中国SF界の至宝と言われる著者の短編集で、13編が収録されている。
著者の「三体」シリーズが去年読んだ小説の中でも、ぶっちぎりで面白かったので、この短編集が文庫化されて発売されるのを楽しみにしていました。
表題作の「円」は、軍隊による隊列で人間コンピュータをつくるという内容で、その他の短編にも、
...続きを読む秀逸な設定があったり、
何より、主人公の行動が思わぬ大規模な変化を引き起こしてしまうような、個人の行動が世界の命運を変えるような、怒涛の展開をみせるストーリー構成が魅力だと思います。
短編集なので、1つ1つは読みやすい文量でもあるので、普段SFを読まないという人にも読んでもらいたい短編集です。