泊功のレビュー一覧

  • 両京十五日1 凶兆

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    ボリューム満点。時間がなくて毎日少しずつ読む珍しい経験。
    いつも通り、名まえを覚えられず筋を追うのに手いっぱい。ルビを振ってもらって覚えやすいように配慮されているが、字面で読む習慣の私にはあまり意味がない。
    当たり前だが同じ人物の呼び方が場面と語る人間で異なることも名前を覚え筋を理解するのに障害となる。
    ときどき、うろ覚えの漢詩が出てきてブレイクタイムになってよかった。欲を言えば読み下しは注釈にして欲しかった。主役4人がすこしタフすぎるので
    その分マイナス ☆とした。
    ともあれ、知らず知らずに引き込まれる Ⅰ:凶兆だった。
    この余韻にひたりつつ次巻 Ⅱ:天命に取り掛かろう。

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    2024年04月27日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    後編は金陵から北平を目指す怒涛の展開。もう何でもアリの大スペクタル。敵対する白蓮教の護法の梁興甫の異常な程の強さと昨葉何の賢さ等キャラクターが際立っていてまさに映画を観てる様。
    私的には前編の方がまとまっていて好きだった。

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    2024年04月22日
  • 円 劉慈欣短篇集

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     今、中国SFが面白い。
     三体を代表する劉慈欣の短編集。

     時代遅れの炭鉱から、新たなエネルギー源を得ようと実証実験を開始するもそれは地獄の業火の始まりだった(地火)

     ボスニアヘルツェゴビナへの空爆に対し、地球上のある一点でアクションを行い、天候を操ることで阻止しようとする科学者がいたのだが(カオスの蝶)

     秦の始皇帝は、数学者に「円周率を二年後に一万桁、五年後に十万桁まで求めよ」と命令した。
     この難題に対し、数学者は三百万人の兵力を求めた。その方法とは(円)

     全13編。

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    2024年03月10日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    短編のひとつひとつが意外性に富んでいて楽しめた。解説にも書いてあるが、三体のエッセンスが随所に感じ取れる。この短編たちがあの傑作の礎になっているのかと、また違った意味での感慨もあった。

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    2024年02月10日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    この作者はハズレがない。今回も面白かった。三体の世界に繋がる発想や着眼点をいろいろな短編で楽しめる。空想の設定も科学的な説明で現実的にありそうな気持ちにさせられる。三体のような重厚長大な世界もいいが、短編で少しづつ感じるのもいいと思った。

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    2024年01月13日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    ご存知「三体」の劉慈欣さんの短編集。
    どれも面白いけど、僕は「地火」と表題作「円」が好き。
    円はキングダム好きにも読んでほしい!

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    2023年10月30日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    ネタバレ

    とんでもない大ボラ話を、破綻させずに描き切る腕力がある。ストーリーテリングの巧みさもなかなか。

    「郷村教師」での地と天の落差!感動的な話であると同時に、この上なくバカげた話であるという離れ業。「詩雲」もワイルドな想像力を発揮している。

    「月の光」や「メッセンジャー」みたいな小品もあざやか。

    中国の作家だけあって、「カオスの蝶」や「栄光と夢」など、アメリカに爆撃されたり経済制裁されたりの側から描いている。「地火」や「円円のシャボン玉」も中国人作家ならでは。

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    2023年07月15日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    おっと、これはなかなか…つい一気読みしてしまった。
    何処となく過去の名作SFのエッセンスが感じられるSF短編集。
    それもクラークから藤子F不二雄、野尻抱介や小川一水、イーガンまでと幅広い。
    テクノロジーを推し進めた結果、見慣れた風景を、世界の在り方を(良くも悪くも)まるっきり別物に変えてしまうというSFならではの楽しさを味わえる。

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    2023年05月15日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    三体は巻数多く、まだ読めてないのでこの短編集を先に購読。どれも設定、世界観、テーマが面白い。シャボン玉の話が、一番気に入ったかな。シャボン玉に魅入られた少女がただ大きく割れないシャボン玉の研究に莫大な資金を投じるが、ある地方の課題解決に繋がっていく。

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    2023年05月08日
  • 円 劉慈欣短篇集

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    『三体』はいつになったら文庫化されるのだろう?
    と思っていたところに本作登場!

    いろんな角度のSF作品で気にいる作品は必ずあるはず!

    個人的には『円円のシャボン玉』『カオスの蝶』『栄光と夢』『月の光』が良かった!
    順番は付けられません。


    鯨歌:鯨を使った麻薬密輸の話、オチが秀逸

    地火:炭鉱労働者の為に石炭を石炭ガス化させる話、学者の理論と現場の理屈の話かと思いきや・・・

    郷村教師:中国の寒村で子供達に自分の人生を捧げて教育を施す教師の話と、全宇宙の覇権を賭けて争う巨大帝国の話が何処で繋がるの?

    繊維:パラレルワールドの話

    メッセンジャー:有名な理論物理学者のもとに若者が現れた!

