冬森灯のレビュー一覧

  • 縁結びカツサンド

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    駒込うらら商店街にあるパン屋さん「コテン」の三代目が、お店を訪れる人たちとの繋がりの中から自分の原点に気づき、悩みも戸惑いも乗り越えていく。
    少しずつ変わっていく三代目の姿や、一代目の「鬼八」さんから代々受け継がれる、頑固な絆にジワッと感動が込み上げる。

    「銀座『四宝堂』文房具店」を読んだときにも感じた、タイパ・コスパも大事だけど、心の通った仕事って素敵だなってこと。
    本のタイトルでもある、最後の「縁結びカツサンド」のお話の中でもまた、同じことを考えさせられた。偶然か、ドラマ「女神の教室」でも、似たようなシーンがあった。
    少しずつ、時代の潮流が変わっているということか、それとも、時代やトレン

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    2023年01月19日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    世界にたったひとつ、あなたのための「しふく弁当」
    ひとりひとりのお話を聞いて仕立てるお弁当の話。
    いろいろな人たちを、応援する弁当。
    贈り相手と注文主、お二人分から。
    贈る人を思い浮かべて思いやり、受け取った人も、その想いまでも受け取っていただく。
    お弁当の描写がとても丁寧で、ひとつひとつの具材に意味があって、最後の章にもあった通り、人を応援するお弁当。
    幸せになるお話でした。

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    2025年12月26日
  • すきだらけのビストロ うつくしき一皿

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    幻のビストロ。
    猫のようなギャルソンとシロクマのようなシェフが、美味な料理でもてなす。さらに音楽や絵画など素敵な芸術も相まって、五感が幸せになる空間。
    ビストロは、人を探しながらさまざまな地域へ行き、手がかりを集めながらおいしい料理を追い求めている。

    ビストロを訪れる人々の心を満たす物語と、ビストロの2人が探し人を求める物語の2つの軸で進んでいく。おいしい物語は読み手の心も満たしてくれる、そんな素敵な一冊だった。

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    2025年12月14日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    食べる手紙のようなお弁当で、人々の心に寄り添っていく物語でした。

    この作者さんの作品は、いつも優しさに包まれていて、出てくるご飯もとても美味しそう。
    今回は、盛り上がりに欠けるというか、ちょっと展開が…。残念。

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    2025年12月08日
  • うしろむき夕食店

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    お腹すいたなあ。お母さんの玉子焼き食べたい。
    そんな気持ちになる本。

    でも途中で誰がいて誰が話しててみたいなの混乱しちゃって何度も戻ったり進んだり…。

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    2025年11月23日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    ネタバレ

    冬森さんの物語は、美味しくて、暖かくて、優しい。
    今回の舞台は、お弁当やさん。
    それぞれの、思いをこめて、一歩踏み出す後押しができる、そんなお弁当。

    暖かな気持ちに浸れました。
    最後の盛り上がるところが、展開が早々にわかってしまったのが、ちょっと残念。

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    2025年11月19日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    ネタバレ

    美味しいご飯が出てくるアンソロジー。タイトルと表紙に惹かれて手に取った。

    あくまで私の個人的感想なので好きな人には許して欲しいのだけど、1話目のスクランブルエッグの話はかなりビミョーだった。
    でも2話目の「ひめくり小鍋」がなかなか良くて、季節柄お鍋いいなー、しかも1人用のやつ!
    主人公の行動や、合言葉が必要とか、まあツッコミどころはあるのだけど。

    3話目の、背脂ラーメンの話がいちばん面白かった。途中まで、この人、殺人を犯したのでは?とドキドキしながら読んでいたら、違ってかなりホッとした。でも、自分のほんの小さな悪意が、ある人を事故死に追いやったのでは、と苦悩していた。その男性の友人もまた、

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    2025年11月09日
  • うしろむき夕食店

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    うしろむき夕食店に集まる、人生に迷いと悩みを抱えた人たちが、お店のおみくじメニューやお店の人たちとの会話を通じて、答えを見つけていく連作短編。

    「すきだらけのビストロ」の作者さんか。食べ物にまつわるお話を書く方みたいですね。

    どの話も心温まるステキなお話でした。
    が、毎回お店の場所が見つからず、猫だか犬だか狸だか分からない、謎の動物に導かれてお店を発見するくだりが謎過ぎて、そのまま終わる所にモヤッとした。

