冬森灯のレビュー一覧
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駒込うらら商店街にあるパン屋さん「コテン」の三代目が、お店を訪れる人たちとの繋がりの中から自分の原点に気づき、悩みも戸惑いも乗り越えていく。
少しずつ変わっていく三代目の姿や、一代目の「鬼八」さんから代々受け継がれる、頑固な絆にジワッと感動が込み上げる。
「銀座『四宝堂』文房具店」を読んだときにも感じた、タイパ・コスパも大事だけど、心の通った仕事って素敵だなってこと。
本のタイトルでもある、最後の「縁結びカツサンド」のお話の中でもまた、同じことを考えさせられた。偶然か、ドラマ「女神の教室」でも、似たようなシーンがあった。
少しずつ、時代の潮流が変わっているということか、それとも、時代やトレン -
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タイトルの『しふく』とは、至福ではなく仕覆だそうだ。
晴れの日に食べる華やかなお弁当も良いが、ここでは行き詰った人たちに贈られる手紙のようなお弁当。
ワンオペ主婦に、大学デビューが上手く行かない青年、愛情が重すぎる女性にすれ違う国際カップル、そして溝を抱えた親子二組。そんな彼らに贈られる弁当は…。
表紙にあるような華やかなお弁当を受け取るのも嬉しいが、そこに込められた思いを受け取ったり、そんな思いを噛みしめながらゆっくり味わう時間を過ごすことが何より嬉しい気がする。
ちなみに「しふく弁当」作りのコツ
1.主役をつくること。
2.きちんと冷ますこと。
3.時間が経っても傷まないように工夫 -
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ネタバレ標野 凪
「バター多めチーズ入りふわふわスクランブルエッグ」
ちょっと感情移入出来なさすぎたせいか、不完全燃焼でした。これは短編だからなのかな。もうちょっと他の角度からもストーリーが進むのを見たかった。
冬森 灯「ひめくり小鍋」
すごく好き。食べ物の描写も、おいしそうでした。この店連れてってほしい。新聞社探してしまいそう。
友井 羊「深夜に二人で背脂ラーメンを」
ささっと読める。
二人とも良い子に育ってる(親目線)
八木沢里志「ペンション・ワケアッテの夜食」
訳アリのワケアッテ?
すき。天かすのおにぎり、美味しそうすぎる。
レシピ知りたい。たぶん検索したら山ほどヒットするんだろうけど、こ -
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ネタバレ鳴神冴良が営むお弁当店「ききみみ堂」には、特別な「しふく弁当」がある。依頼主の事情や想いを仕立てた、心を届けるお弁当だ。「育休明けの仕事と家庭の両立に悩む同僚へ、そっと応援する味を」「新しい生活になじめずひとり落ち込む大学生に、元気をくれる一品を」「亀裂の入った親子の仲を修復するお弁当を」。冴良が作るやさしい味わいが心に染みわたり、食べる人の背中をそっと押す。ひと口食べれば、心がほどける。 あなたの想いを、お弁当に詰めて届けます 。
小さな包みに込められた、あたたかな絆の物語。(紹介文より)
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紹介文のとおり、登場人物を癒すお弁当を中心としたヒューマンストーリー。
どれも -
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「夜食」にまつわる6篇の短編集。
夜のご褒美とは…
夜に何かを食すということは最近なくなった。
まぁ、TVドラマを観ながらボリボリとお菓子を食べることはあるが、何かを作ってまでは食べない。
いったい、どんなご褒美だろうかと読む。
短編なのでサクサク読めた。
何度か読んだことのある作家さんばかりなので、読みやすかった。
なかでも「ペンション・ワケアッテの夜食」が良かった。
ワケアッテがその分け合ってだとは思いもしなかったが…驚きの体験から気持ちもスッキリしてここに来て良かったじゃないかと。
そして、たぬきおにぎりも美味しそう。
麺つゆと天かす➕シソなんて最高ではないかと…
真似したい。
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ネタバレ美味しいご飯が出てくるアンソロジー。タイトルと表紙に惹かれて手に取った。
あくまで私の個人的感想なので好きな人には許して欲しいのだけど、1話目のスクランブルエッグの話はかなりビミョーだった。
でも2話目の「ひめくり小鍋」がなかなか良くて、季節柄お鍋いいなー、しかも1人用のやつ!
主人公の行動や、合言葉が必要とか、まあツッコミどころはあるのだけど。
3話目の、背脂ラーメンの話がいちばん面白かった。途中まで、この人、殺人を犯したのでは?とドキドキしながら読んでいたら、違ってかなりホッとした。でも、自分のほんの小さな悪意が、ある人を事故死に追いやったのでは、と苦悩していた。その男性の友人もまた、