冬森灯のレビュー一覧

  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    様々な芸術、芸術から着想を得た料理、どちらも素敵ですが、それらが組み合わさることでどんなに素晴らしいだろうかと思いました。
    心もお腹も満たされることで、明日への活力が湧いてくるような、移動式レストラン。描写から、非常に素敵な空間であることが伝わってきます。フランス料理はあまり知らないのですが、興味を持って調べながら読み進めるのも楽しかったです。
    メインのストーリーも短編も、温かさに溢れていて心穏やかに楽しめました。

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    2025年08月07日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    ‪特別なお弁当を作ってくれる「ききみみ堂」を中心に据えた北関東の街が舞台。

    モヤモヤを抱えた登場人物たちに用意される特別なお弁当はヒアリングだけでなく会話の端々に滲むその人のパーソナルや大切な何かによっており、お弁当箱を開いた時に味わえるわくわく感やおいしさだけじゃなく、驚きもあったりして最後まで楽しめるのがいい。‬
    お話としてはみんな問題を乗り越えて進んでいくのが次以降のエピソードで見られるので、上手くやれているんだな、成長したんだな、とわかるのがよかった。元野球少年の話がいちばん読みごたえがあったと思う。
    しかしながら、仕掛けられた謎(秘密)も読んでいるとすぐに気づけてしまうのでその辺が

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    2025年08月02日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    「誰かの大切な想いを包み込んだ、ひとつだけの、特別なお弁当」がしふく弁当です。
    ききみみ堂の冴良が作るこのお弁当が、人の心を癒し、つなげていく物語でした。

    装画のお弁当を見てもわかるとおり、ひとつひとつの話の中で作られたお弁当がどれも美味しそうで、さりげなくお弁当作りのコツも書いてありました。贈る人の気持ちを考えて
    作られたお弁当、いいなと思いました。

    話が進むにつれて、ききみみ堂のお弁当を食べた人達が繋がっていき、最後にはみんなが笑顔になれる物語でした。

    考え方が違っても、一歩踏み出すために必要な何かが伝わってきました。

    ききみみ堂のお弁当、コロッケパン、エクレアが食べたくなる小説で

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    2025年07月20日
  • うしろむき夕食店

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    前向きになれる夕食店の連作短編集。
    最後の話で志満さんが、不運ばかりの希乃香ちゃんにかけた言葉が身に染みた。

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    2025年07月13日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    初めましての作家さん。
    美味しい物語を書かれているようです。
    ちょうど、そういう感じの物語を読みたかったので手に取りました。

    サーカステントにキッチンカー
    シロクマのようなシェフと
    猫のようなギャルソン(2人は兄弟)

    マダム ウイが亡くなったと知らせが来た。
    彼女との約束を守るために「翁」を探す旅に出る。

    旅先での人々との出会い。
    美しい芸術作品。
    美味しい料理。

    フランス料理は全く詳しくないですが、目一杯想像して、
    芸術も詳しくないですが、螺鈿の重箱が美しいのはわかります。

    そんな感じで想像して楽しんで、美味しい料理と人との出会いで、心が温まる時間をもらいました。

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    2025年07月10日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    面白いなぁ
    背脂ラーメンがかもしれない(他は読んでない)けど、東大近くの夜中にやってる店にそっくりで、懐かしい記憶がぶわぁ〜!って蘇ってきたよ。どこの県にも似た様な店はあるよね、ラーメンだももね。それをわかって、こう言う夜中のラーメンあるでしょ?大学の時あったでしょ?って書いているのなら、めちゃくちゃ賢い!!あったね、人が死んだりはしてないけど、まぁ特別落っこちた嫌な頃ってのがきっと1回くらいあって、ずーんてして背脂で罪悪感をかきこんだ思い出が、誰にでも1度くらいは…無さそうだな 笑。でもこれは奇跡に感じるよ。
    いい話だった。

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    2025年07月09日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    ネタバレ

    読み進めるうちにオチもなんとなく想像でき、その通りだった。いわゆる王道で青山美智子さんの小説に似ているなあと思いました。

    ただしオーブンは弁当つながりだと思っていましたが、「おうえん」の読み間違いとは気付きませんでした。

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    2025年07月06日
  • 縁結びカツサンド

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    まごころドーナツ、楽描きカレーパン、花咲くコロネ、縁結びカツサンド。4つのパンが出来上がる度に結ばれた縁。駒込うらら商店街にあるベーカリー・コテンの三代目とお客が紡ぐ物語でした。

    どの話も、最後はあたたかい気持ちになれました。迷う気持ちを後押ししたりされたりする人の繋がりに好感が持てました。頑張ろうという気持ちにさせてくれる言葉や、励まされる言葉もあり、よかったです。

    最後に第一回おいしい文学賞の最終候補になったもうひとつの『縁結びカツサンド』が特典で収録されていました。全く別の作品だけど、この作品が縁となったんだなと思いながら読みました。

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    2025年07月01日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    八木沢作品が読みたくて手に取る。
    読んだことのない作家さんを知るきっかけだとは思うが、この短編集に八木沢作品を入れるのはもったいない気がした。八木沢作品だけで何編かの短編集として一冊にして欲しかった。こちらの心があったかくなり、読後幸せになれるのはワケアッテのお話だけだった。ファンの方には申し訳ないが、インスタントラーメンの話と同じ本に纏められたのは残念でならない。

