【感想・ネタバレ】長いお別れのレビュー

あらすじ

私立探偵フィリップ・マーロウは、ふとした友情から見も知らぬ酔漢テリーを二度も救ってやった。そして彼はテリーの殺害容疑を晴らす為に三たび立ち上るのだった! ハードボイルド派の王座を占めるチャンドラーが五年間の沈黙を破り発表した畢生の傑作、一九五四年アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。

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男が本作品を読み終えた時、その感想は2つしかない。

1.こういうオトナになりたい(30歳未満)
2.こういうオトナになりたかった(30歳以上)

自らのモラルのみに従い、強く生きる。
まさにハードボイルドの王道ともいえる本作品の魅力は、やはり主人公フィリップ・マーロウのカッコよさにつきるでしょう。ストイックな生き方と、物憂げで感傷的な描写が絶妙にかけあわされ、忘れられないシーンとセリフが目白押しです。

「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」
「ギムレットには早すぎる」
くーっ、カッコよすぎる。人生で一度くらいは使ってみたいセリフです。

NHKドラマ「ロング・グッドバイ」の放送で今一度注目を集めそうな本作品。
戦後復興時の日本を舞台にフィリップ・マーロウがどう演じられるか、多くの方が興味津々だとは思いますが、個人的にはギムレットの扱いが気になります。
まさか焼酎になったりしないよね。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本というものには読むタイミングが存在すると思う。
同じ本でも、読む人間に合う年齢、季節がそれぞれの読者で違う気がしている。
「長いお別れ」は、自宅にあったのでずっと昔に読んだことは確かだけど、全く内容を覚えていなかったので再読した。きっと以前に読んだ時はただ字を追っていただけで中身が入ってきていなかったのだと思う。読むタイミングが合っていなかったんだろうなぁ。
ほかの方の感想を読んでも、歳を重ねて読んだらよく読めたと書いている方が多くいるようだった。

今回再読して改めて、なんて渋くて面白い話なんだ…と思った。
マーロウの男っぷりといい、脇キャラも個性的で良い。ハンサムでお洒落でどことなく危険なハウスボーイ・キャンディが気に入った。
時代背景もあるが、ザ・男社会!酒!煙草!金持ちの美女!ギャング!闇医者!のテンプレートのようで令和だったら大問題の描写が多数。それでもめちゃくちゃスマートで洒落ているのは、訳のセンスもあるのだろうか。
ちょうど真夏に読んだのもとても良かった。
あと、お酒の描写がみんな美味しそうだった。
まさに冷たくて強い酒みたいな小説。
じりじり照りつける暑い日に、よく冷えたお酒と共に読むのが合いそう。

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2024年08月04日

Posted by ブクログ

フィリップ・マーロウの魅力が最も際立つ名作。 どこかニヒリスティックな印象の漂う普段のマーロウとは裏腹に、思い入れのある友人を探すために奮闘する彼の姿には胸が熱くなった。

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2024年07月30日

Posted by ブクログ

ボリューミーな物語とマーロウの格好良さ全開の一冊だった。
あの名言の元ネタが本書とは…
自分の無知が恥ずかしいと思った。
春樹さんが翻訳した版も読んでみたいな~♪

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2023年03月04日

Posted by ブクログ

翻訳本の中では、わたしの最も好きな本。

レイモンドチャンドラーの魅力は、その個性的な登場人物と味わい深い会話。どのページから開いても独特な空気感を味わうことができ、何度読んでも飽きません。
村上春樹訳も清水俊二訳好きですが、装丁は古くからある清水さんの方が好きです。
物語終盤の「ギムレットには早すぎるね」が決め台詞。

あいにくとギムレットの味がよくはわかりませんが、まあ、とりあえずやられちゃいますね。

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2023年01月18日

Posted by ブクログ

ハードボイルド小説の金字塔的作品。初読は30年以上前ですが、何年か毎に定期的に読んでいる私の愛読書。男の友情の全てがここにあります。

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2021年10月17日

Posted by ブクログ

私にとっての初チャンドラー作品だったが、
渋い。深みが段違い。旨味も凄い。
10代からの全ての世代が楽しめると思う。
といっても、10代辺りの人にとっては、少し想像しづらい部分もあるかもしれないから、何度か読んだり、少し経ってから読み直しても良いかもしれない。

