浅倉秋成のレビュー一覧

  • 家族解散まで千キロメートル

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    家族としてのいびつさ、家族内の暗黙のルールや役割、断罪、夫婦親子関係…色々と考えさせられた
    途中までなあなあに家族の再生物語になりそうだったところが結果的にはそうならずにきちんと解散までこぎ着けたところがこの手のお話として意外性があって良かった
    家族の一部で母、父、子でしかなかった自分におさらばして自分の人生をやり直していくのも今の時代新しいあり方なのかもしれない
    テーマは面白かったけど読み味としては再読したいほどではないかも

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    2025年11月16日
  • まず良識をみじん切りにします

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    ・著者のパワーに振り回される一冊。パワーが強い系の作品が好きな方におすすめします!
    ・著者の作品は、大どんでん返しがあるミステリーが有名だが、全く違った一面を見ることができた。
    「そうだ、デスゲームをはじめよう」
    ・行き過ぎたカスハラに対する報復がデスゲームを主催すること。
    ・『報復したい』に心血を注ぎすぎている。努力の方向性間違ってないか。とツッコミを入れたくなる。
    ・ギャグなのか本気なのか分からないところも面白い。
    「行列のできるクロワッサン」
    ・真面目。行列ができているってだけで並びたくなる真面目さ。
    ・仲間の裏切り、子どもを悲しませる、悩みの多いこと。
    ・行列に並ぶために装備を購入する

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    2025年11月15日
  • 俺ではない炎上

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    ネタバレ

    面白かった。阿部寛ピッタリじゃん。

    SNSにおける成りすましというテーマは極めて現代的なのに、ミステリー的な趣向は古き良き新本格であった(別にあの作家が先鞭をつけたわけでもなさそうだが) 。伏線はこの手のものにしては少ないし、映画化しているという前情報も目眩しになって見破れる人はかなり少数なのではないか。
    わざわざ阿部寛に成りすましてまで貶めるほどの動機があったとは思えない上に、連続殺人の動機も深くまでは書かれていない。幼い頃からそういう奴だったと納得するしかない。
    誰もが陥る他責思考「俺ではない」は魔法の考え方だが、ときには他者への鋭利な刃物になるということを再認識すべきなのでしょう。おお

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    2025年11月13日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    期待しないで読んだが面白かった。
    登場人物の評価が二転三転するのも単純に良かった。
    相良ハルキもちゃんと関係していて良かった。

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    2025年11月12日
  • 俺ではない炎上

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    あらすじを読んで気になっていたものを読んだ。すごく現代のネットというものが現れていたと思う。たびたび入る「リアルタイム検索」で、細かいことを知らない第三者たちが真偽のわからない情報や少ない情報から自分勝手な投稿をしていて、でもそれは、わざと嘘を流していない人は純粋に自分が思ったことを書いているだけで、それが本当に気持ち悪いと思った。それと同時に、自分の信念を曲げない人というのは、立派な人かもしれないけれど人のことを見れていない、わかっていないこともある、ということがすごく伝わってきた。
    読み終わってみて、小説トリックに感動した。読んでいる間は気が付かないのに、読み返してみるとそうなっているのが

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    2025年11月08日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    グループディスカッションの間はハラハラしてたんだけど後半にかけて話の進み方がちょっと遅い感じがして落胆しちゃった

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    2025年11月07日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    トリを飾る杉井光さんのほかは皆平成生まれの
    若手作家陣によるSNSをテーマにしたアンソロジー。

    石田夏穂さんの「タイムシートを吹かせ」が
    とにかく面白くて、ちょっとほかの内容が記憶から薄らいだ。

    今推しの作家さん、新名智さんの「霊感インテグレーション」は
    同名の単行本も出ていて、
    内容としてもまだまだ膨らみそうな話。

    佐原ひかりさんの作品は
    少し歪んだ人間関係から
    何らかの神髄を引きずり出してくるような物語が読みどころ。
    今回は「あなたに見合う神様を」
    推しと自分の関係値について。

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    2025年11月06日
  • 俺ではない炎上

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    ネタバレ

    SNSを題材にした作品ということもあり現代社会に向けたメッセージを強く感じたが、緻密なトリックでエンターテイメントとしてもすごく楽しめた。
    SNS上の顔も知らない他者はもちろん、家族であっても見えないこと、見ようとしないことがあって、だからこそちゃんと向き合うことが必要なのだと思った。
    『六人の嘘つきな大学生』もそうだったが、浅倉さんの作品は、ある人に向けられる他者の視線や自己認識のズレや歪み、揺らぎのようなものを意識的に描いているように感じ、読者も自身の見ているものがいかに不確実なものかということに気づかされる。

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    2025年10月31日
  • まず良識をみじん切りにします

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    タイトルどおりの中編集。何で??って思いながらもその世界観にのめり込むどの世界も嫌すぎるなんだこれ。復讐を企てる男、クロワッサンに並びたくない女、裏切るファースト、立て篭もる花嫁、名付ける父、が癖強すぎて悶々と違和感やら何やらを抱く。

