あらすじ
駒込うらら商店街に佇む、昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」。あんぱん、クリームパン、チョココロネ。見ているだけでほっとするような、そんなお店。一家で経営してきたコテンの未来を背負うのは、悩める三代目・和久。商店街が寂れる中で、コテンを継ぐべきか。人の悩みに寄り添うパンを焼こうと奮闘する和久が、やがて見つけた答えとは――。しぼんだ心を幸せでふっくらさせる、とびきりあったかな“縁”の物語。
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Posted by ブクログ
凄く面白い。文章が上手い。読んでいて楽しい!表紙のイラストも素敵です!結構好きな話が多かったので、別の小説も買ってみよう。文庫本は持ち運べるので有難いですね。
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商店街にあるパン屋さんの3代目が、自分のパン探しに悩みながらも、お客さんたちとの交流の中であたたかいパンを生み出していく話
タイトルに惹かれて読んだのだけど、どの章もほっこり心があたたまる話で、しかもどのパンもおいしそうでパンが食べたくなった
巻末に収録されてた受賞作はプロローグであり本編の後日談だったので、お手紙にあったふたりの関係も気になっちゃう
もっとこの世界の人たちのお話よみたい
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春の前には必ず冬がある。
冬ってのは、目に見えないものを、じっと蓄える季節だ。この桜だって、冬の寒さを目覚まし役にして、花を咲かせる準備を始めるんだ。芽吹に時ってのは、花によって違う。同じ桜だって、ソメイヨシノと山桜じゃ、ずいぶん違う。ひともそれぞれ芽吹き時は違うもんだよ。みんな同じじゃなくたって時期がくりゃ咲くのさ。桜は桜だ。
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物語の舞台は、近頃なかなか見かけなくなった昔ながらのパン屋さん「コテン」。
あんぱんや食パンのほのかなあま〜い香りが香ってくるような、ほっこりするお話。
クロワッサンやデニッシュやバゲットの洒落たバターの香りも大好きだけど、コテンのようなパン屋さんが近所にあったら常連になりたいなぁ。
Posted by ブクログ
ほっと一息つきたい時に読む本。
ベーカリー・コテンの「コテン」が何なのか人それぞれ解釈が違っておもしろかった。
コテンが近所にあったら確実に通ってるだろうな〜。本書の持つ温かさに救われる人は多そう。
Posted by ブクログ
自分が進む道を迷っている三代目が主人公だからか、話ごとに出会った人と一緒に成長していく姿が目新しく新鮮だった。
全体的にやさしい雰囲気で、人生のお守りにしたくなる素敵な言葉がたくさん見つかった。
未来に不安を感じたときに思い出そうと思う。
ずっと分からなかった店名の由来が最後に分かるのも、分かったあとの三代目の考え方もなんかよかった。
一番好きな話はコロネの話で食べてみたいと思ったのはカレーパン。
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カツサンド食べたい
お父さんの事をミユキちゃん、て呼んでいてお父さんとは到底思えないから読者はまんまと友達だと思い込む。て、いうのはなかった方が私は好き。
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縁結びって男女の縁かと思ったけど、男女関係なくいろんな人達とのつながりからできたカツサンドの話。おいしくて、ほっこりする。
出てくるパンがどれも美味しそうで、わたしはカレーパンとカツサンドが食べてみたい。いろんな種類のカレーパン気になる。カツサンドもソースが滲みてて美味しそう。よだれがでそう…
パン屋さんに行きたくなった。
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うん、これは面白いです(*´ω`*)
