゃなくて父親もおばあさんもミツコちゃんを思って決断した、という筋書きにしても良かった気がします。
それくらいの救いはあっても……
変な間取りシリーズであればこちらの方が小説の出来も含めて前作より面白く感じました。
うーん、でもやっぱり推理パートで最後までこじつけ感がある箇所は残っていた気がする。
追記
いやでもやっぱり最後のミツコちゃんの件に関して、
『自分の部屋に義足が入れてあった、戻した方が夢だった』
が記憶違いなのでは?実際はおばあさんがミツコちゃんを守るために義足を付けずに転落事故を故意に引き起こしたのでは?
ミツコちゃんの部屋の声がおばあちゃんに聞こえていた可能性は大いにあると思うし。
なにより現場に義足はなかったんだよね?
だとしたら流石に警察も何故義足がないのか気になるんじゃない?
と思ったけどそもそもおばあちゃんの存在自体が隠匿されてたんだから無理なのか〜〜
さすがにおやおやおかしいですね〜、何がですか!ちょっと!いえね、この足は普段義足を使っている人の特徴です、それなのに彼女はなぜ、義足を付けていないのでしょう?ちょっとトイレに行くくらいならと思ったんじゃないですか?いえ、彼女はどうやら左手も義手のようです、であれば義足をつけないとこの廊下はあまりにも危険すぎると思いませんか?みたいな刑事は現れなかったか〜〜