レイモンドチャンドラーのレビュー一覧

  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    チャンドラー氏が生み出した名キャラクター「フィリップ・マーロウ」の第二弾。アメリカ的なタフガイの世界観で、良質なハードボイルド・ミステリー。登場人物一人ひとりの個性や独特で洒落た描写が光る。プロットも緩急豊か。
    村上春樹氏の訳を読んでいると、チャンドラーから強く影響を受けた結果か村上氏訳だからか、少し回りくどい比喩(誉め言葉)が非常に村上春樹的。

    0
    2025年05月07日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    ▼(本文より)
    常識というのは、決して計算間違いなぞしない、グレーの背広を着たちっぽけな男だ。しかしその男が計算しているのは常に他人の金だ。

    ▼(本文より)
    この街の売りのひとつは、ここで働いている人間にはここに住むような経済的余裕はないということです。

    ▼フィリップ・マーロウ長編を発表順に再読しよう計画の最終章。第1作「大いなる眠り」は作者49歳くらい。最後の「プレイバック」は作者69歳くらい。マーロウの年齢は言及されずにあまり老けていない印象ですが、小説そのものは、より練られて、より枯れてきて、そしてややタガが緩んでいる印象。それはそれで滋味深いのですが、やはり「ロング・グッドバイ」が

    0
    2025年04月20日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    またしてもどこまでもキザなハードボイルド小説。
    私立探偵フィリップ・マーロウのシリーズ。

    刑務所から出所したばかりのムース・マロイが
    かつての恋人ヴェルマを探してロスのバーを訪れる。
    しかしバーは黒人専用店に変わっており、
    情報が得られず逆上したマロイは店主を殺害して逃亡。
    偶然現場に居合わせ、事件に巻き込まれたマーロウは
    警察の依頼でヴェルマの行方を追うことに。
    それと同時に舞い込んでくる翡翠のネックレスを巡る謎の依頼。
    複雑な人間関係と謎が絡み合う、そんなストーリー。

    『ロング・グッドバイ』とはまた違った渋さ。
    だが勿論のこと、そのキャラクター性と物語の内容は
    今回もコッテリと味が濃い

    0
    2025年08月08日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    チャンドラーの作品のなかでも、評判が悪く、自身も毛嫌いしていたという。確かに、話しが入り込んでいて、結局誰が殺したんだという事になる。
    ただし、村上春樹氏が解説で書いていたが、オーファメイクエストの人物描写は見事で、魅力的で、生き生きと描かれており、フィリップ・マーローと共に輝きを放っていた。

    0
    2025年03月24日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    チャンドラー氏の長編処女作、探偵フィリップ・マーロウ・シリーズの第一作。村上春樹氏の翻訳で読むチャンドラー作品は小気味いいおしゃれなハードボイルドに仕上がっている。散りばめられた幾つかの物語が最終的に折り重なって事件の真相を描く。何ものの誘惑にも負けずタフで切れ者のマーロウがカッコよすぎる。

    0
    2025年03月19日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    オススメ度は⭐︎1かもしれない。
    かなりハードボイルドだった。
    380ページくらい?あるけれど、230ページくらいから面白くなった気がする。
    ただ、だからと言ってこの小説がダメだったかというとそうでもなく、後半はマーロウがかなりかっこよかったし、村上春樹が後書きで書いているように、わけのわからん部分もあるところが古い映画を見ているようで雰囲気があって良かった。もちろんわけがわからんのはこちらの理解不足もあるのだけれど。
    ロンググッドバイも読みたくなってしまった。だから読書は辞められない。。。

    0
    2025年03月17日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    フィリップマーロウが格好いいのは言わずもがな、マーロウの一人称視点から描写される情景が細やかで洒落が効いてるのが心地いい読み味だった。マーロウと一緒にロサンゼルスで事件を追いかけてる気分で読んでいた。

