雨穴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白かった。
雨穴さんの本は、謎→真相のテンポが良いいから、もやもやとスッキリの感じ方がすごく気持ちいい。
これまでの作品よりも、栗原の人間としての脆さや弱さ、優しさが垣間見えた感じがした。
作品の中身としては、男女の格差を信じ込んでしまう、昔の男性の考え方をとても醜く思ってしまったし、その時代を生きた女性が感じていた恐怖や心細さに思わず寄り添ってしまうものだった。
栗原の祖母が、最後はどんな気持ちで命を絶ったか、こればかりは流石の栗原でも想像する事しかできないが、変な地図が生んだ一つの物語を楽しいと感じていてほしいと願う。
金持ってる奴が偉いみたいな風潮や、そういう自負を持った -
Posted by ブクログ
ネタバレ奇妙な部屋の間取りから始まるモキュメンタリーホラー。ベストセラーになるのも頷けるほど読みやすく、ほぼ2時間もかからずに読み終わってしまった。それはひとえに無駄を省き、読みやすさに特化したルポルタージュ風の文体というだけでなく、情報開示の巧さもあるのだろう。冒頭の段階で変な家の間取りに感じるちょっとした違和感が突き詰めていくに従って一気にゾワゾワとした恐怖へと移り変わっていく。
若干難点を挙げるのであれば、真相に肉薄しているとはいえ栗原氏の推理が序盤で披露するにはあまりにも突飛すぎる点にあり、よく言えば勘が鋭く、悪く言えばそこに作為性を感じてしまった。後半に辿り着いた事実はどちらかといえばその