冬森灯のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
美味しいご飯と優しいストーリー。
大好きな冬森さん、本作も良かった。
誰かの想いを、食べる手紙のように仕立てるしふく弁当。受け取った人に優しく寄り添い、元気をくれる。
『食べるひとのいい未来を、信じる』
贈る人と作り手の願いが込められたお弁当。
悩める登場人物たちが、「ききみみ堂」のしふく弁当を食べて幸せな気持ちになる。そして、込められた思いを受け取り、元気を取り戻していく。
個性的で気のいい商店街のおばさまたちがいっぱい出てきて楽しい。そして、ちょっとした謎解きもありドキドキ。
ラストは、清々しく温かな気持ちに包まれました。
美味しくて優しい。
そして名言の多い冬森灯さんは、私の推し -
Posted by ブクログ
あやごぜさんのレビューで知った本です。ありがとうございました。
この本の印象は、なんといってもハート型のエビフライ。イナコさんの装画に魅せられてしまいました。その他のお料理のイラストも思わず食べたくなるものばかりでした。
夕食店の店主、志満さんのお料理は、どれも気取ってないのにおいしそうなものばかり。彼女は、誰に対しても態度を変えない素敵な方でした。店員の志満さんの孫、希乃香さんが見送ってくれるときの「いってらっしゃい、明日もいいお日和になりますように」という言葉には、さりげない心遣いが感じられました。
おみくじでオーダーされた五つのお料理に込められた言葉は、その人のことをさりげなく後押 -
Posted by ブクログ
作家さんによって味わいが色々で楽しい。
近藤史恵さん、冬森灯さんの作品が特別好きでした。
「ひめくり小鍋」冬森灯
冬森さんらしい心に小さな明かりが灯るような温かな読後感。クスリとなるシーンもあって楽しく元気をもらえました。
私には絶大な安心感のある著者です。
「ペンション・ワケアッテの夜食」八木沢里志
不器用なペンションオーナー夫妻が好ましい。夜食を食べるシーンは、捕らわれていた苦しさからの解放感と安心感に包まれました。ハッとするシーンや、じんわり染みるストーリーがいい。
「正しくないラーメン」近藤史恵
料理研究家の苦悩を描いた本作が断トツに好きでした!!食べ物描写も美味しそうだし、スト