暁佳奈のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ別作品もそうだったが、日本語が解放された文体、表現力に引き込まれた。「ヴァイオレット〜」の時は異国風だったが、今作品は和風なので、作者の語彙力が濃縮して美しい文体となっている。代行者と称する人間が現人神となって四季を呼ぶ世界。誘拐、失踪していた春の代行者が春を復興させた時からストーリーは始まる。雛菊が誘拐されても捜査をやめて、死を願っているような春の里側の理由も、ストーリーが進むごとに明らかになった。疎ましく思っていた一族の娘が、次の代行者となって、敬わねばならない存在になった。だが、厄介者としての感情は変わらず、誘拐事件がこれ幸いだったのだろう。それをさらりと書けたのは、作者の手腕だろう。雛菊やさくらの言動は6歳や9歳にしてはあり得ない。そこは少々残念な点だ。さくらは雛菊誘拐後、9歳で里を追い出され、雛菊捜索に幼少期を捧げ、この先の人生も捧げると決めているのは洗脳か何かのようで、さくらの雛菊至上主義は、正直、薄気味わるい。あやめが結婚して、護衛官を引退するというのは、当然の事だろうし、自然な事だ。
-
Posted by ブクログ
まったく、暁佳奈さんは人の心を揺さぶる文章がお上手だ。夏のお話でも文才が存分にふるわれている。
美しい季節などにまつわる文章表現を堪能でき、日本人に生まれてきてよかったと思えた。
そして、もうそれ以上辛い思いをさせないでと、胸を締め付けられる一方、冬の寒さを知るからこそ春の暖かさが身に染みるように、人が人を想う温もりがより強く感じられた。
あーーーーー甘ーーーい!必然的に求め合う愛情!!どの関係性も狂おしい!最高!!
私は特に秋の主従が大好きなので、二人のシーンは何度も繰り返し読みました。あぁ…拝
秋の巻が出ることがあったら、私は二人の尊さに溶けてしまうかもしれない -
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズの主従たちは本当に尊い
今作の朝の神様の物語
この主従たちもやはり尊い主従であった
今作の主人公は朝を齎す暁の射手、巫覡花矢ちゃんとその主従である巫覡弓弦さん
2人のすれ違いはもどかしい!
お互いがお互いを必要としているにも関わらず、傷つけたくないという思いから本当の想いは伝えず、傍を離れさそうという言葉を放つ
花矢ちゃんの胸に燻る罪悪感、その感情は読んでいて本当に苦しくなる
花矢ちゃんは被害者なのに、全て自分が悪いのだと
弓弦さんを家族から奪ったこと、自分に縛り付けてしまっていること、彼の将来を奪っていること
弓弦さんはそんなこと思っていないのに、そんなすれ違いに心が痛む
そんな2人かお役目を全うしたあと、災禍に見舞われる
土砂崩れに巻き込まれ、花矢ちゃんを守った弓弦さんは生死を彷徨う
弓弦さんの家族へひたすらに謝る花矢ちゃんのシーンが苦しくて苦しくて、泣いてしまった
花矢ちゃんが悪い訳では無いのに、全て自分のせいにして自らを貶める花矢ちゃんの姿は本当に悲しい
自らの死を渇望する姿は痛々しい
1つ、弓弦さんを救う方法を思いついたあとの動きが凄い!
夜の神様、秋の神様、冬の神様の快進撃!
