冬森灯のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
目次見た時、4分の3が揚げ物!(カロリー!w)って思ったけど、近所にこのパン屋があったら通ってるw 全種類制覇してるかもしれないw ぎっしりアンパンは正義。
当たり前でふつうのパンは、日常的に寄り添ってくれるパンだと思う
主役は地域の商店街にあるパン屋の3代目。自分のパン作りの方向性やライバル店に悩まされたりしながらも、このパン屋に通って縁を結んだり結び直したりする登場人物たちに支えられたり、ヒントや元気ややる気をもらったりして、自分が作りたいパンを見つけていく。そのパンに込めた思いが、おじいさんが大切にしてた思いと同じだったかもしれない、というのが、なんかうれしい
台詞の端々からエールを -
Posted by ブクログ
細い路地を何度も曲がってやっとたどり着く「うしろむき夕食店」は、二階建ての洋館に一枚の絵のように続く左右のステンドグラスの嵌め込まれた観音開きのドアの店。ドアを開くと、「お帰りなさい!」と、はじけるような笑顔の女将の志満さんと孫の希乃香さんが着物姿でお客を迎えてくれる。自分の勝手な想像だが、廣嶋玲子さんのふしぎ駄菓子屋銭天堂のイメージが浮かんできた。名物「料理おみくじ」には、ちょっとした言葉と料理名が書かれている。相手を想って作られたその料理が、とにかく美味しそう。それがお客の迷いや悩みの背中を押してくれることになる。五つの物語とおまけの一話は、だんだん面白くぐいぐい引き込まれていった。それぞ