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    2025年06月27日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    ”食べる手紙”のように仕立てられたお弁当は、
    受け取った人の心にやさしく寄り添い、明日をがんばる
    力を与えてくれる…。お弁当がつなく、あたたかな
    絆の物語。

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    2025年07月09日
  • うしろむき夕食店

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    ハート型のエビフライに目が釘付けとなって、手に取った本書。

    女将の志満さんと、孫娘の希乃香さんが切り盛りする〈夕食店シマ〉・・通称〈うしろむき夕食店〉を巡る連作五皿(話)&おまけの小皿が収録されております。

    〈うしろむき夕食店〉なんて呼ばれていますが、決してネガティブな意味ではなくて、そのレトロな外観と居心地の良い内装で昔を振り返る気分になるから・・という意味でついた通称との事。

    内容的には、"ハートウォーミング系料理店もの"ならではの、悩みを抱えていたり人生に行き詰った人達が〈うしろむき夕食店〉を訪れ、温かい接客&とびきり美味しいお料理に癒されて元気をもらう・・とい

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    2025年06月18日
  • うしろむき夕食店

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    仕事や日時生活で躓いた時に、ふと出かけたレストラン『うしろむき夕食店』で食べた料理やレストランのスタッフ達とのふれあいで、前に進むことができ事態が好転していく。

    ひとつひとつは短編なんだけど、登場人物達が後の方の物語にも顔を出し、最終話にはオールスター勢揃い。


    この本には限らないんだけど、最近の小説は登場人物達の名前の読み方が難しくて、一度では覚えられず、登場人物が多くなると頭の中が大変なことに。^^;
    そんなに難しい名前にする必要あるのかな?と頭の中が疑問だらけになり、物語に集中出来ない。
    それならそれで、フリガナをずっと付けて欲しいと思う。

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    2025年06月14日
  • 縁結びカツサンド

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    『花咲くコロネ』が1番好きだな。いじめっ子とその親に対して言葉を返す物言いはスカッとした。花ちゃんがコテンの初代と話すシーンもいいなと思った。初っ端から否定せずにまずは受け入れてみる姿勢はちょっと見習いたい。

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    2025年05月30日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    疲れた時に読みたい本。
    サクッと読めて、ちょっと心が温まる感じ。
    ご飯がどれも美味しそうで、食べてみたくなる。

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    2025年05月24日
  • うしろむき夕食店

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    遊園地ぐるぐるめもさっき投稿。
    そして同じ感想だけど、
    こういうオムニバスが好きで、
    最近よく手に取ってるからか、
    いいんだけど、特に残らずさらっと終わってしまう。
    物語だから、やっぱり最後はいい方に進んでいくのが
    現実って、そんなに甘くなくね?
    とか思ってしまうのは
    読む側の自分がちょっと疲れてて
    荒んでるからかな…

    なんか否定してしまったけど、
    人物設定もかわいいし、読みやすいし、
    よい作品だとは思います

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    2025年05月17日
  • 縁結びカツサンド

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    難しい言葉もなく読みやすい。
    「縁結びカツサンド」のお話がジーンときた。
    NOが好きじゃないという所にハッとさせられた。最近色んなことを否定的に考えていたかも。前向きに捉えられるようになれたらいいな。

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    2025年05月17日
  • うしろむき夕食店

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    雰囲気からして勝手に『縁結びカツサンド』の続編的なものだと思ってたら違った。こちらも食を題材にしてはいるけど全然舞台は違った。

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    2025年04月25日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    夜食をテーマにした6つの短編集

    標野凪さんの「バター多めのチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
    コレはかなりの元彼への未練たらたらストーリー
    スクランブルエッグは無理矢理こじ付けた感がありました

    冬森灯さんの「ひめくり小鍋」
    終電を逃した為に初めて会った人とたとえ同じ女性でも行動を共にするか?それも深夜にお寺
    たどり着いた店は合言葉が必要だったり占い要素もあったり、でも実際は新聞販売店と言う、いろんな要素満載の話しだった

    友井羊さんの「深夜に二人で背脂ラーメンを」
    自分が事故死した人の原因になったかもしれないと思った2人の話し
    事故死ではなく真犯人がいるかのようなミステリータッチでドキ

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    2025年04月12日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    サーカスのテントのような移動式の
    不思議なビストロを舞台にした
    ほっこり美味しい連作短編集。

    料理の腕はいい兄と、経営手腕のある弟。
    ふたりの定番の掛け合いも良いスパイスだ。

    兄の独立を援助してくれた謎の老人を探して
    援助してもらったという人たちを
    訪ねて歩くロードムービー要素が「横糸」

    でも、仕事で忙しくて疲れたOLや
    彼女の好みに合わせようと
    背伸びしている青年や
    夫婦関係に悩む男性などなど
    たくさんの人々の心とお腹を満たす
    いつもよりちょっと手の込んだ一皿が
    登場するのです。

    そうして縁をたどっていった先に…。
    うーん、やっぱり素敵なビストロ。

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    2025年04月01日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    料理に関する短編集。

    どの話もティストが違っていて、楽しく読めた。

    ラーメンの話が食欲をそそられて(*´ч`*)

    それにしても、みなさんそんなに食べ物の節制をしてるのね、と変な所に関心。

    どの作家さんも面白かったので、いくつか本棚に追加してみました!

    新しい作家さんとの出会いって得したような幸せな気分になりますね。( ˙꒳​˙ )v

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    2025年03月09日