それぞれの主従の良さが良く現れていて、読んでいてとてもワクワクしてしまう
特に夜が魅力的だ
子犬のような大型犬のような慧剣くんの盲目的な主への愛がもう好きになってしまう
こんなに愛されたら絆されてしまうに決まってるだろー!って
神様たちの協力の元、無事に弓弦さんは救われる
朝の主従の再会には、ポロポロと嬉し涙を流してしまった
シリーズの中では私は1番泣いた気がする
今作では、巫の射手の生活や特徴が垣間見れる
個人的には四季の代行者よりも辛く感じられる
命を狙われることは四季の代行者よりも少ないとはいえ、毎日往復4時間ぐらいの山登り
天気や季節なんて関係なく365日朝と夜を灯す
逃げることは許されず、人間以上の身体になっている事で怪我などすぐに治るから自殺すら難しい
四季の代行者は死のうと思えば死ぬという逃げ道があるから、そういった部分が巫の射手なら本当に苦しく感じるかもしれない
朝の物語、本当に素敵でその分苦しかったけれどやっぱり素敵な作品だった
季節が来ること、朝や夜が来ることに感謝したくなる -
Posted by ブクログ
ネタバレ下巻読むまで時間かかりましたが、本当にみんな尊くて好きです!500ページ超えで分厚いのにサラサラ読めて、とても読みやすく気がついたら終わってしまっていたほどです。
戦いもあるけれど恋も多めなのがいい塩梅で、とっても良かったです。みんな尊い…。
最後はなんだかんだ大団円に近い気がします。
春冬の従者の恋は次には決着かな?焦れったくなるけれどそこがまたいい…❥
最後の夏の双子の1枚絵には感動しました。本当に良かったと思いますし、選んだドレスのイメージがまた逆なのが良き♡
途中であった春冬の1枚目もとても綺麗で素敵でした。
『ダンプ車に愛を詰めて突撃する』雷鳥さんが恋に落ちた瞬間は笑ってしまいましたが、強い方なら有り得るのかな?
全体的にぶっ飛んでいるところが大好きです(*´`)
もう嬉しくて素直に笑顔になれる物語でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『春の舞』と来て今回は『夏の舞』です。
夏の双子がメインのお話。双子のの婚約者の2人も出てきます。
春の事件で起きた2人にまつわるある事が軸になってました。
読めば読むほど、夏の2人がとてつもなく可愛いくて。私には姉妹が居ないので歪だとしても、二人の関係性には少し憧れました。喧嘩したり嫌いになることもあっても、2人ともがお互いにお互いを大切にしているのがもう。代行者と護衛官でなくてもきっと2人とも同じなのだろうなと。
そして朝と夜をもたらす現人神もいるという設定に驚きつつも、とってもワクワクしました。
今回は恋がメインのお話なので、所々に甘みが。特に秋の2人はお砂糖より甘々で、その場にいたら思わず赤面する自信あります。笑
あと、瑠璃の婚約者様。ぶっ飛びすぎ( 褒めてる )てて大好きです。最初の方からいる連理がまともなのもあって余計に際立ってました。
それにしても、里の方々が閉鎖的な空間で一生を過ごすとしても性格に難がありすぎて…。もう少し寄り添うことも出来るはずなのに。
そんな中、春と冬の2人も可愛くて前作であんなに辛かったのが嘘みたいにスラスラ進みました。進展するの嬉しい。
下巻も楽しみです。
-
Posted by ブクログ
権力争いなどに巻き込まれ、能力の顕現形態(能力者が死ぬと、その里の者誰かにランダムに引き継がれる)故に、状況によっては里の者にさえ命を狙われてしまう季節の現人神たち。今回は夏の神となった二人の危機がどうなるの?後編。春の舞でかかれているが、夏の能力を持つ瑠璃が一度死んだ後、権能が双子の妹であるあやめに直ぐに移り、譲渡された後に秋の能力で蘇った瑠璃が神の力を無くしていなかったため夏のみ二人の神がいる。
色んな思惑を超える現人神たちの能力が見事な展開で描かれていて、とても楽しく読みました。その合間にそれぞれの恋愛が語られる部分が大好きです。恋愛要素だけでなく、その能力ゆえ、家族や里に見放されたりして孤独だったりする季節の神が、護衛官と精神的に繋がって互いを思いやる心情が今回も心を打ちます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
下巻では、盤上に駒が揃い、そこから夏風のような熱量と爽快感を味わえる
黄昏の射手輝矢さんと狼の慧剣くん
慧剣くんの抱えていた苦悩がとても苦しかった
歪だけれど平和な家族の崩壊
大切な輝矢さんを守るためとはいえ、奥様、死者の幻を見せていたりしていたとは…
真実が明かされたことで、慧剣くんは凄く頑張ったのだなって褒めてあげたくなる
2人が再会して輝矢さんが慧剣くんを抱きしめた瞬間、友愛、親愛の感情で満たされる
凄く凄く素敵で胸がぎゅーっとなった
最終的に、奥様は生きていたとのことで安心してしまった
桜と蝶のお2人
凍蝶さんのさくらちゃんへの気持ちが少しずつ、少しずつだけれど動いているのが分かる
まだ言葉にはしない彼らの気持ち
でも、今巻で1歩進んだなって感じられる
まだまだ2人の距離が縮まるのは時間がかかるのかもしれないけれど、そんなに遠い未来でもないのかな
そして夏の物語と言えば、あやめちゃんと瑠璃ちゃん姉妹、2人の婚約者である連理さんと雷鳥さん
愛する者のため戦う姿に胸熱!