内容について少し触れると、
フィリップ・マーロウは、読む前は完璧な男のイメージがあったが、そうではなく、人間らしさも垣間見えて、その度にこちらから共感といった感情を掴んでくる。実に人を魅了してくる作風だと思う。

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2021年10月01日

Posted by ブクログ

ちょっとした言い回しの一つ一つに痺れます。
チャンドラーの本を読んだのはこれが初めてですが、他の作品も読みたくなりました。
最後の一文まで渋みがあります。

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2021年09月04日

Posted by ブクログ

私立探偵フィリップ・マーロウは友の無実を信じて事件の渦中に飛び込んで行く。
「ギムレットにはまだ早すぎるね」
かっこいいなぁ。おれ、酒好きじゃないけど、こういうハードボイルド作品は大好物。

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2021年08月23日

Posted by ブクログ

映画「あの頃 君を追いかけた」日本版の主演山田裕貴くんが齋藤飛鳥ちゃんの帰省を駅のホームで心待ちにしているときに、読んでた本ということで気になって手に取ってみました、理由が突飛。だけど、知らなかっただけでいわゆるハードボイルドものの超名作だったのね。

ハードボイルドってなんかキザで男臭い感じがして苦手意識あったけど、寧ろマーロウの何とも言えない皮肉屋なところとか、素直じゃないところとか、ダンディなところとかなんとも魅力的で一気に引き込まれました。漢の友情とは、上辺だけのなれあいんじゃないんだよ、じゃれあってなくても心で繋がっているんだベイベー、みたいな作品です。(個人的感想)

一方、ミステリーとしても謎自体も美味しい仕込み方でよだれが止まりませんし、ラストシーンもなんだかセンチメンタル。推理に重きを置いてないので、純粋な本格ミステリーとは違うけど、物語として深みを加えてくれる。しかし、登場人物酒飲みすぎ。マーロウ貧乏なところもそれでこそかっこいい。

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2021年07月17日

Posted by ブクログ

清水訳にしてよかったと思います、言い回しは年代もあってか古く小難しいですが慣れたらそれすら味があります…。粋な台詞や皮肉がずっしり効いていて素晴らしいです。マーロウの乾いた面とたまに滲む色気のバランスが素敵でした。何より私はロジャーがどうしようもなく愛しく感じてしまいました。それゆえにもう歯痒く悔しく切ない。その彼の家での出来事を読んでいる時、西加奈子さんの窓の魚を読んだ時に感じた歪みとどことなく似たものを感じました。これぞハードボイルドな重厚さがあるのですぐまた読みたいとはなりませんが、すこし忘れた頃にでも手に取りたいくらい好きです。

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2021年06月06日

Posted by ブクログ

大筋ではミステリだが
主人公フィリップ・マーロウの「ハードボイルド」を描くに多いに筆費やされる
ミステリに対し私立探偵というその立場は
現在なら「警察ものミステリ」に入るだろう名(超)探偵でない職場ものであるものの
「ハードボイルド」なので安易に仲間はいない
君の瞳に乾杯するのも至極慎重
そういうハードボイルドとはなんなのかといえば一般に「大人の男の格好付け」で
格好良いと老若男女をできるだけ問わず言ってもらえるかが価値高低
それは時代と文明とに関わりなく人間として普遍のものであるはずで
というのはハードボイルドは臨機応変格好良い理想なのだから

小説としてこれを描く手法は「青春小説」が好適
女性のような「現実的」で俗でない高尚で「本当のこと」を
男は格好良いものと求めて彷徨うわけだが
厳然たる現実と女性に対して格好良いから良いのだとする態度が
青春におけるこじらせた大人の男の格好よさと思いたがる
作者の主人公を描く様はあとがきにあるようにその匙加減が適当で
作品としてもミステリにからめて余韻良い

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2018年12月08日

Posted by ブクログ

マーロウは、酒場でテリー・レノックスと知り合った。何度か一緒に酒を飲んだだけの仲にもかかわらず、殺されたテリーのために、マーロウは一銭にもならない調査を始める。友人への想いと真実を求めて。