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    2025年11月05日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    それぞれのお弁当をお願いしたい人の話を聞かせてもらって届けるお弁当

    それぞれのお願いしたい人の思い

    話を聞かせてもらって作るお弁当

    お弁当を食べてそれぞれの想い

    色鮮やかで作る側お弁当店の商店街の愉快な人たち

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    2025年10月18日
  • うしろむき夕食店

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    和服姿の祖母と孫が切り盛りする「うしろむき夕食店」には常連客に愛され、口コミで訪れるお客さんに気に入られる居心地のいいお店。近所にすむ農家の新鮮野菜がおいしそうすぎて私も常連になってみたい。

    ※人生に失敗なんて、あるものですか。そのときどきでうまくいかないことがあっても、それは失敗じゃなく巡り合わせ。仮に上手くいかないのなら、その場所は上手くいくための経由地なの。時間が経てば、それも必要な経験だったと思えます。

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    2025年10月06日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    6人の作家による短編作品。

    標野凪「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
    冬森灯「ひめくり小鍋」
    友井羊「深夜に二人で背脂ラーメンを」
    八木沢里志「ペンション・ワケアッテの夜食」
    大沼紀子「夜の言い分。」
    近藤史恵「正しくないラーメン」

    夜中に読むとまずい本です、食べたくなってきます

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    2025年10月05日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    「みちを拓く鮭弁当」
    が好きだった。ジタバタしているように感じてしまうけれど、それはがんばっている証。

    色とりどりのお弁当を想像しながら読むとお腹が空く。

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    2025年10月05日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    食事に関する短編集。
    個人的には近藤史恵さんの作品が好きだった。
    深夜の袋麺…悪魔的に美味しいに決まっている。

    友井羊さんは初めての作家さんだったけど、
    深夜に友人とラーメン屋に行く短い間のミステリーが面白く、しかもオチまで素晴らしい。他の作品も読んでみたい。

    あれ?二つとも深夜にラーメンの話…
    自分は文章に惹かれたと信じたい。
    決して、深夜のラーメンにではないと…

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    2025年10月04日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    夜食がテーマの短編集。
    短編集は知らない作家さんと出会えるのがいい。
    短編集きっかけで好きになった作家さんもいます。

    美味しそうな夜食が次々出てくるけれど、個人的に一番好きだったのは背脂ラーメン。
    大学生2人が夜中に背脂ラーメンを求めて歩きながら繰り広げられる会話の着地地点がすっきり見事。

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    2025年10月02日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    ネタバレ

    連作短編集なので、一つ一つ読むごとに美味しそうなお弁当が食べたくなってきました。
    話も素敵ですが、文章なのに彩り豊かなお弁当もとても魅力的でした。お弁当で前向きに進んでいける所もありますが、個人的には作中に出てくる『オーヴン』の絵やメッセージの方が印象的でした。
    私も、「聞こえぬ声に耳を澄まし、見えぬ未来に目を凝らそう」と思いました。

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    2025年09月20日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    さっくり読める本 いいかんじのも、いいかんじじゃないのも どちらかというとあまり後味が良くないのがおおかった印象

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    2025年09月17日
  • 眠れぬ夜のご褒美

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    しおりが可愛いのと、近藤史恵さんの短編が入っていたから買ってみた。八木沢里志さんの「ペンション・ワケアッテの夜食」と、近藤史恵さんの「正しくないラーメン」が好き。こういう短編は、ほっこりした気持ちになりたい時に読みたくなる。

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    2025年09月15日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    作る相手のことを考えたお弁当を作って届けるききみみ堂のしふく弁当。
    みんな、少しずつ心の中になにかを抱えていて…
    そこに暖かく寄り添うお話。

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    2025年09月14日
  • しふく弁当ききみみ堂

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    美味しいお弁当がいくつも出てきてほっこりとする話だった。ただ、心を揺さぶられる感動のストーリーとは少し違うので、人間模様はあっさりとした印象を受ける。

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    2025年09月09日
  • うしろむき夕食店

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    美味しそう。ちゃんと食材を選んで、YouTube見ながらじゃなく、食べる人のこと思い浮かべてご飯作って、テレビ見ながらじゃなくてちゃんとご飯食べたいと思った。

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    2025年09月09日