谷口ジローのレビュー一覧

  • 谷口ジローコレクション : 6  「坊っちゃん」の時代

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    毎月2冊ずつ刊行される谷口ジローコレクションは、小学館と双葉社から1冊ずつ刊行される仕組みになっている(異なる出版社同士が手を取って刊行する、というのも非常に珍しい)が、双葉社サイドからは谷口ジローの代表作の1つ、「『坊ちゃん』の時代」シリーズが選ばれており、本書はその第1巻にあたる。

    最も谷口ジローの有名な作品である『孤独のグルメ』が、原作の久住昌之との共作であるように、彼は多くの原作者と仕事をしている。その中で最も長く関係性が深かったのが、本作の原作者であり小説家・ノンフィクション作家である関川夏央である。

    この2人のタッグにより生まれた傑作の1つがこの「『坊ちゃん』の時代」シリーズであるわけだが、初めて読んであまりの素晴らしさと面白さに興奮がとまらなかった。

    タイトルから察せられるように、名作『坊ちゃん』を執筆する夏目漱石を主人公に、明治時代の文豪・社会活動家などとのコミュニケーションの様子などから、明治時代の時代精神を浮き彫りにしようとする。当然、史実をベースにはしているものの、実際にはなかったであろう人物間を意図的に交差させる手法を取っている。例えば、一瞬の邂逅ではあるが、師走のごった返す東京駅で漱石とぶつかるのは、のちに伊藤博文を暗殺する安重根であり、ぶつかった拍子に落ちた漱石の書物を拾い上げる手助けをするのが、駅内を巡回していた若き東条英機であったりする。

    そして、漱石との対話シーンも多い森鴎外など、『破戒』をちょうど執筆していた時期の島崎藤村など、文学者たちのそれぞれの人物造形もクリアに描きかき分けられている。シリーズということで、この傑作が毎月楽しめるというのは非常に楽しみな一方で、豪華装丁版のため価格も高いのは悩みどころ、ではある・・・。

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    2021年12月05日
  • センセイの鞄 2巻

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    もともと原作を読んでいたので、その印象が壊れないかどうか、おっかなびっくりしながら読み始める。が、杞憂だった。少なくとも、谷口ジロー氏の他の作品も好きな人には、イメージ通りのセンセイとツキコさんに再会できるのではないだろうか。

    『孤独のグルメ』を描いているだけあって、食事のシーンは食欲をそそるし、スピンオフ作品の『パレード』が収録されてるのも嬉しい。

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    2021年01月18日
  • ステーキを下町で

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    平松洋子の食事モノは見ると買わずにいられないモノのひとつ。
    なんたって ぱんちょうの豚丼がいちばん惹かれた。
    北海道ってこともあるけど なにしろ豚丼大好きなわたし。帯広には美味しい豚丼屋さんがたくさんあるとは聞いてたものの 札幌にも大好きな店があり そこで充分しあわせと思っていたので そんなに聖地帯広に憧れはなかったケド。でもさすがにこれ読んだら ぜひぜひ食べたいと心の底から思ってしまった。
    ぱんちょうって 初めて聞いたなぁ。
    札幌に 初めて いっぴん という名前の豚丼屋さんができた時(ここも本店は帯広だと思ってたけど違うのかなぁ)すぐ食べに行って 豚丼のイメージが一新。もともとお肉のなかでは 豚肉がいちばんすきだったし 丼も大好きだったけど 炭火焼きの豚丼は初めてで そのあまりの美味しさに3日連続で食べに行き お店の人に笑われた記憶が…。
    豚丼のお店を見かけると ついつい食べに行ってしまうけど わたしの中で いっぴんを超える豚丼屋さんはなく 最近は全く浮気しないでいたのになぁ。
    あ〜今夜は豚丼食べに行こ。

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    2020年11月08日
  • センセイの鞄 1巻

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    「センセイの鞄」漫画版。これは買って良かったかもしれない。映画版は俳優が印象と違うと思ったので好きになれなかった。でもこれは好きだ。映像付きだし気楽に読める。原作を知っているからこその、いいとこ取りなこの感じ!イイネイイネー。もう遅い時間だけど、日本酒を持ってきました。いそいそ。