私立探偵フィリップ・マーロウ・シリーズ不朽の名作。男の友情を描いたハードボイルドとしての印象が強いけれど、ミステリーとしても秀逸な作品である。心に残る名台詞でも有名。

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2022年04月14日

Posted by ブクログ

チャンドラーは長編も短編も全て好き。特にこの「ロング・グッドバイ」は最高傑作としていつまでも手元に置いておきたい本だ。

30年ぶりに再読した。多分、3回目。
やはり面白い。何より登場人物が魅力的だ。エリオットの引用など鼻につくと思われる方が居るかも知れないがこれはマーローの良い味になっている。

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2020年11月09日

Posted by ブクログ

昔、大型書店でバイトしていた頃、バカ売れしていたレイモンド・チャンドラー。読んでみたいと思っていた元祖ハードボイルドミステリーを初めて手に取った。
主人公のフィリップ・マーロウがカッコ良すぎ。極上のいい女も登場。ミステリーに引き込まれ面白くて一気読み。どんでん返しもあり、十分に楽しめた。
大金持ちの妻を撲殺したと言う友達を逃亡させる私立探偵のマーロウ。友達の無実を信じ続ける。次の依頼人は金髪の美しい女。アル中の人気作家である夫が行方不明で探して欲しい、と言う。そして、2つの事件が交差していく。
マーロウの癖が強い。ストーリーも粗削り。警察は殴りまくりの違法捜査するし、マーロウは隙だらけで普通は逮捕される事案。事件の結末も謎が残る。そして題名通り…長い。
でも良いんです。空気感が素晴らしいから。秒で別世界に連れて行かれる。マーロウと女達の描き方が美しい。オシャレな会話に痺れた。
有名なセリフを記しておこう。

「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」
「ギムレットにはまだ早すぎる」

本作から来てたのか。
いろいろな訳者が翻訳されている。今回は、オーソドックスな清水俊二訳を選んだが、読みにくさもあった。次は他の方の訳で読んでみよう。理解も感じ方も違うのだろうなぁ。

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2024年03月24日

Posted by ブクログ

何かを隠すということは本当に難しいものだと思った。人を殺したこと、殺した人を知っていること、自分が殺したのではないこと、自殺したこと、自殺しなかったこと、すべてが苦労に苦労を重ねられて隠されようとしていたが、どこかしらから誰かしらに見つかっている。
だが、単に悪いことはできないねという話ではなかったと思う。まず、何か「悪い」ことなのかがはっきりしないと思う。イギリスで会ったことか、結婚したことか、行方不明になったことか、忘れられなかったことか、金を持っていることか、道徳がわからないことか、首を突っ込んだことか、首を突っ込まなかったことか、いったい何が誰が悪い「から」こうなったのだろうと考えてみて、結局は社会が悪いからだとしてしまえば済むようには思うが、「社会」ではそれぞれがそれぞれの考えで生きているのだから、つまりは「長いお別れ」をすることになってしまったのは仕方がなかったことだ、どうしようもなかったのだとしか結論づけられないことになってしまうように思う。
しかし、本当にどうしようもなかったのかと考えてみると、いやほかの方法はあったのではないかとか、一言あれば違ったのではなど、他人目線でなら思えはする。
社会の中で、すべてを正直にして生きることはできないはずである。名前を言わないでおくとか、気持ちをごまかすとかはぐらかすとか、その時の一瞬のうちに当たり前に行なっていることである。なら、「ほかの方法」も「一言」も、あったかもしれないがなかったのがその時の「正解」であり、そうでなければまた別の何かが起こっていたかもしれない。
「金にならないこと」を考えてばかりで、そのおかげで隠された何かに気づく主人公マーロウも、こういうことを考えたりもしたのではないかと思っている。

