冬森灯のレビュー一覧
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ネタバレ「あせったり迷ったりしたら、一度うしろを振り返ってごらんなさい。誰かの道をなぞるのじゃなく、あなたは、あなたの道を歩いていると、ちゃんとわかるはずだから」
悩んだり行き詰まってしまった時、つい物事を後ろ向きに考えてしまいがち。私もついそうなってしまう。
けれど先に先にと前に進むだけが良いわけではなく、時に立ち止まってこれまでの歩みを見返すことも大事だ。ありのままの自分をじっくり見つめ直してから、ちょっとだけ前に進んでみると新しい景色にも出会えるはず。
そのうえ美味しい手料理と絶品なお酒でもてなしてくれるなんてこの上ない幸せだ。
お店の常連客たちが織りなす連作短編集。出てきた料理はどれも美味しそうで、女将の志満さんがとても素敵で、物語の心地よい余韻に浸っていたくなった。 -
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ネタバレ標野凪さん
物語の結末を濁されるタイプの話は苦手なので、最後もやっと感が残る話だった。駅で待つ以外に彼と会う方法はあるはずだし、こんなにもモヤモヤする関係ってありえない。彼も特に魅力がないのに自分勝手な感じの人だと思った。
冬森灯さん
闇営業のような飲食店って実際あるのかなぁ?おもしろい設定だったけど、わたしの地域では新聞屋さんにそんな場所があることが想像できない、、、新聞取ってる人も少なくなったし、コンビニと新聞屋さんと往年の歌手がつながる摩訶不思議な話だった。
友井羊さん
すごくおもしろかった。ラーメンの説明が的確!歩いてラーメン屋さんに行く間にいろいろなラーメン屋さんが現れて目移りしちゃうのもワクワクするし、屋台のラーメン屋さんなんて今どきどこに居るんだろう。食べてみたい。そして、ラーメン食べる目的のサスペンス的な要素もすごく気になる要素が満載でわかりやすくて楽しめた。
八木沢里志さん
メルヘンかつ爽快感のあるお話でおもしろかった。穴から抜け出すのと人生の谷底から抜け出すのが一致して読後感が良かった!たぬき握り作りたいな。
大沼紀子さん
なんとなくわたしは死んだ人なのかそこにいない感を感じながら読み進めてやっぱりな話だった。昔からのお友達と夜にファミレスでがやがやする感じは楽しかった。こういう関係の旧友がいることは素晴らしい。わたしが死んでいる必要がないのでは?と思ってしまった。
近藤史恵さん
おもしろかった!単純に楽しめた!無性に食べたくなったり、妙に美味しく感じる、正しくない食べ物は最高!だけど、なかなか食べれずじれったくなり思い詰めてしまう塩梅もよかった。韓国のインスタントラーメンの麺は日本のよりも好み。 -
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タイトルの『しふく』とは、至福ではなく仕覆だそうだ。
晴れの日に食べる華やかなお弁当も良いが、ここでは行き詰った人たちに贈られる手紙のようなお弁当。
ワンオペ主婦に、大学デビューが上手く行かない青年、愛情が重すぎる女性にすれ違う国際カップル、そして溝を抱えた親子二組。そんな彼らに贈られる弁当は…。
表紙にあるような華やかなお弁当を受け取るのも嬉しいが、そこに込められた思いを受け取ったり、そんな思いを噛みしめながらゆっくり味わう時間を過ごすことが何より嬉しい気がする。
ちなみに「しふく弁当」作りのコツ
1.主役をつくること。
2.きちんと冷ますこと。
3.時間が経っても傷まないように工夫すること。
4.隙間をつくらずおかずをぎっしり詰めること。
5.相性を考えて詰めること。
依頼者の物語もだが、弁当屋〈ききみみ堂〉の鳴神冴良(さら)の物語、〈ききみみ堂〉が間借りしているクリーニング店〈ベルロープ〉の店主・十朱紀久子とその又甥・青砥葛葉の物語も興味深い。
依頼者や弁当を贈られた人々と、彼らとの物語が次第に交錯していくのも楽しい。
また一人追いかけたい作家さんが出来た。 -
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ネタバレ標野 凪
「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
ちょっと感情移入出来なさすぎたせいか、不完全燃焼でした。これは短編だからなのかな。もうちょっと他の角度からもストーリーが進むのを見たかった。
冬森 灯「ひめくり小鍋」
すごく好き。食べ物の描写も、おいしそうでした。この店連れてってほしい。新聞社探してしまいそう。
友井 羊「深夜に二人で背脂ラーメンを」
ささっと読める。
二人とも良い子に育ってる(親目線)
八木沢里志「ペンション・ワケアッテの夜食」
訳アリのワケアッテ?