    0
    2025年03月08日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    多くのシーンが映像的に、顔を突き合わせて声を交わしたかのように鮮明に思い浮かべることができる
    ふとした時に反芻するほど心に残る台詞がある

    チャンドラーの本の読後感はいつも、映画を観た後のような浮遊感と少しの感傷に浸れる。染み込んでくる。そんな気持ちで閉じることができて嬉しい。

    0
    2025年04月30日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    ▼マーロウもののなかでも、「とにかく美女にもてまくる」要素満載ですね。ただ、チャンドラーさんが素敵なのは、ただたんにモテるというよりは、

    ・好感を持たれるけれど。

    ・基本、利用されまくり、騙されまくり、場合によっては殺されかかる。

    ・なんだけど、マーロウさんはぶつぶつ言いながらも大まか受け入れていく。

    ・それでもって、男女のカラダのコトには実はまったくもって及びません。キスがせいぜい。というか、<会話とキス>にこそロマンがある(笑)。



    ▼原りょうさんを再読したいなと思ったことから、
    <マーロウ全部順番に再読して、原りょうさんも順番に再読しようプロジェクト>
    が、発動。道半ばです。

    0
    2025年02月16日
  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    チャンドラーの準古典的名作。何処となく『グレートギャツビー』に雰囲気と感じていたら、村上春樹氏も同じことを述べていて嬉しい。ジャンルとしてはハードボイルド・ミステリではあるが、マーロウの視線を実相として重ねて外形的に心情を描く硬質なのに軽快な文体はページが進む。アメリカ文学の名作としても楽しめるし、村上春樹氏訳ということで彼の亜流作品的な雰囲気でも楽しめる。

    0
    2025年01月20日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    チャンドラーのフィリップ•マーローシリーズ第1作、村上春樹訳。
    フィリップ•マーローは、まだ33歳で荒々しい。マーローは、資産家の将軍に呼ばれて、放蕩娘のせいで借金をネタに強請られており、マーローはその解決を約束する。
    マーローは、警察組織や巨大なヤクザ組織に対しても、頑なにその姿勢を変えずに、いけ好かない男として、立ち向かっていく。
    正に、西部劇のカッコ良いガンマンのように。

    0
    2025年01月01日
  • 水底【みなそこ】の女

    Posted by ブクログ

    ▼フィリップ・マーロウ第4作。まさに太平洋戦争真っ最中に書かれたようです。とはいえアメリカは体力があったので、そんなに日本の戦時下ものみたいなことはなくて、余裕を感じます。

    ▼「警察の仕事は山ほど問題がある。
    政治と似ている。
    それは最良の人間を要請しているのだが、
    そこには最良の人間を惹きつけるものは
    皆無だ。
    だから我々としては
    手に入る人材でやっていくしかない。
    そしてこのような結果が
    もたらされることになる」。

     ・・・名文句。

     <警察の仕事>を、ほかのなんの仕事に置き換えても、使えます。

    ▼大富豪の奔放な妻が行方不明に。マーロウが雇われて調査開始。夫人が滞在した湖の畔の別荘

    0
    2024年12月31日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    ▼なんとなく
    <フィリップ・マーロウをイチから再読して、続けて原りょう作品をイチから再読しよう計画>進行中。マーロウ長編第3作。高い窓。

    ▼いつも通り金持ちの腐敗した家族関係。そして前作「さらば愛しき人よ」にも通じる、しょーもない奥さん。それに心を支配された娘。高い窓から、セクハラ上司を突き落とした記憶。その弱みを握る男。強請。徐々に明らかになる、過去からの隠された真実・・・。

    ▼これまでの3作の中では、「第2作」「第3作」は普通にミステリとして面白かったか・・・。いや、第3作がいちばんそういう意味ではかっちりしていたような気もします。ただたしかに、辻褄を超えた、よくわからない<マーロウ節

