暁佳奈のレビュー一覧
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面白かったが、面白くなる前が冗長とは言わんがちょい長めという暁本。
個人的には花桐の活躍をもっと読みたい。なんなら花桐主役でもいい。それならかなり長くても大丈夫。さらに小さい小型犬ではなく、中型、もしくは大型なら尚良かった。例えば『天狗の台所』のむぎちゃんみたいなのが良い。白犬は神。
そんなどうでもいい個人的な願望はともかく、
最後、ええとこもっていくのは、やっぱりあの神様。面白かったが、もっとガッツリと橋国の悪者にきっちりバチ当てるところとか、後始末がどうなったとかも読みたくなる。設定の前半がこってり描かれるのと逆に、後始末がざっくりしすぎていて、ちょっとモヤりはする。
そんな感じで、今回も -
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下巻は駆け足な印象
上巻は撫子の心情を中心にした展開でややゆっくりとした展開でした。そのためか、後半は海外の秋主従の掘り下げやせっかく出てきた新キャラの代行者の活躍が物足りずに駆け足で終わってしまった印象です。
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購入済み
撫子が本当に良い子
撫子ちゃんずっとめちゃめちゃ良い子だと思ってましたが、親として人としてグズな両親に育てられたのに、マジで良い子。あんなグズ両親の間に何であんな良い子が生まれるんや??
それにしてもこの作品はまともな親がほとんどいないな。
良い両親と言えるのは、夏姉妹と竜胆の親くらいでは? -
Posted by ブクログ
ネタバレジュードさんと、リアムくんまじで何者!?大和の秋主従と橋国の秋主従の色合いが好き。
秋主従は、「秋」の撫子が明るい白い肌で(普通の日本人の肌)「従者」の竜胆が少し黄褐色っていうのかな? 黒人とまではいかないけど、少し黒いというか……。そこがいいんだよね。
ちなみに春夏秋冬代行者秋の舞上の表紙の人はジュードさんとリアムくんですね。
リアムくんが小さい男の子で、ジュードさんが大人の人。リアムくんは秋の代行者。ジュードさんが代行者護衛官だね。橋国では大和とは違ってジュードさんが白い肌、リアムくんが少し黒い肌なの! この違いが尊い……。作者様のご意向かな? 並べるとすごい感動する。 -
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読みやすく、設定が面白いが春の舞上下巻の上は、プロローグ的というか、人物紹介予備知識で、物語の始まる前の予習のような感じがする。が、面白い。個人的に基本、スタッツだけの攻略本とか無心に読めるタイプなので、問題ない。
春夏秋冬代行者世界は、季節を現人神が顕現させるという形態をとっている、いわゆる人間で季節をコントロールしている世界。10年前に”春”がテロリストに誘拐されたことにより、10年間春のない状態だったのが、春自力帰還し、国に春が戻ってきた、というところから物語はスタート。春だけでなく、各季節の代行者(季節を降ろす現人神)やら、能力やらが語られる。夏がええねぇ。で、春が戻ってきて、世界の -
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Posted by ブクログ
大和の国には春夏秋冬の四季があった。四季は四季の代行者がもたらすものだったがこの10年「春」はなかった。10年振りの春の帰還、春の代行者・花葉雛菊はようやく大和の春を届けに戻った。
日本の四季を題材にし、季節は人神が人によってもたらされるものという設定が作者の発想力の豊かさを表していると思った。文章そのものは柔らかく、ゆったりとしていて読みやすい。
私は題名から代行者たちが主役だと思っていたが、姫鷹さくらが主人公だと思った。とにかく雛菊と自分には甘く、周りには厳しい。その自覚があり自分はこんなに苦しい、辛い、だから仕方ないということを何回も何回も読まされるので嫌になった。子どもにも厳しいくせに -
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上巻とは違って戦闘メイン!
戦う意志を感じ取れた上巻から、一気に物語は戦闘メインの展開に。
ただそこには狂気に満ちた思想や裏切りなど厳しい現実を突き付けてくる戦闘シーンが目立った。
上巻で感じた春の暖かなイメージからは想像出来ないような過酷で現実的だなぁという印象をもった。
物語はこれで終わりのようにも思えるし、まだ続けられるような部分もあるのかな? -
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春夏秋冬の趣きと戦う意志
四季の訪れを神代行者である人が管理するファンタジー小説。
最近、春とか秋がなんだか曖昧になっているなぁと感じていた私だったので、春夏秋冬を明確に意識できて、またそれぞれが趣きのあるものだなぁと感じれたのが良かった。
神の力を持つ人っていうのは特別扱いされるだろうし、沢山の人達の生活にも大きな影響を与える訳で色々な反発や敵を作ってしまうのは想像に難くない。そんな敵達と戦う意志を力強く感じることが出来る作品であった。可憐なイメージのある春からそんな力強い意志を感じたというギャップも良かったのだと思う。
物語としては下巻に移っていく訳だが、そんな力強い意志を感じ取れただけに上巻の終盤での引きが強く、 -