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2024年02月16日

Posted by ブクログ

村上春樹訳
長編ミステリー読んだの初めてだけど楽しめました。
エピローグ難しかったけど読み応えあって私みたいにただただ読んでた身としては、なかなか言語化できないこの作品の魅力を伝えていた。
そして、フィリップマーロウが最高に魅力的なので他のシリーズも読んでみたいと思った。
ミステリーとして楽しむのはもちろんだけど、人間関係とか当時のアメリカの空気感、ジャンルの枠を超えて評価されるべき作品だとかんじた
あと、個人的に寝る時にみる夢で作品をみるとかなり没頭してると捉えてるんだけど、今回はそれでした。夢にでてきました。こういうオールドアメリカの世界観に弱い

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2024年01月25日

Posted by ブクログ

再読。60年以上前の翻訳なので、使われている日本語が古くて分かりにくいところもあるが、雰囲気がたまらなくよい。

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2022年05月19日

Posted by ブクログ

村上訳と比べたくて読んだが勿論こちらも素敵だった。わかったのはムラカミさんのが春樹節ではまったく無かったこと。
でも何もかもわかった上で別の訳者さんの本を読むのはなかなか時間がかかりました。

おふたりの訳本を読み比べても長いお別れはマーロウのカッコ良さが溢れまくりで、最後は本当に長いお別れで終わる切なさよ。

情景もまざまざと浮かぶし、古い作品だけど今の時代に読んでも少しも色褪せてない。とても面白い本でした。

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2021年12月26日

Posted by ブクログ

チャンドラーの小説は初体験でした。
登場人物が多いので、多少、混乱しましたが、文章自体は、それほど難しくなく読みやすかったです。
とはいえ、文章における表現の大人っぽさは充分に感じられる、これがハードボイルドなのだなぁ、と改めて実感させられました。

ハードボイルドとはいえ、ミステリーとしても本格派で、予想外のラストに驚かされました。
マーロウとテリー・レノックスの短いながらも、結びつきの強い友情に胸が打たれました。

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2021年10月31日

Posted by ブクログ

「ギムレットにはまだ早すぎるね」という名セリフに惹かれて手に取りました。
ハードボイルド小説を初めて読んだと言うこともあり中々理解できない点もありましたがじっくり腰を据えて読み終えました。

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2021年09月04日

Posted by ブクログ

ハードボイルドとは、自分が1度決めたことや信じた人を絶対に守り抜く精神性なのだろう。
村上訳もありますが、清水訳で是非。

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2021年05月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2021.4.6 ノートから転記

とにかく主人公のフィリップ・マーロウがちゃんと格好いい。この本は浅利がとくに大好きな本だが、正義への気持ち、許すこと許さないことにおいて、浅利が受け取ったであろうものが見えた気がした。感想が難しいのでここからさ思いついたことを脈絡なく書く。テリー・レノックスと昔恋仲だったアイリーン・ウェイドが久しぶりに会った彼を、変わってしまったくだらない男と言い、主人公もラストで会った整形した彼をもう別人だ、と言う。同じ人物に対しての認識の重なりが印象的だった。
ハードボイルド的というのか。警察を通じた、正義と社会の仕組みが必ずしも一致しないことへのもどかしい感情や、出会う女性との甘く苦い展開(ただしこちらは個人的に好き)みたいなベタがあるにも関わらず、それが陳腐なものになってないというのは、やはり主人公の多大なる魅力によるものだと思う。村上春樹訳も必ず読む。今度は自分なりにもっと各登場人物の心情を想像して読む。もっと面白く読める気がする。

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2021年05月04日

Posted by ブクログ

大いなる眠り
(和書)2011年09月18日 18:28
1959 東京創元社 レイモンド・チャンドラー, 双葉 十三郎


レイモンド・チャンドラーさんの作品は村上春樹さんの翻訳の3作品を読んだことがあり、今回長編の代表作の一つであるこの作品を手に取ってみました。錯綜する出来事と人間の関係性の中でいつもながらマーロウの批判的推理とアナーキスト的行動が予想できない事実を嗅ぎ取っていく。