    0
    2024年12月27日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    チャンドラーのほかの作品と同様。ミステリとしてはさほどではない。話が妙にこみいっているわりに、驚きの真相や、ハラハラの展開もない。本書の読み所は、そこじゃない。

    疲れている。いつになく、ふてくされて、毒づいて、空虚で。そういう、疲弊したマーロウ=チャンドラーが実に味わい深い。

    例えば以下のようなところ。

    ”ふん、映画スターがなんだ。ベッドを渡り歩く達人というだけじゃないか。おい、もうよせ、マーロウ、今夜のお前はどうかしているぞ。”
    (p138)

    ハードボイルドだ。村上春樹や、原リョウさんへの影響を与えたのは、「長い別れ」より本書かもしれない。本書の先に、この2人の日本作家を感じた。

    0
    2024年10月11日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    ▼<レイモンド・チャンドラーの長編を、村上春樹訳で発表順に再読。それが済んだら原りょうさんの作品を発表順にやっぱり再読、楽しもう>

    という自己企画に沿った読書です。2~3年かかるかもしれません。その第1弾。

    ▼やはり傑作「長いお別れ」に比べると。いや、恐らく他のシリーズ作品全般と比べても。なんせ第1作ですから、

    <フィリップ・マーローのひとり語り的文明批評>

    が割と少ないですね。でもスタイルとしてはそれはもうある。
    そのスタイル事態がやっぱり魅力。

    ▼一方で、段取りが複雑で・・・・・だいぶわからない(笑)


    以下一応ネタバレっちゃネタバレですが
    (ネタバレしても意味は無いと思います

    0
    2024年10月06日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    大学時代に別訳のを買っていたが、読んでおらず。最近、チャンドラーを春樹訳になったのを気づきそっちを読んでみた。訳者自身が翻訳を楽しんでいるというのもわかるような文章だった。ほかにも訳があるようなので、しばらく読むつもり。

    0
    2024年10月06日
  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    フィリップ・マーロウは、酔っぱっていたテリー・レノックスと仲良くなる。彼の妻は億万長者の娘。ある日、その彼の妻が殺され、容疑がテリーにかかる。テリーは罪を自白した遺書を遺して逃亡先のメキシコで自殺するが、テリーが犯人とは思えないマーロウは真相をつきとめようとする…。

    誰が良い人で誰が悪い人なのか見極めながら読んでいくドキドキ感が続きました。怪しい登場人物が多く、気が抜けません。
    お酒と中年男、美しくミステリアスな女…ハードボイルドです。
    主人公マーロウの人の依頼を断れない優しいところがありつつも冷静なところや、お金には断固クリーンなところに好感が持てました。

    登場人物が多く、594ページも

    0
    2024年09月13日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    お酒を飲まずにマーロウを読むのは難しい。飲むと話に靄がかかってしまうから、悩ましい。

    自ら謎解きをしながら読むタイプではなくさらさら読むのだけど、記憶に残る「ああ、あれか」で、ほほう、となって読み終わりが爽やか。レッド好きだ。好感の持てるヤツは読者にとってもそうなんだな。なぜかは分からない。やはり瞳の色か。

    はー。。。いいスコッチか、マーテル飲みたい(飲んでみたい)。

    0
    2024年08月19日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    チャンドラーの長編第一作。
    春樹さんのあとがきを読んで更に魅力が増した。
    自分の流儀を曲げないタフガイ。
    そしてウィットに富んだセリフ回し。
    格好良過ぎる。

    0
    2024年08月13日
  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった。
    ハードボイルド作品は苦手だが、村上春樹が織りなす独特な文体を通してだと、不思議と違和感なく読めた。
    特に、フィリップ・マーロウが自宅でメンディネス(ギャングのボス)と対峙する場面は心臓を鷲掴みされるような臨場感があり、一気に読んでしまった。
    一読しただけではとても理解できない奥深い作品。日を改めて、また手に取りたい。

    0
    2024年04月25日