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    2023年05月06日
  • 三体3 死神永生 下

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    ネタバレ

    audibleで聴読。
    壮大なSFと思いながら読んでいたら、ついに宇宙を作り出したり、時間の概念がなくなったり、人が冬眠して数世紀時間が経過したりと、ハードSFというジャンルになっていて、内容には全然ついていけなかったが、ほえーっ!こんな想像力があるものなんだと驚いた。
    SFファンなら楽しく読めるのだろうが、普段読んでいないジャンルなので、文章量と面白さを比較するとコスパが悪いと感じてしまう。
    とはいえ、完走した達成感は感じる量があった。漫画版をいつか読んでみたい。

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    2025年11月28日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    audibleで聴読。
    Wikipediaであらすじと結末を読んでから、読むとスラスラ読み進めることができた。結末をある程度分かっていても、過程の先進技術や哲学的な思想が面白いので楽しめた。
    もし宇宙人が侵略してくることが分かったら、現代では地球上の人類が協力できるのだろうかと考えながら読んだ。自国の利益ではなく、地球の利益を検討できるのだろうか。

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    2025年11月26日
  • 三体2 黒暗森林 下

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    audibleで聴読。
    暗黒森林の意味が分かり、考えさせられるが宇宙規模の話なので、なかなかイメージがわかないと感じた。壮大なSFなので、そんな未来があり得るのかや、冬眠が現実的になったら、未来にタイムスリップしたような感覚になれると思った。水滴が最強で手も足も出ないと思ったら、高次元から簡単に処理できてしまう話にはなかなかついていけなかった。

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    2025年11月26日
  • 三体3 死神永生 下

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    ネタバレ

    ・とても壮大な話になって読んだあとが少し怖いという感情が残った。
    ・あの二人は最後まで再会できず、とても悲しかった。もう少しハッピーエンドを求めてしまった。救いがなさ過ぎるように感じた。
    ・地球がなくなってしまうのは悲しい。

    ・太陽系を滅ぼすのが紙一枚という斬新な武器。その発想がすごい。
    ・結局、反人類罪の二人が正しかった。自分を貫くことのすごさ、後からしかわからない正しさを考えさせられた。
    ・作中を通してルオジーが一番好きだったので、最後まで登場してくれてうれしかった。
    ・ルオジーのモナリザを見つけた時のそこにいたんだね、それならもっとここにきたのに。という言葉が感動的だった。200年

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    2025年11月03日
  • 三体2 黒暗森林 下

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    読み終わるまでに時間かけすぎた!!!もう色々忘れてるから凄さがいまいちわかってない!!!ちゃんと味わいたいけど読み返す気力が私にあるのか!?

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    2025年09月14日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    ワンミャオは?ワンミャオどこ行ったの!?
    この巻から新しい主人公に切り替わる。
    この主人公の妄想やらデート描写がやたら長く、「いったい何を見せられているのか」という感じ。
    また、急に世界の命運を背負わされた主人公にまず訪れる「イヤイヤ期」の描写もあり、さっさと話を進めてくれよ…という気持ちになった。
    きっとキャラクターの深掘りとして、必要だったとおもえる日が来ることを願う。

    二部の上巻の時点で、1000ページを超える文量を読んでるわけで、それだけ読ませるということは面白くないわけではない。でも、これを知り合いにおすすめ出来るかというと、話が長すぎ&一向に進まない点から躊躇してしまう。

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    2025年09月13日
  • 両京十五日Ⅱ 天命

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    ネタバレ

    下巻読み終わりました。ラストはこうなのか…。

    太子が帝位を継ぐために期日までに北京に戻らないと…というストーリーで進んでましたが、下巻の3/4くらいで北京にたどり着いたんですよ。え?着いちゃったけど、この後どうなるの??と思ったら、もう一捻りがありましたね。

    伏線の復讐劇なのですが、大切な人が理不尽なことで亡くなったので復讐するという流れはまぁ分かるのですが、家族でもないようなので、そこまで人生と命をかけてまで??とちょっと首を捻ってしまったのが一つ。あとは亡くなったことに関わった者は全て殺す流れで復讐を進めるのですが、え?そのレベルの関わり度合いの人まで殺す必要あります??という感じで極

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    2025年09月08日
  • 三体3 死神永生 下

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    ネタバレ

    スケールが広く、慣れていない私にとって、分かりづらいところも多々あった。
    三体の存在はこれまでよりも薄く、タイトルも三体ではないような印象になった。死神永生っていうのは理解できたと思う。
    回帰運動声明の部分は、広げすぎた風呂敷を回収するにしては、主人公たちが素直に行動しすぎていて、何だか肩透かしな感じだった。
    三体はⅡが好きだなと思った。

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    2025年07月09日
  • 三体3 死神永生 下

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    圧倒的なスケール!!
    後半はSF ネタが強すぎてついていけなかった。
    セカイ系のような星と宇宙のプレゼントが、よかった

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    2025年07月04日
  • 三体3 死神永生 下

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    ネタバレ

    最初に雲天明の物語の解読から始まったが、そのあたりはあまり共感がなく、中盤あたりのウェイドのやり取りが個人的にしっくり来た。
    また、あい・AAのやり取りも好感が持てたが、やはり主人公の考え方はあまり馴染めず、ストーリーの中で疑問に感じてしまった。
    一番最後は、壮大すぎて想像力が追い付かない部分があったが、第3章で細かい章の部分を、誰がどういった背景で記載しているか、その部分は非常に面白かった。

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    2025年06月22日