谷口ジローのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
様々な食にまつわるエッセイである。正確に言えば、飲食店に関するエッセイというべきかもしれない。
本当にこの方はグルメだと感心させられるが、お値段もそれ相応の料亭から立ち飲み屋、ビアホールに社員食堂まで、ありとあらゆる飲食店を取り上げ、エッセイに描いている。食べるものも様々であり、中には熊肉のような珍しいものもあるが、ごく普通のメニューが特に目につくところだろうか。
エッセイごとに挟まれている谷口ジローさんの掌編漫画もまた味わい深い。特に最後の「百年も、二百年も」に置かれた漫画などは本当に洒落ている。
やや筆が踊り過ぎている嫌いもあるが、良いエッセイだった。堪能させていただいた。星五つ -
Posted by ブクログ
1~5
明治に輩出された数多の文豪を登場させ、明治人の生き様と明治時代の雰囲気を(恐らく)忠実に伝える漫画である。文豪は漱石を中心に森鴎外・石川啄木・二葉亭四迷・樋口一葉・小泉八雲・幸徳秋水(文豪とは若干異なるが)ら総出演の有様で、漱石の神経症や「舞姫」の彼女秘話などが良く判る。特に啄木の無節操かつ無計画な浪費(女と飲食)癖や寸借を踏み倒す様子などは知らなかったので、とても面白かった。この本を読んでから啄木の貧乏歌(じっと手を見る等)を知れば、何言ってやがるとなるであろう。これはまさに漫画だから面白いのである。文学が好きなら必読だ。
因みに「よちよち文藝部」も明治から昭和の文豪とその作品につい -
購入済み
すごい気持ちがわかるマンガです
ひとりで出張や営業などをやったことある人であれば経験する「言葉に出さないけど自分の中で盛り上がっている自分」状態は本当に気持ちがわかりますw
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Posted by ブクログ
川上弘美を読みたくなったな。最近谷口ジローをいろいろ読んでいるけれど,オリジナル原作からそうでないものまで。そうしていると描き手の魂が画に宿っているのを感じる。漫画で原作はだれだれで画はだれだれとなると,けっこうわりと2人が同じ重みで扱われるように思う。ところがそれが映画だと,脚本や原作が別の誰かで監督がだれだれ,となっている場合でもやはりその映画の監督はだれだれというところに焦点があたり,均等な重みで認識されているとは思わない。
何が言いたいのかというと,谷口ジロー作品は原作がだれだれ,であったとしても谷口ジローのオリジナル原作作品のような魂を感じ取れる,ということ。キンドルで読んだが,紙 -
購入済み
読んでて止まらないもので、これを読んでからは更にマネをして同じような店を探したりして楽しく一人で食事することが出来るようになりました。
今では20代前半の私ですが友達の誘いを断って一人でゆっくり優雅に居酒屋に出かけたりも出来ます。
きっかけは深夜食堂をドラマで見て、漫画があることを知ってからこの孤独のグルメを昔読んだことを思い出してたどり着いた感じです。
なんでこんなただありふれた食べ物を食べてるだけの漫画が面白いのかわからないです。
でも読んだら止まりません。
昔読んだ時から2巻は出ていないみたいですので、完結なのかな。