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    2025年10月31日
  • 俺ではない炎上

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    ネタバレ

    映画を先に観てしまったのでネタバレ状態で読んだ。多少面白さが半減したかもしれないが、映画は映画で上手く変換されていたなーという印象だった。
    映画だとここまで登場人物たちが考えていることは分からないのでその点はちょっと新鮮だった。
    映画では青江くんとえばたんは同一人物だったけど、本だと別々の設定ってことで良いのかな?そこだけ分からなかった。
    でも「自分は悪くない」って主張したくなるのは分かるし、それをずばっと言ってるサクラの言葉には結構ぐさっときた。

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    2025年10月31日
  • まず良識をみじん切りにします

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    オーディブルにて。
    ブラックユーモアの効いた短編集。クロワッサンの行列に並ぶお話がとても好き。行列が気になるミーハー心と、それを白い目で見る気持ちとのせめぎ合いを過剰なほど浮き彫りにしていて笑える。

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    2025年10月28日
  • 六人の嘘つきな大学生

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    話の内容は前半が就活フェーズと、社会人になり、前半の時に残された謎と犯人を探すフェーズの2部構成になっている。
    ある一片を切り取った情報だけじゃ、人のことを図ることはできないことを、とても感じれる作品だった。
    しっかりと伏線は回収さていた。


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    2025年10月27日
  • 俺ではない炎上

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    大手不動産会社に勤める山縣泰介。
    ある日、いきなり泰介のSNSと思われるツイートから、殺人事件ではないかと騒ぎが始まる。
    泰介はネットにも疎く、SNSなんてやっていない。
    そのため、自分が犯人のわけがないと余裕でいたが、ネットの世界はあっという間に騒ぎが拡がり、会社にもいられなくなる。
    挙げ句には、警察が逮捕しないなら、泰介を自らの手で処罰すると言い出す者が出で来る始末。
    なぜ、泰介もそこで逃げてしまうのか…
    ネット世界の怖さと作者の巧みな仕掛けで、後半思わず手が止まる…?
    前半、泰介にイライラして、なかなか読み進められなかったけど、読み終わればなんというか、読み応えはあったのかな。

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    2025年10月23日
  • ノワール・レヴナント

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    女性陣は皐月と直接的な関係だったが、男性陣はかなり複雑な人間関係だった。また大須賀だけ平和ボケなパワーで、弥生との関係も実に平和なところが良かったというか救いだったような気がする。静葉には一言言いたい。真面目過ぎる。確かにもっともっと傲慢になって良い。恋愛も望めば良い。

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    2025年10月22日
  • まず良識をみじん切りにします

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    日常の「当たり前」を細かく刻んで、じっくり炒める。香ばしく立ちのぼるのは、常識の裏に隠れた“奇妙な旨み”。

    浅倉秋成さんといえば、緻密な構成と心理戦が光る『六人の嘘つきな大学生』を思い浮かべる方も多いと思います。ですが本作『まず良識をみじん切りにします』は、それとはまったく異なる味わいの短編集。日常の中に潜む小さな違和感や人間の可笑しさを、軽妙な筆致で描き出しています。

    特に印象に残ったのは、「子どもの名前をつける」エピソード。どこか現実離れした設定なのに、読んでいるうちに「ありそうだな」と思わせる説得力があるのが浅倉さんらしいところです。ユーモアと風刺が絶妙に混ざり合っていて、クスッと笑

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    2025年10月22日
  • 俺ではない炎上

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    ネタバレ

    SNS上では、匿名になる分、強気になる人がたくさんいる。「自分は関係ない」、「自分は悪くない」という立場になり言葉を投げてくる。読んでいる時は、こういうこと書く人、たくさんいるよなーと、特に違和感も感じずに当たり前の光景として捉えて読んでいた。それが振り返ってみると、なかなか自分も現代のSNSの社会に染まっている気がして怖かった。

    最後にざっと伏線回収されたが、イマイチ物足りなさを感じた。書き方の時系列的な叙述トリックのある作品はいくつも読んできたが、「うわ、やられた」というよりは、そんなのありかよ〜ってどこか腑に落ちない感じ。でも、読みやすく、自分が勝手に騙されていたところがあるのも事実。

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    2025年10月19日
  • まず良識をみじん切りにします

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    なんか不思議な話だったり、世にも奇妙な物語的なのだったり、合わないかなと思う話もあったけど最後の命名の話は好き、総じて面白かった。

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    2025年10月18日
  • ノワール・レヴナント

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    浅倉秋成さんの初読書。長いけど、中だるまず読めました。推理ものではなく、時間制限の中で、ひとつずつ着実に真実に近づいていく。なぜ四人が異能を得たのか。異能を得た四人は、異能を与えた言葉に協力しなかったら、何が起きるのか。面白い

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    2025年10月17日
  • 俺ではない炎上

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    いきなりTwitterで殺人犯に仕立て上げられる理不尽さと、拡散の怖さが印象的。逃亡劇も面白く、この事件により自分自身が周りからどう思われていたのかなど自分を振り返る所も良かった。誰が黒幕か考えながら楽しかった…のは後半まで。叙述トリックよりも真犯人の正体に興醒めしてしまった。

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    2025年10月14日
  • 俺ではない炎上

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    ネタバレ

    六人の嘘つきな大学生が非常に面白かったので期待して読んだ。そんな期待が高すぎたのか、そこまで楽しめなかった。理由として、現実的でなく無理やりな部分が多いこと、叙述トリックを作るために物語のテンポが失われていること、犯人の動機がいまいち伝わってこないことなど。

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    2025年10月12日