すき。天かすのおにぎり、美味しそうすぎる。
レシピ知りたい。たぶん検索したら山ほどヒットするんだろうけど、このシソのやつが良い。食べたい。
大沼紀子「夜の言い分。」
読み始めて、ずっと違和感があって。
そうじゃないかなぁって思ってたらそうだった。
こうゆう友だちとダラダラおしゃべり楽しいよね。
歳を重ねたとき、そうゆう友だちがいたら嬉しいなぁ。
近藤史恵「正しくないラーメン」
少し毒を孕んでて、ちょっとハラハラした。
そうやって育ってしまったら、自分で軌道修正するのは難しいと思う。大事にならなくて、良かった。 -
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ネタバレ鳴神冴良が営むお弁当店「ききみみ堂」には、特別な「しふく弁当」がある。依頼主の事情や想いを仕立てた、心を届けるお弁当だ。「育休明けの仕事と家庭の両立に悩む同僚へ、そっと応援する味を」「新しい生活になじめずひとり落ち込む大学生に、元気をくれる一品を」「亀裂の入った親子の仲を修復するお弁当を」。冴良が作るやさしい味わいが心に染みわたり、食べる人の背中をそっと押す。ひと口食べれば、心がほどける。 あなたの想いを、お弁当に詰めて届けます 。
小さな包みに込められた、あたたかな絆の物語。(紹介文より)
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紹介文のとおり、登場人物を癒すお弁当を中心としたヒューマンストーリー。
どれも短編でさらりと読める。
けれど思ったより、お弁当に込められた意味や願いがピンとこないものが多く、
物語として読むには納得感が弱い内容だった。
ただのお弁当きっかけで、そこまで急に前向きにならないよね?
的な後味が残る。
もう少し、ストーリーやお弁当に深みのある物語がほしい。
お弁当で言えば、「ちどり亭にようこそ」のほうが、
どのメニューも美味しそうで、お弁当にかける思いが伝わってくるし、
食べ物で元気になる短編のストーリーでいうなら「キッチン常夜灯」シリーズのほうが惹かれるし、
深みのある物語なら「カフネ」が最高だし。
そのどれにも、私の好みには及ばない感じがして物足りなさを感じた。 -
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「夜食」にまつわる6篇の短編集。
夜のご褒美とは…
夜に何かを食すということは最近なくなった。
まぁ、TVドラマを観ながらボリボリとお菓子を食べることはあるが、何かを作ってまでは食べない。
いったい、どんなご褒美だろうかと読む。
短編なのでサクサク読めた。
何度か読んだことのある作家さんばかりなので、読みやすかった。
なかでも「ペンション・ワケアッテの夜食」が良かった。
ワケアッテがその分け合ってだとは思いもしなかったが…驚きの体験から気持ちもスッキリしてここに来て良かったじゃないかと。
そして、たぬきおにぎりも美味しそう。
麺つゆと天かす➕シソなんて最高ではないかと…
真似したい。
○バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ〜標野凪
○ひめくり小鍋〜冬森灯
○深夜に二人で背脂ラーメンを〜友井羊
○ペンション・ワケアッテの夜食〜八木沢里志
○夜の言い分。〜大沼紀子
○正しくないラーメン〜近藤史恵