テンポよく読める一話完結の話が複数載ってるから読み易いです。
あと巻末の3代目とカツ子さんのその後が気になりますw
Posted by ブクログ
手紙で構成される。往復じゃなくて、1人分。「往復じゃないのか」と残念に思ったけど、これはこれで。予想はしていたけれど、まんまとカツサンド食べたくなった。
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祖父の代から営むベーカリー・コテン。
昭和のパン屋さんをそのまま残したようなお店とこれまた懐かしさと暖かみのあるパンたちに魅了された人たちのそれぞれの人生の行く先と人との縁を連続短編集という形で綴られています。
人生は決して良い事ばかりではない。寧ろ上手くいかないことの方が多いわけで、そんな時に周りにいた人たちに教えられたり、そっと寄り添ってもらえたら、どんなにか救われた気持ちになるでしょうか。
焼きたてのパンの香ばしい香りやフワッとした食感に小さな幸せや癒しを感じながら、前を向いて生きていく姿に元気をもらえたような、じんわりと心が暖まるお話でした。
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった本!やっと巡り会えました。
とにかくパン屋に行きたくなる本。
カツサンドとチョココロネ食べたくなった〜。
パン屋を巡る人と人との絆のお話。
跡継ぎ。就職。親子。いろんな絆で溢れてて読んでてほっこりした。
手作りパン、昔ながらのたくさんの惣菜パンみたいなふわふわ柔らか懐かしい、
そんな雰囲気のお話でした。
元気貰った。読めてよかった。
Posted by ブクログ
第一話の女性がなんか痛々しくって、
ちょっと読むスピードが遅くなってしまいました。
辛い時期を乗り越えるからこその、
乗り越えた喜びなんだろうけど、
ヘタレなんで、辛い時期が辛すぎて。
Posted by ブクログ
駒込うらら商店街にある「ベーカリー・コテン」は、家族経営でつないできた昔ながらのパン屋さん。
結婚や就職など、人生の節目にとまどう人たちが「コテン」を訪れ、パンを通じて三代目の店主音羽和久と、常連客となった人たちとの縁が深まっていく。
和久が店を継ぐこと、自分のパンを見出すことに迷いながら、前に向かって進んでいく物語。
創業者である和久のじいちゃんの残した言葉が、とても素敵でした。
ノーと言えないのは、弱さじゃなくて強さだ。
断ることは、可能性を断ち切ることになる。だなんて、断るのが苦手な私にとって、とても嬉しく励みになる言葉です。
巻末に載せられていた短編「もうひとつの縁結びカツサンド」は、書簡体で、とても初々しく微笑ましい作品でした。
Posted by ブクログ
書店で買おうか悩んで、ポップに惹かれて購入。
うらら商店街に佇む、昔ながらのパン屋さん「ベーカリー・コテン」が舞台というかキーになってお話が進められた。最初は物足りないかと思っていたけれど、悩める三代目がだんだんと頼もしくなり、いい商店街の絆が見れた気がした。
Posted by ブクログ
青森移動の新幹線で時間が結構あいたので購入。
全体の流れと商店街のほっこり具合もだけど地元のパン屋さん行きたくなるよね。最後のお話はやっぱりほっこりだしちょっと泣きそうになってしまった。よきお話。だし大切なお話
Posted by ブクログ
駒込うらら商店街にあるパン屋さん「コテン」の三代目が、お店を訪れる人たちとの繋がりの中から自分の原点に気づき、悩みも戸惑いも乗り越えていく。
少しずつ変わっていく三代目の姿や、一代目の「鬼八」さんから代々受け継がれる、頑固な絆にジワッと感動が込み上げる。
「銀座『四宝堂』文房具店」を読んだときにも感じた、タイパ・コスパも大事だけど、心の通った仕事って素敵だなってこと。
本のタイトルでもある、最後の「縁結びカツサンド」のお話の中でもまた、同じことを考えさせられた。偶然か、ドラマ「女神の教室」でも、似たようなシーンがあった。
少しずつ、時代の潮流が変わっているということか、それとも、時代やトレンドが遷り変わっても、本当に大切なことは変わらないということか。
