泊功のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ『Ⅰ凶兆』に続く下巻。やはり地理などがわからず、Ⅰに続いて詳細は飛ばして約12時間で一気読み。冒険譚に最後はミステリー要素を入れて締めくくられました。期待通りの面白さでした。
Ⅰで気になっていたことが明らかになります。そして敵が…
こんな展開ありなん?→なんでもありです!
朱瞻基のピンチの脱出の仕方に涙しそうになり、呉定縁の大胆な作戦にスカッとし、病仏敵を『行け、やってまえ!』と心から応援し、昨葉何が自分のあるべき場所を見つけたことに感動しました。
そして時間がなく逼迫した場面で登場する新キャラ・阮安に苦笑。
唐賽児、漢王、周徳文、海寿なども、敵も味方もサブキャラも全部面白い。登場人物全員 -
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ネタバレTwitterで、これは面白い!という感想がたくさんあったので、読んでみた。
中国史については、横山光輝の三國志や、史記、項羽と劉邦を読み込んでたので、なんとなくわかったが、明の時代について、世界史で覚えたくらいなので、さっぱり。
読んだら、詩人や政治家の引用ばかりで驚いた。知ってるのと知らないの半々くらい。でもまあなんとか、こんなことを言いたいのだなとわかるくらいの説明や注釈があるので読めた。
訳者あとがきでも、そこらへん、読者にどう配慮するか苦慮してたらしいので、良い塩梅じゃないかな、と思う。でもマジで建物や地理や服装、食べ物など知識ゼロだったら、読み辛いだろうなと感じた。資料集的な挿し -
Posted by ブクログ
前作『凶兆』編の終盤、呉定縁が白蓮教徒の梁興甫に捕まり“旅の仲間”は離れ離れに……。
そしていよいよ京城へ。
呉定縁、蘇荊渓、于謙の運命は
朱瞻基は生きて京城へ入城できるのか?
中国に現存している歴史的建造物や文化風習の多くは明・清の時代のものである。
にもかかわらず、明朝はあまり物語の舞台には登場しない(明末清初は別)。
巻末には、舞台となった明朝初期の歴史解説が、作家本人により記されてる。登場する人物はかなりの割合で実在(作者の創作では無いということ)しているようで、この時代のことが少し垣間見えた。
それにしても、出来上がった物語は随分と“冒険活劇”で、ドンデン返しの連続だった。
た