冬森灯のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初めましての作家さん。
美味しい物語を書かれているようです。
ちょうど、そういう感じの物語を読みたかったので手に取りました。
サーカステントにキッチンカー
シロクマのようなシェフと
猫のようなギャルソン(2人は兄弟)
マダム ウイが亡くなったと知らせが来た。
彼女との約束を守るために「翁」を探す旅に出る。
旅先での人々との出会い。
美しい芸術作品。
美味しい料理。
フランス料理は全く詳しくないですが、目一杯想像して、
芸術も詳しくないですが、螺鈿の重箱が美しいのはわかります。
そんな感じで想像して楽しんで、美味しい料理と人との出会いで、心が温まる時間をもらいました。 -
Posted by ブクログ
まごころドーナツ、楽描きカレーパン、花咲くコロネ、縁結びカツサンド。4つのパンが出来上がる度に結ばれた縁。駒込うらら商店街にあるベーカリー・コテンの三代目とお客が紡ぐ物語でした。
どの話も、最後はあたたかい気持ちになれました。迷う気持ちを後押ししたりされたりする人の繋がりに好感が持てました。頑張ろうという気持ちにさせてくれる言葉や、励まされる言葉もあり、よかったです。
最後に第一回おいしい文学賞の最終候補になったもうひとつの『縁結びカツサンド』が特典で収録されていました。全く別の作品だけど、この作品が縁となったんだなと思いながら読みました。
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Posted by ブクログ
ハート型のエビフライに目が釘付けとなって、手に取った本書。
女将の志満さんと、孫娘の希乃香さんが切り盛りする〈夕食店シマ〉・・通称〈うしろむき夕食店〉を巡る連作五皿(話)&おまけの小皿が収録されております。
〈うしろむき夕食店〉なんて呼ばれていますが、決してネガティブな意味ではなくて、そのレトロな外観と居心地の良い内装で昔を振り返る気分になるから・・という意味でついた通称との事。
内容的には、"ハートウォーミング系料理店もの"ならではの、悩みを抱えていたり人生に行き詰った人達が〈うしろむき夕食店〉を訪れ、温かい接客&とびきり美味しいお料理に癒されて元気をもらう・・という安定の流れで、ある意味期待通りのほっこり展開でございます。
面白いのは「料理おみくじ」なるもので、白木の三方に積み上げられた"おみくじ"を引くと、そこには料理名とともにひとこと添えてあるというもの。
「願いととのうエビフライ」
「商いよろし、マカロニグラタン」
等々・・
なんて、ちょっとワクワクするオーダー方法ですよね。
(あ、ちゃんと"普通のオーダー"もできますので、ご安心を!)
勿論、お料理描写もめっちゃ美味しそうで、私も〈うしろむき夕食店〉を訪れて「料理おみくじ」を引きたくなっちゃいました~。
ということで、タイトルに「うしろむき」なんて入っていますが、前向きな気持ちになれるストーリーでございました。
因みに、「二の皿 商いよろし、マカロニグラタン」で、紅谷先生が"駒込のうまいカツサンド・・"と言うていたのって、同著者の『縁結びカツサンド』の"あのパン屋"のことですよね?!
こういう"こっそりリンク"を見つけると、やたら嬉しくなって、また冬森さんの別の著書を読みたくなってしまうんですよね・・てか、これってまんまと戦略に嵌っているってこと?( ゚д゚)ハッ! -
Posted by ブクログ
仕事や日時生活で躓いた時に、ふと出かけたレストラン『うしろむき夕食店』で食べた料理やレストランのスタッフ達とのふれあいで、前に進むことができ事態が好転していく。
ひとつひとつは短編なんだけど、登場人物達が後の方の物語にも顔を出し、最終話にはオールスター勢揃い。
この本には限らないんだけど、最近の小説は登場人物達の名前の読み方が難しくて、一度では覚えられず、登場人物が多くなると頭の中が大変なことに。^^;
そんなに難しい名前にする必要あるのかな?と頭の中が疑問だらけになり、物語に集中出来ない。
それならそれで、フリガナをずっと付けて欲しいと思う。
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Posted by ブクログ
サーカスのテントのような移動式の
不思議なビストロを舞台にした
ほっこり美味しい連作短編集。
料理の腕はいい兄と、経営手腕のある弟。
ふたりの定番の掛け合いも良いスパイスだ。
兄の独立を援助してくれた謎の老人を探して
援助してもらったという人たちを
訪ねて歩くロードムービー要素が「横糸」
でも、仕事で忙しくて疲れたOLや
彼女の好みに合わせようと
背伸びしている青年や
夫婦関係に悩む男性などなど
たくさんの人々の心とお腹を満たす
いつもよりちょっと手の込んだ一皿が
登場するのです。
そうして縁をたどっていった先に…。
うーん、やっぱり素敵なビストロ。 -
Posted by ブクログ
表紙のカツサンドに惹かれて手に取った本書。
(最近“食べ物系”ばかり読んでいる気がするかも・・飢えているのか?私・・色んな意味でw)
東京・駒込の商店街にある、昔ながらのパン屋さん〈ベーカリー・コテン〉を中心とした悲喜こもごもなストーリー、連作四話が収録されております。
・婚約者とのすれ違いに悩む理央(第一話「まごころドーナツ」)
・就活がうまくいかず、落ち込む大和(第二話「楽書きカレーパン」)
・行方がわからなくなってしまった、大好きな“ミユキちゃん”に会いたい、中学受験を控えた花(第三話「花咲くコロネ」)
・〈コテン〉を引き継ぐことにしたものの、“自分らしいパン”への道を試行錯誤する、三代目・和久(第四話&表題作「縁結びカツサンド」)
・・と、いった様々な悩める人々が〈コテン〉のパンを食べて元気になったり、お客同士のふれあいの中で気付きを得て前向きになっていく、安定の“食べ物系鉄板ストーリー”です。
一応〈コテン〉が、登場人物達の交流のハブ的な場所にはなるのですが、〈コテン〉の三代目・和久自身が店の今後について絶賛お悩み中なので、各話ごとに和久が〈コテン〉の昔ながらの良さを残しつつ、新しさもある新作パンを考案して、それを食べた悩めるお客さんの抜け出すきっかけになると同時に、和久自身も一歩前進していくという、いわば“お客さんの悩みによって三代目も成長”していく・・みたいな感じですかね。
印象的なのは、第三話で小学生の花ちゃんと〈コテン〉の初代・喜八(通称:鬼八)お祖父ちゃん(の幽霊?)との会話シーンで、特に喜八祖父ちゃんが語る、
“誰にだって冬って季節はめぐってくる、辛いことがあっても、運命にノーと言わない強さが人を育ててくれる(簡略)”
“いいことも悪いことも、すべてが縁の結び目ってやつだ”
という台詞が、心に染みました。
この喜八祖父ちゃんの冒頭のお手紙がまたいい味出ているんですよね~。
一時は、新しくできたお洒落なベーカリーカフェに客を持っていかれてしまう〈コテン〉ですが、第四話の夏祭りの屋台出店で、思わぬアクシデントから作り出された「縁結びカツサンド」が大好評でお店もええ感じに上向いて、ハッピーな着地で良かったです。
と、いうことで、やっぱり、パンって幸せな気持ちにしてくれる食べ物だなぁ・・と思える作品でございました♪
どのパンも美味しそうでしたが、個人的にはカレーパン(色んな味があって楽しそう)と、カツサンド(最強でしょ)が食べたくなりました。
あ、結局作れなかった、“黒船ドッグ”も気になりますけどね~。