瑠璃ちゃんと雷鳥さんの馴れ初めがだいぶ衝撃的
鹿にアタックされて惚れちゃうなんて…
一匹狼な雷鳥さんが惚れちゃう瑠璃ちゃんって最強すぎる!
素直に「好き」「愛してる」を語る雷鳥さんに惚れてしまいそう
愛に飢えてる少女と盲目的に愛を伝える青年
2人は出会うべくして出会ったのだろうな
あやめちゃんと連理さんも、恋心のすれ違いはあったけれど涙を流しながら想いを伝えあえて…良かった
2人の花嫁衣装の挿絵が素敵
これから彼らが幸せな家庭を築けますように!
そして、1番心に響いたシーン
最後の姉妹の語らい
夏の代行者と、元夏の代行者護衛官である双子の姉妹
1番愛おしい姉に愛を乞う
夏の代行者になれて良かったと、妹に愛を伝える
1番近くて1番の理解者である2姉妹は結婚して2人だけの世界ではなくなるかもしれないけれど、それでも同じ現人神として姉妹として変わらない存在であろう
2人の『愛』に私の目頭が熱くなる
最高に素敵な夏の物語でした!! -
Posted by ブクログ
ネタバレ
綴られる物語に春夏秋冬を表す言葉はこんなにもあるのだと思い知る
四季を彩る季語は美しく、その美しさが際立つ文章の綴りに魅了される
春から季節は巡り夏へ
双子の神となった少女たちは打ちひしがれる
あやめちゃん、瑠璃ちゃん、2人のヒビが入ったような心情に私の心も痛くなる
姉のあやめちゃんの懺悔
妹の瑠璃ちゃんの後悔
神様となった者たちを道具としか扱わない里の人々の考え方が嫌になる
現人神だって1人の人間なのに…って
私は瑠璃ちゃんが生き返ってくれてとても嬉しく思う!
そんな瑠璃ちゃんがあやめちゃんを引っ張って行動し立ち向かっていく姿に感動を覚える
そして彼女の姉への愛の大きさに圧倒
下巻で彼女たちがどうか幸せにと願ってしまう
そして今作登場の、双子の婚約者様方
どちらの男性もとっても素敵だ
婚約破棄を言い渡されて、愛する婚約者を奪い返す為に動き出す
あやめちゃんと連理さんの馴れ初めを読み、少しすれ違ってる2人の恋が成就してほしい
瑠璃ちゃんと雷鳥さんの馴れ初めも…下巻であるのだろうか?
雷鳥さんのような不可思議な人の恋愛模様が気になって仕方がない
夏以外では、春と冬!
ダブルデート!?
雛菊ちゃんとさくらちゃんの獣耳姿は絶対に尊いことでしょう
さくらちゃんと凍蝶さんの恋模様も下巻で進展するのだろうか
凍蝶さんにとってのさくらちゃん、大切な弟子や後輩だけではなく……?
さらに今巻登場の夜を迎える現人神の射手様
四季巡りも大変だと思ったけれど、夜にするために毎日毎日御山に登り弓を放つ
想像したけれど……もし自分がと考えた時四季の代行者様方より私は辛いかもしれない……
義務だとしても輝矢さんのことを本当に尊敬してしまう
500頁以上のボリュームにも大変満足
表紙も挿絵も大変可愛らしくとても素敵
さてさて、盤上に続々と代行者様や護衛官様が揃っていく
下巻ではどんな物語が待っているだろうか