その内、村上春樹さんの翻訳も出るでしょうから読み直してみます。

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2020年09月26日

Posted by ブクログ

チャンドラー 「 長いお別れ 」
清水俊二 訳

ハードボイルド探偵小説。一人称一視点な構成〜読み手は 探偵マーロウ と一緒に事件を解決していくように読み進めていく。

ロマンスあり、喧嘩あり、クールな会話あり、警察の圧力にも負けず、事件を解決する物語。ラストまで予想外の展開で楽しませてくれる


言ってみたいセリフ「自信があるなら強がりを言う必要はない。強がりをいわなければならないようなら、僕と張り合っても勝ち目はない」


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2019年12月16日

Posted by ブクログ

やっと、やっと読み終わった。ハードボイルドの中でもバリカタなのでは?と思うくらい、、文の癖が強く、人物の読み分けが難しく時間がかかった。こういう類のミステリ小説を読むのはある種筋トレに近い気がする。
バーでギムレットを飲み、カクテル言葉が長いお別れだと知り、その由来は小説に紐付き、、という軽い気持ちで読み始めて、なかなか軽く終われるものではなかった
もはや私がギムレットには早すぎた

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2025年01月26日

Posted by ブクログ

当方、レイモンドチャンドラー、マーロウのシリーズを読むのは初めてです。

かの有名なプリンのマーロウ。ずっと気になっていましたがこの物語があることは知りませんでした。
丁度そのころ、上司とバーに行った時、マティーニを飲んで、キザなセリフを言われ(何かは忘れた)レイモンドチャンドラーの本を紹介された。

事前情報なしで読みました。ハードボイルドと言われるように、服装、情景、一つ一つの行動の表現方法が独特。
読みにくいと言われればそうだし、想像力を掻き立てられると言えばそうかも。
評価は⭐︎3ですが、マーロウの性格がよくわかる作品でした。

また美味しいプリンをよろしくお願いします

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2024年09月05日

Posted by ブクログ

そういえば読んでいない、……と思う名作シリーズ。

言わずと知れたハードボイルド!
かたゆで卵!

想像していたよりも読みやすく、想像していたよりも推理小説していた。

独特の文体で、しかも一癖ある描写が妙。
それにしても描写がちとウザイかな。一人一人の服装なんかは特に興味ないので、最初はおもしろく読めていてもだんだん冗長に感じて来る。

セリフ回しなどもストレートなものはなく、それが気に入る人は心酔するだろうし、気に入らなければくどいだけに感じるだろう。

入り込めれば、まあ、おもしろく読めた。


な~がいあ~い~だ~♪
ま~たせて(読まずに)ご~めんね~♪

なぜか読み始めるときはKiroroの「長い間」を口ずさんでいたわ(笑)

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハードボイルド小説の形を作った名作。個人的にはそれほど面白いとは思えなかったが、台詞は洒落ていて格好いい。
有名な「ギムレットにはまだ早すぎるね」という言葉がどんな使われ方をしているのな理解できたので良かった。この台詞もやはり洒落ている。

マーロウは探偵なので、探偵小説でもあるのかもしれないが、トリックや動機、犯人もそれほど凝っている感はなかった。
やはりクールさ渋さを感じたい人向けだろう。

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2021年04月03日

Posted by ブクログ

何度も咀嚼して読むことで味が出そうな小説。ただストーリーを追うだけで読み進めた自分には途中間延びしたところがあったりでテンポが悪く感じる。
物語のキーマンであるテリーとの友情が唐突な気がしたり、何故にリンダローリングと寝ることになるのか、その夫である医師は曲者だけど話の筋にはほぼ関わらないひとだったりと納得出来ないところがあるが再読で納得できるのかも。
タイトルはテリーとのお別れがしばらく経ってもう一度訪れるから、と解釈していいのかな。であれば最後まで読まないと合点できないタイトルで好きです。

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2020年09月20日

Posted by ブクログ

ハードボイルド、むずっっ!!!
「なんか、オシャレ…?」
「なんか、カッコイイ…?」
みたいな感想しかもてず…わたしがお子ちゃまだからかな?
昔から男性が「カッコイイ」と思うものにカッコ良さを見い出せない人間なので、
趣味じゃないってだけかもしれないけど…
あとは、村上春樹訳で読むべきだったな。
が生まれる10年前に訳されたものだからか
言葉遣いに違和感が…

ただ、ミステリーとしては「やられた…!」感がありました。

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2020年01月03日

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