浅倉秋成のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
間もなく30歳を迎えようとする間瀬。
通勤途中、駅のホームで、高校の同級生だった二和美咲を見かける。
そこにいたのは、18歳のあの頃のままの制服姿の二和美咲。
なぜ二和美咲は18歳のままの姿でいるのか。
間瀬の高校3年間の記憶、そして、友人や恩師を訪ねて、その真相に迫る。
といったあらすじ。
高校を舞台にした物語が好きです。
私自身人生で一番楽しかったのが高校時代で、色々なルールに縛られながらも友達とバカ騒ぎしたり、人並みに恋をして、失恋もしたり、沢山の思い出があります。
まさに本書はそんな高校時代のアオサを思い出させてくれる作品でした。
アオサ満点の切ない青春ミステリーでした。 -
Posted by ブクログ
浅倉秋成さんの本を読むのは、「俺ではない炎上」、「六人の嘘つきな大学生」、に続き三作目。
だいぶ違う味わいの短篇集。
単行本での掲載順と雑誌での発表順は違っていて、
発表順だと、以下。
・そうだ、デスゲームを作ろう
・ファーストが裏切った
・花嫁が戻らない
・行列のできるクロワッサン
・完全なる命名
「クロワッサン」は趣味に合わなかったが、他の作品はどれも面白く、発表順に楽しめた。
良識の膜が破れる瞬間とその後を描いた「ファーストが裏切った」が本書の主題を象徴しているように思った。デスゲームを作る発想には共感出来ずとも、この一塁手(鳥兜万次郎)の揺らぎには共感してしまう人が多いのではないだろうか。
「命名」は、子供の名前を考えたことがいる人ならば、誰でも「あるある」と思いそう。特に「変な渾名がつかないか」と音読み、訓読み、重箱読み、湯桶読み、のチェックはしっかりやったことを思い出した。 -
Posted by ブクログ
着眼点がとにかくおもしろい。
最初の1話目のタイトルなんて、「そうだ、デスゲームを作ろう」ってww
そうだ、京都へ行こう、くらいの気軽さでデスゲーム作りが始まるんだから、独特の着眼点で描かれていてとても楽しめた!
ただ、人間の醜悪さというか、負の感情を良い意味で微細に表現されており、私にとってはそこらへんを読むのが苦しかった。でも、好きな人には好きだろうなと思う。
オチは?オチは?早く!!といった感じでページをめくるのがとまらい。
でもやっぱり負の部分が大半を占めており、花嫁が閉じこもる話で途中挫折。
着眼点がおもしろいし、ストーリー展開もおもしろいからいつか再読できれば良いな。