泊功のレビュー一覧

  • 三体III 死神永生(上)
    終わってなかった

    大団円だと思った自分が情けない。

    今回の主役は若く美しい女性だ。意味深な冒頭に続く、その導入となる第一部は誠につまらなく感じる。だらだら惰性で流し読み。
    ✳︎この冒頭の回収に大いに期待!

    しかし、第二部から一気に加速。第三の知性、再度の敗北と絶望、ウルトラ大逆転とその代償。ラ...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(下)
    殲滅知性

    あらゆる知性は、他を殲滅する。

    とにかくストーリー展開の激しさは、並のどんでん返しミステリーを束にしてもかなわない境地に至る。

    ベージの関係かな?上巻に入れたほうが良かったと思う短い第二部で二人目の守護神が脱落するが、それが最後に活きるとは想像すらしなかった!

    怒涛の第三部「暗黒森...続きを読む
  • 円 劉慈欣短篇集
    ご存知「三体」の劉慈欣さんの短編集。
    どれも面白いけど、僕は「地火」と表題作「円」が好き。
    円はキングダム好きにも読んでほしい!
  • 三体II 黒暗森林(下)
     人類世界の大逆転劇にスカッとした。
     前作同様幅広い理系知識を必要としているが、終盤にはそれが気にならなくなる怒涛の展開に手が止まらなかった。なにより逻辑の作戦がうまくいってよかった。
  • 三体II 黒暗森林(上)
    audibleで聞きました。こんなこと言うと怒られそうだけれど、本って全部読まなくても良いんだなと気付かせてくれた作品です。多分「読んで」いたら途中で断念してたと思います。だってわかんねぇもん、物理とか。難しすぎて冒頭の蟻でもやめてる可能性あります。
    ただ、「聞いて」進めることで自分の意思に関係なく...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(上)
    人類の頭で考えていることはすべて見透かされる状況にある中、四世紀後に到達する異星人の侵略に立ち向かうため、選ばれた4人の面壁者たち。

    日本のカミカゼの話も出てくるなど、作者の博学ぶりが伺える。

    そして、個人的には史強が要所要所で活躍してて好きなキャラ。Ⅰの時と違って、性格も大分落ち着き、頼れる人...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(下)
    たった1人の人間が文字だけでここまで壮大な物語を語ることができる、その事実に何より感動した。勝ったのは劉慈欣。
  • 三体II 黒暗森林(下)
    いよいよ面壁者である羅輯が185年間の冬眠からめざめ、未来が舞台になっている本作。
    SFらしさが顕著にあらわれ、前作より面白く読めた。
    もちろん、まだまだ難しい内容が多くて、映像で見たい!と思わせる部分が沢山あった。

    地球は羅輯が眠りについた時とは全く違い、三体に対して楽観的な考えに至っていて、安...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(上)
    「面壁計画」という発想が凄まじい。そういうアイデアを閃く時点で著者の発想力に驚かされるが、その発想を取り入れる=「面壁者が何を計画するのか」まで説得力のある形で具体的に表現しきる責務が生じる訳で、SF書くの大変過ぎだろと根っから文系の私は心底呆れてしまう。
  • 三体II 黒暗森林(上)
    壮大過ぎるスケールに圧倒される。
    1巻から時が経ち、三体人が少しずつ地球へと忍び寄ってくる展開にゾクゾクする。
    今回はルオ・ジーを中心に物語が展開する。
    当たり前の日常が、宇宙から少しづつ迫り来る敵によって激変してしまう。
    ルオ・ジーが地球内での選ばれしもの「面壁者」になり、どんな要望も計画のためと...続きを読む
  • 三体III 死神永生(上)
    面白かった!!
    まだ上なのに小説二冊分ぐらいのボリュームを感じる。強いていうなら前半部分が冗長な感じはしたけど普通に面白いしまあ全然許容範囲。オーストラリアに〈大移動〉するあたりから表現がリアルで少し怖い感じもするけど面白みが増してくる。そして何よりも著者の劉慈欣の恐ろしいほどの想像力にビビった。続...続きを読む
  • 三体III 死神永生(上)
    ・7月31日に読み始め、8月6日に読み終えました。
    ※※※かしこい感想はありません!!!!!!※※※

    ・登場人物が一気に変わって視点も時代も新鮮だった! どの巻もそうなんだけど、今回特に脳内映像が楽しかった。文章を情景を映画とかアニメみたいに想像しながら読むタイプなんだけど、今回非常にはかどりまし...続きを読む
  • 三体III 死神永生(上)
    三体IIからは少し勢いが落ち、残りの物語をどう展開させるのだろうという疑問から、気がつけばまた予想外の展開続きとなった。
    最終巻を残しているが、この三体という作品は「智子」というスーパーテクノロジーをどう乗り越えるのかというところが一番の面白さのポイントにあるように思う。この上巻もまた、その面白さを...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(上)
    ・7月15日に読み始め、20日に読み終えました。

    ※※※かしこい感想はありません!!!!!!※※※

    ・おもしろかった!1もそうだったけど最初やっぱむずいな~これと思っても最終的にしっかりおもしろくなるのすごい。相変わらず科学的なことはわかってないけど今回はあんまり科学科学してなかった…… と思う...続きを読む
  • 円 劉慈欣短篇集
    とんでもない大ボラ話を、破綻させずに描き切る腕力がある。ストーリーテリングの巧みさもなかなか。

    「郷村教師」での地と天の落差!感動的な話であると同時に、この上なくバカげた話であるという離れ業。「詩雲」もワイルドな想像力を発揮している。

    「月の光」や「メッセンジャー」みたいな小品もあざやか。

    ...続きを読む
  • 三体III 死神永生(上)
    Ⅱの終わりからのつながりが感じられず、失速した私。お気に入りの史強もおらず、テンションが上がらない…。が、前半の星を買った話からのつながりが分かり俄然面白さをましてゆく。宇宙をさまよう天明の脳。スイッチを押すの押さないのとドキドキした昼休み。(程心の時も「藍色空間」艦長の時も)茶道のお点前の場面は良...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(上)
    第1部とは一転、第2部上巻、一気に読んでしまった。第1部で世界観はできているので、簡単に物語に入り込むことができた。
    正直ストーリーとしては、冗長と言わざるを得ない部分もあるにはあるが、それでも、多少強引でも、一気に読ませるストーリー性はあると思う。

    内容には触れないが、やはり長編小説の醍醐味が...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(上)
    シリーズ2作目。1巻よりだいぶ読みやすかったので、1作目読んで挫折しそうになった人も読んでみて欲しい。

    ルオ・ジーを襲った遺伝子改造ウイルスというのが怖すぎる。何かあり得そうでゾッとしてしまった。
    彼の命がどうなってしまうのか、無事妻子と再会できるのか心配。
  • 円 劉慈欣短篇集
    『三体』著者の短篇集。「鯨歌」は麻薬の売人が驚きの秘密兵器で麻薬を密輸しようとする話。兵器として開発されたものを使って麻薬の密輸を企むことは、依存性薬物を使って侵略された阿片戦争の過去を持つ中国らしい発想である。麻薬の売人を破滅させる結末にすることは健全である。

    「郷村教師」は高次の文明を持った宇...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(上)
    難しいけど面白い。面壁者たちのそれぞれのアプローチが興味深い「銀河英雄伝説」が引用されてたの笑ってしまった。読まれたのですね。史強の無事を祈りつつ下巻へ。(人類の無事祈れよと自分で突っ込む)