浅倉秋成のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本選びに悩む10代に送るアンソロジーということで、ターゲット的には若年層向けっぽいけど、誰が読んでも楽しむことができると思った。
今回は四作品が収録されていて、どの作家さんも割と有名。まあだからこそ買ったわけだけど、内容も良かったです。
特によかったのが織守きょうやさんの「彼と彼女の穴」という作品。織守さんといえばホラーのイメージがあって、今作も恋愛といいつつもミステリー&ホラーテイストでなかなかいい味が出ていた。
物語のあらすじとしては、主人公はたびたび不思議な夢をみるようになる。夢の中ではひとつの穴があって、その傍に誰かが立っている。そんななか、主人公は一人の少女に出会って付 -
Posted by ブクログ
ネタバレ就活経験者としてはなかなかに刺さる1冊。
就活ってまさに「同じ嘘を繰り返して自分を信じ込ませる宗教」みたい。不採用のたびに「自分は価値がない」と否定される虚無感もリアル。
でも入社すると、面接官や会社の本質が見えて神格化が崩れる醒め味が、物語の後半でしっかり感じる。
ただ、最後のどんでん返しが連続しすぎて、ちょっと疲れた。嘘つきたちの本音から生まれる「やさしさ」の後付け感といい、エンタメとして派手にひっくり返すのは上手いけど、少し表層的に感じてしまった。
就活の共同幻想を抉る鋭さは抜群。
エンタメとしてはとても面白い作品でした。