    「センセイの鞄」漫画版P91。”心意気さえあれば どんな場所でも 人間は多くのものを学べるものですよ”。センセイの言葉である。酒と共に胃の腑に染みる。

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    2020年05月12日
  • サンドウィッチは銀座で

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    食べ歩きや旅レポは文にするとどこか嫌味があることが多い(単なるヤッカミ?)。本書に限っては全くそんなことはない。この筆者、本当に食べることが大好きな感じが伝わってくる。擬音が、多いのが面白い。

    いずれの食も素晴らしいが上野聚楽の話が絶品。このテーマだけで1冊作れそう。

    社員以外立ち入ることの少ない社員食堂訪問も楽しめた。文藝春秋訪問の後日、編集者(文藝春秋社員)と新潮社の社食に行き最初緊張するも居心地が良くて悔しがるエピソードが良い。

    谷口ジローの挿絵も良し。

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    2019年12月12日
  • サンドウィッチは銀座で

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    さすがだな、平松さん。
    流行り廃りの激しい「いいね!」スポットの紹介なんかとは全然違う。
    歴史の重みに文学的要素まで加わった、本当においしい店を、とびっきりの表現で書き綴っている。
    しばらく前の出版なので、それらの店が現在あるかどうかはわからないが、後追いで店に行く、と言う楽しみ方は不要だと思う。
    この一冊を読むだけで、じゅうぶん満足できて、思わず「ごちそうさまでした」と言いたくなる。

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    2019年11月06日
  • 孤独のグルメ【新装版】

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    入院中の暇つぶしにと旦那さんの本棚から持ってきてくれました。
    家だと家事に追われて絶対読まないであろう漫画。
    読み進めるとどんどんその世界観に引き込まれていき、次のグルメは?!どんなお店なの?!とあっという間に読み終えてしまいました。
    行ったことのあるお店が載っており、そこも楽しかったです。1人ご飯をする際は、心の中で彼のように呟きながら食べてみよう^ ^

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    2019年03月09日
  • 神々の山嶺 1

    合作の最高傑作

    夢枕獏と谷口ジローの合作での最高傑作。
    「よまないと損」と言える。
    読んでて思わず「羽生よ~、羽生よ~」と呻いてしまう。

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    2019年01月15日
  • 孤独のグルメ【新装版】

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    何がおもしろいかわからないんだけどおもしろい漫画。きちんと失敗することがある(注文しくじったとか、店の机がペトペトしてる気がするとか思っちゃう)のがよい。
    ふと読みたくなる。

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    2019年01月14日
  • 孤独のグルメ【新装版】

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    雑貨を扱う仕事をしている主人公が仕事の合間にたまたまよる食事処についての漫画。

    なんでもない日常の場面をとても趣き深い作品として昇華している。

    流石のお二人(久住さん、谷口さん)だから成し遂げるレベルの完成度の高さ。
    久住さんらしいお話のディテールと谷口さんの絵のディテールの融合は贅沢。

    てっきり、コメディタッチだと思ってましたが、ハードボイルドタッチで、それがまた面白い。
    主人公が孤独で、毎回違ったドラマに遭遇する形式は、ある意味、ブラックジャックですね。

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    2019年01月11日
  • 孤独のグルメ【新装版】

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    "こんな漫画があったんですね。この孤独のグルメを知ったのは千葉日報のコラム。テレビドラマで人気のシリーズになっているとのこと。一話だけ見ることができたが、その話は最終回の1話前。最終回は見逃して、結局1話しか見られなかった。
    実際にあるお店のご飯を紹介してくれるのがうれしい。
    私たち夫婦が好きそうなお店が多い。"

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    2018年11月04日
  • シートン・・・旅するナチュラリスト・・・ 第3章「サンドヒル・スタッグ」

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    第3巻は22歳のシートン。サンドヒル・スタッグと呼ばれる雄ジカを追う。クリー族の戦士、チャスカとの交友も印象的。

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    2018年05月28日
  • ステーキを下町で

