泊功のレビュー一覧
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題名にある「両京」とは、北京と南京のことである。時代は明、約600年ほど前のことである。明の初代皇帝は都を南京においた。そして第3代皇帝は、北京に遷都した。
しかし第4代皇帝(本書の時代)は、南京に再遷都を考えていた。そこで皇帝は、皇太子を南京に派遣する。皇太子は南京の到着するが、乗っていた船が粉々に爆破される。九死に一生を得た皇太子は、ひねくれ者の捕吏(いまでいう刑事)に救出される。その頃、北京では皇帝が人事不省となる事態に陥っていた。
これらは、皇位簒奪を狙う何者かの仕業か。皇太子はこれを阻止すべく、15日以内に北京へ戻らなければならない。しかし、陰謀と裏切りのなかで、誰か味方で -
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10連休だとー!ふざけやがってヽ(`Д´#)ノ
こちとら休みなしだわ!
むしろ普通の日より忙しかったわ!
もういいわ、言い訳は聞きたくないです
10連休の人は全員並んでください
順番にビンタします(暴君誕生)
というわけで、読書の時間が取れんくて、めっちゃ面白かったけど遅々として進まず時間かかってしもうた
いやー、いいね
やっぱり中国の時代小説おもろいわー
ポケミス記念すべき2000番の節目に選ばれただけはありますよ!
そしてこの微妙に漢文チックな訳文が素晴らしいのよ
この文章でこの疾走感、只者じゃないですよ
あ、中身ね
冒険小説を読んでる時のクライマックスってさ、やっぱりあの瞬間よね -
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ネタバレ馬伯庸の初翻訳作品。記念すべきポケミス2000番と2001番。
1400年代の中国、明時代が舞台。
大皇帝の永楽帝を祖父に待つ朱瞻基、切れ者の不良警官である呉定縁、才能はあるが運がない下級役人の于謙、秘密を抱えた女医の蘇荊渓。この四人が導かれて出会い、南京から北京へと向かう。
現皇帝と皇太子を狙ったテロ、暗躍する教団、絶望感を抱くほどの狂敵、それぞれの隠された過去、旅を通しての成長等、これでもかというほど様々な要素を盛り込んだ超弩級のエンタメ小説。ポケミス上下巻で非常に長い作品だが、飽きさせない展開で読ませる。
個人的には、最後の謎と展開は意外性はあったものの、もう少し爽やかな感じでも良 -
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ネタバレずっと気にしていた『三体』の作者の短編集ということで、一目見るなり購入し、家で順番待ちしている本をかなり飛ばして読みはじめた。
訳者のあとがきによると、本書は原著となる短編集は存在しないものの、収録作品は著者側で選考したものだそうだ。
そのため、訳者や日本の編集者の意向は含まれておらず著者の趣向に近い作品集になっているようだ。
1999年掲載の処女作から2014年発表の表題作『円』まで13篇を掲載年代順に載せている。
1つ目の作品は「ぼちぼちだな」と思った程度だったが、
2つ目の短編を読み終えた時点で「あぁ、これ只者ではないわ」と感嘆した。
SFだけでなく、作家としての文章が優れている。翻 -
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ネタバレ『地火』
なんとか映像化してほしい作品。
中盤からもう絶対大変なことになるんだろうな…と思ったら想像以上に大変なことになって興奮した。地火が爆発した時の表現がおそろしくて良かった。
劉慈欣作品はやらかしたキャラクターが必要以上にしっかり報いを受ける傾向にある。三体の程心をのぞいて。
『郷村教師』
解説にもあったが、藤子・F・不二雄のSF短編集を彷彿とさせた。なんか終盤やけに宇宙人が地球の美しさに感動してて地球ホルホルか?と思った。
『カオスの蝶』
カオス理論はSFの切り口としてはかなりベタなんだろうけど、目まぐるしく変わる舞台とスリリングな会話の緊張感で楽しく読めた。“著者付記”が誠実で良 -
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買ってはみたものの、SFが苦手な自分を省みると
『もしかしたら読む事はないかも』と思って積んどいた本。
DUNE*3冊+DUNE MESSIAH*2冊を読み終わった時
『円を読むなら今しかないんじゃね?』と読み始め、
想像を遥かにこえて楽しく読めた。
短編集にありがちな『何故か入ってる面白くない作品』がひとつもない。
『メッセンジャー』は唯一ほのぼのとしてる作品だった。
未来の彼からの言葉は、創造だとわかっていても胸を撫で下ろす。
どの作品もドキドキしながら読み進められる。
SFと言えば未来を思いがち、最後の円で『秦の始皇帝』の時代に遡られたのはやられた感。
やってる事はめちゃ現代。
こ -
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理系の友人が、エンジニアは世界を変えていけると言っていた。 この短編集は、劉慈欣が、エンジニアとしての知識をフルに活かして、さまざまな世界を、そこにあるかのように生み出してくれる。一緒に旅する世界は、過去から未来、宇宙、そこに住む人々、ありとあらゆる世界だ。私たちの想像力は、羽を持っているように、導かれて広がっていく。
一方で、人間たちへの優しさが、細やかな表現を通して、伝わってくる。自然もまた、テクノロジーとの対比で描かれていると同時に、その世界を包むように、さりげなく美しく表現されている。
久しぶりのSF、これがSFなのだなあ、と思う。
そしてこのお話を生かしているのは、見事な -
Posted by ブクログ
短編集なのに一気読みしてしまいました!最高傑作揃い!劉慈欣氏の作品は『三体』を最初の1冊だけ読んだことがあるのですが、いろんなアイデアをひとつのストーリーに押し込むより、短いストーリーでサクッ、サクッと読める短編集の方が私は良いと思いました。世界観もひとつひとつのアイデアに合わせているので、壮絶だったり、底抜けに明るかったりバラエティ豊かな感じです。
個人的には、自然と立ち向かう『地火』、壮大すぎるコメディ『詩雲』『月の光』が超オススメ!『円』もオチまで考えるとやっぱり短編にしなおして良かったと思います。未来への希望感も、貧乏の描き方のエグさも日本の作品にはないものがありますね。西側諸国の価