冬森灯のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ちょっと目を引く表紙とこの前に読んだ「うしろむき夕食店」がすごくよかったので、こちらも期待して読みました。
キッチンカーで旅しながら、お客様に世界で一番おいしい料理を提供する、ビストロ「つくし」、シェフとギャルソンは兄弟で、目的は人探し。…。各地を周り、お客様の求める最高の芸術と最高お料理を提供する時は、何物にもかえがたい極上の時間…。
読み終えてみて、ちょっと残念なことにリアルでフランス料理にも芸術にも縁遠い生活をしてきたので、その情景を思い浮かべられないってことが残念でした…。読み手が変われば、きっと癒しを得られる作品なのではないかと思います。あぁ…、フランス料理とか芸術をもっと -
Posted by ブクログ
コテンというパン屋さんを軸に紡がれる短編集。
読んでいて思わずおなかがすいてきて、コテンのパンがたべたい、、、となるようなおいしそうで、素朴で、こだわって丁寧につくられたパンの描写。
登場人物たちの人生のだいじなわかれめに、コテンのパンが一役買って、やさしい思い出の味になっていく。
よみやすいし、読み終わった後もほんわかした気持ちになる。最後の短編が最初にかかれた作品で、その後本編がかかれたというのも作家さんってすごいなあ〜としみじみ。
この本の直接的な感想ではないけど、
たべもの屋さんを題材にした小説ってたくさんある。そしてなんだか惹かれてついつい選んでしまう。
たべることは私たちがい -
Posted by ブクログ
ネタバレ心が疲れてるのか、最近こういうほっこり系が好き。
ツヤのある赤茶色を表す表現、言われてみればこんなにあるのかーと純粋にすごいと思った。
まー、ただ
謎の金色の動物、あれいる?解明されないし。
ファンタジー要素若干浮いてない?
選ばれた人しか招かれない店なの?
なんか、ずれてない?
(キリンビール公式noteに掲載って書いてあったからビールの精なのかな(ビールの精ってなに?))
あと、そんなに料理もお酒も品数多くて凝ってると、安くないんだろうなぁって飲みすけの勘が働く。笑
そんなお店に新人のラジオDJが足繁く通えるのか?とかなんか余計なことが気になってしまった。
うん、多分高いよ。柚子の香り -
Posted by ブクログ
ネタバレ冬森灯の2作目の作品。作中であっさり
あかされる「うしろむき夕食店」という店の
名前もなんだか思っていたのとまったく違う
意味での由来だったのですが、読み進めると
訪れるお客さんに対する接客や出てくる
食べ物、そしてお客さんたちが受け取る感じ
などですごく納得。料理おみくじって
面白いなと思っていたらそのおみくじが
出来た由来もそうだったんだと・・・
今まで色んなことがうまくいかず、就職先が
潰れていく希乃香、ただその就職先で得た
ものが次の仕事に繋がり、回りまわって
「うしろむき夕食店」にたどり着いたって
ところがよかったな~
今まで歩いてきた道はかなり回り道した
道のりだったかもしれない -
Posted by ブクログ
ネタバレ商店街にあるパン屋「コテン」の三代目店主と
ちょっとした悩みを抱えるお客さんたちが
出会い交わることでお互いがより良い方向に
向いていくちょっといい話だった。
確かに縁というものはそういうもので
人と出会うことで何か変わっていくってことを
気づかされる作品でした。4話構成で1話ずつ
読みごたえがあったけどもう少しいろんな
登場人物や違う角度からの話が数話あっても
よかったかな?ただ、各話に出てくる
お客さんの発想や発言で三代目店主が思いつき
作るパンはどれも魅力的だった。
もし実際に日替わりカレーパンが売っている
お店があったらな確実に通っちゃうなwww。
個人的にこういうお店がチェーン店にな