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    とてもお腹が空くシリーズです。
    世の中にはまだまだこんなにもたくさんの美味しいものがあるのだ…と思うと、これからも生きようという気持ちになります。
    ごくごく入っていくステーキがやっぱり一番心惹かれます。
    平松さんと一緒にその地を旅した心持ちになりますが、行ってみたいところもたくさんです。現実逃避したい通勤のお伴にしていました。
    谷口ジローさんの挿漫画はここまでのようですが、こちらも楽しかったです。シリーズ続きも読みます。

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    2018年03月06日
  • サンドウィッチは銀座で

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    食べもののエッセイは平松洋子さんや森下典子さん、旅やお散歩のエッセイは菊池亜希子さんや杉浦さやかさん、暮らしのエッセイは森茉莉さんや松浦弥太郎さんや川上弘美さん…とか、信頼しているエッセイストさんが何人かいます。開拓もしたいけど。

    こちらもとてもお腹が空きました。
    食べるならやっぱり美味しいものがいいな、と思うので、これも食べたい、あ、これも食べたい…となりました。
    平松さんの食に対する好奇心と行動力の高さを感じました。
    食べたいものがたくさんあったので、これからも健康に長生きしようという気持ちに更になりました。
    谷口ジローさんの漫画とイラストも良かった…食事が美味しそうで楽しそうでした。
    シリーズ読みます。

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    2018年02月28日
  • 孤独のグルメ【新装版】

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    「うーん……ぶた肉ととん汁でぶたがダブってしまった」「ジェットのせいで歯車がズレたか……」「うおォン俺はまるで人間火力発電所だ」「道端の草を食っているようだが、マズくない! けっしてマズくないぞ!!」「あ……やめて! それ以上いけない」

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    2018年01月08日
  • 神々の山嶺 1

    小説の方も読んでみたいです

    最初はコミックか~と軽い気持ちで、読み進め?ましたが、段々とエベレストの凄さが伝わってきました。この後は小説を読んで、映画の方ももう一度観ようかなと思いました。

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    2017年07月28日
  • ステーキを下町で

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     平松洋子さんと谷口ジローさんのコンビによる食のエッセイ第二弾である。今回もまた方々で様々な食を求めて食べ歩いている。
     本当に様々な種類の、様々な土地の食をめぐるエッセイである。中には餃子の王将や東京駅のエキナカなど、我々にも馴染みのある場所が選ばれていて、平松さんの視点でそれらがまた新たな見方を付与されて紹介されている。
     平松さんの食への誠実さ、そこでの出会いを大切にする様などは非常に快い。エッセイに通底するそうした真心は、読書をより楽しいものにしてくれていた。

     今回も星五つで評価している。このシリーズは今少し続いてもらいたいものである。

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    2017年01月05日
  • シートン・・・旅するナチュラリスト・・・ 第1章「狼王ロボ」

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    ロボォ~~ッ!!

    谷口ジロー先生の筆力が余すところなく生かされた素晴らしい漫画です。
    シートン動物記は子供の頃に児童書を読みました。当時は人間の身勝手さとロボを追い詰めたシートンを恨みました。子供の浅はかさで人間に負けてしまうロボの限界にも失望しました。
    以来、シートン動物記を避けていたのですが谷口先生の漫画なので強く興味を惹かれて手に取りました。
    この作品はロボの凄さやシートンが抱える矛盾などが素晴らしい筆致で描写されています。4巻全てがとても面白くて素晴らしいです。名作家ならではの臨場感と共感が味わえました。鹿の話も面白かったなあ。
    名作ですね!

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    2016年09月30日
  • 地球氷解事記 下

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    続きが読みたい

    続きが読みたいです。
    ほんと、ただそれだけ。
    谷口ジローワールドにもっと浸ってたいのです。

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    2016年09月27日
  • ステーキを下町で

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    全編おいしいものへのあくなき熱意に満ちた本。
    食べ物への熱意、食べっぷりの小気味よさ。とりあげられる食べものは徹底して庶民の食べもの、地元の人の日常の食事。
    作っている人への敬意も気持ちがいい。

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    2016年01月13日