お客さんたちの、つながりもまたおもしろい。そこここに伏線…というべきか、仕掛けというべきか、ヒントが散りばめられていて、点と点が繋がっていくのも、「あ、これってなんだったっけ!?」と探していくのもおもしろい。あぁそうか、これも“縁”か。
素朴な印象の表紙カバーも、ほっこり。
冬森灯さんの作品ははじめまして。「うしろむき夕食店」も、いつか読みたい。
Posted by ブクログ
心温まる、色んな縁を結ぶパンを試行錯誤しながら作っていく。そんなお話でした。
パン屋の名前の"コテン"の由来は、結局わかったようなわからなかったような、少しモヤっとしたところはありますが、その人その人の思う"コテン"なのでしょう。個性豊かな登場人物たちが、3代目の作るパンによって結ばれる縁は、あらすじの通りあったかなものでした。美味しい本、心温まる本を読みたい人におすすめです。
Posted by ブクログ
まごころドーナツ、楽描きカレーパン、花咲くコロネ、縁結びカツサンド。4つのパンが出来上がる度に結ばれた縁。駒込うらら商店街にあるベーカリー・コテンの三代目とお客が紡ぐ物語でした。
どの話も、最後はあたたかい気持ちになれました。迷う気持ちを後押ししたりされたりする人の繋がりに好感が持てました。頑張ろうという気持ちにさせてくれる言葉や、励まされる言葉もあり、よかったです。
最後に第一回おいしい文学賞の最終候補になったもうひとつの『縁結びカツサンド』が特典で収録されていました。全く別の作品だけど、この作品が縁となったんだなと思いながら読みました。
Posted by ブクログ
老舗のパン屋が繋ぐ縁がみんなを笑顔にしていた。某カフェで、この話に出てくる縁結びカツサンドを食べてこれは読まねばと思った。読んで食べればもっと楽しめたな~。
カツサンドにこんな素敵なストーリーがあったなんて!
毎話登場する人物が次の話にもぞくぞくと出てきて成長していってる過程も見れた。
一番の成長は店主だけどね。
ドーナツ、カレーパン、コロネ。どれも美味しそう。
Posted by ブクログ
商店街の昔ながらのパン屋さん「ベーカリー•コテン」一家で経営してきたパン屋の未来を背負う悩める三代目和久と、これまた悩みを抱えたお客さんの心あったまるお話が四話詰まっています。
パンは美味しそうだし、エピソードは微笑ましいあったかい気持ちになる一冊です。
こちらがデビュー作だという著者冬森灯さん、他の作品も読んでみたい。
Posted by ブクログ
東京駒込の商店街にあるパン屋『コテン』の話。おじいさんが店を始めて、今は孫である三代目が奮闘中。ドーナツ、カレーパン、コルネ、カツサンド、それぞれにまつわる人情話が連作短編の形で収録。すらすら読めるが、この手の話も多くなったから、新鮮味にかけインパクト不足かな。
Posted by ブクログ
昔ながらのパン屋さん、ベーカリーコテン。そこの迷える3代目とお店を訪れる客たちのお話。
迷ったとき、来店した客にパンが、パンが結んだ縁が力をくれる。
Posted by ブクログ
自分がしたことは良くも悪くも全部自分に返ってくる。いろんな縁が回り回って繋がるいい人たちの話。
あまりにもいい話すぎて少し物足りなかったので星は3つ。
Posted by ブクログ
コテンというパン屋さんを軸に紡がれる短編集。
読んでいて思わずおなかがすいてきて、コテンのパンがたべたい、、、となるようなおいしそうで、素朴で、こだわって丁寧につくられたパンの描写。
登場人物たちの人生のだいじなわかれめに、コテンのパンが一役買って、やさしい思い出の味になっていく。
よみやすいし、読み終わった後もほんわかした気持ちになる。最後の短編が最初にかかれた作品で、その後本編がかかれたというのも作家さんってすごいなあ〜としみじみ。
この本の直接的な感想ではないけど、
たべもの屋さんを題材にした小説ってたくさんある。そしてなんだか惹かれてついつい選んでしまう。
たべることは私たちがいきていくために
必要不可欠で、
人の体と心をげんきにしてくれるのがたべものだし、
誰かの人生のわかれめに、そっと寄り添って
力をくれるのがたべものだなと思うし、
だからこそたべものにまつわるお話って、
ふしぎな力があって、引き寄せられてるのかも。とか。ふと思った。