【感想・ネタバレ】長いお別れのレビュー

男が本作品を読み終えた時、その感想は2つしかない。

1.こういうオトナになりたい(30歳未満)
2.こういうオトナになりたかった(30歳以上)

自らのモラルのみに従い、強く生きる。
まさにハードボイルドの王道ともいえる本作品の魅力は、やはり主人公フィリップ・マーロウのカッコよさにつきるでしょう。ストイックな生き方と、物憂げで感傷的な描写が絶妙にかけあわされ、忘れられないシーンとセリフが目白押しです。

「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」
「ギムレットには早すぎる」
くーっ、カッコよすぎる。人生で一度くらいは使ってみたいセリフです。

NHKドラマ「ロング・グッドバイ」の放送で今一度注目を集めそうな本作品。
戦後復興時の日本を舞台にフィリップ・マーロウがどう演じられるか、多くの方が興味津々だとは思いますが、個人的にはギムレットの扱いが気になります。
まさか焼酎になったりしないよね。

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Posted by ブクログ 2023年03月04日

ボリューミーな物語とマーロウの格好良さ全開の一冊だった。
あの名言の元ネタが本書とは…
自分の無知が恥ずかしいと思った。
春樹さんが翻訳した版も読んでみたいな~♪

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Posted by ブクログ 2023年01月18日

翻訳本の中では、わたしの最も好きな本。

レイモンドチャンドラーの魅力は、その個性的な登場人物と味わい深い会話。どのページから開いても独特な空気感を味わうことができ、何度読んでも飽きません。
村上春樹訳も清水俊二訳好きですが、装丁は古くからある清水さんの方が好きです。
物語終盤の「ギムレットには早す...続きを読むぎるね」が決め台詞。

あいにくとギムレットの味がよくはわかりませんが、まあ、とりあえずやられちゃいますね。

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Posted by ブクログ 2021年10月17日

ハードボイルド小説の金字塔的作品。初読は30年以上前ですが、何年か毎に定期的に読んでいる私の愛読書。男の友情の全てがここにあります。

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Posted by ブクログ 2021年10月01日

私にとっての初チャンドラー作品だったが、
渋い。深みが段違い。旨味も凄い。
10代からの全ての世代が楽しめると思う。
といっても、10代辺りの人にとっては、少し想像しづらい部分もあるかもしれないから、何度か読んだり、少し経ってから読み直しても良いかもしれない。

内容について少し触れると、
フィリッ...続きを読むプ・マーロウは、読む前は完璧な男のイメージがあったが、そうではなく、人間らしさも垣間見えて、その度にこちらから共感といった感情を掴んでくる。実に人を魅了してくる作風だと思う。

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Posted by ブクログ 2021年09月04日

ちょっとした言い回しの一つ一つに痺れます。
チャンドラーの本を読んだのはこれが初めてですが、他の作品も読みたくなりました。
最後の一文まで渋みがあります。

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Posted by ブクログ 2021年08月23日

私立探偵フィリップ・マーロウは友の無実を信じて事件の渦中に飛び込んで行く。
「ギムレットにはまだ早すぎるね」
かっこいいなぁ。おれ、酒好きじゃないけど、こういうハードボイルド作品は大好物。

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Posted by ブクログ 2021年07月17日

映画「あの頃 君を追いかけた」日本版の主演山田裕貴くんが齋藤飛鳥ちゃんの帰省を駅のホームで心待ちにしているときに、読んでた本ということで気になって手に取ってみました、理由が突飛。だけど、知らなかっただけでいわゆるハードボイルドものの超名作だったのね。

ハードボイルドってなんかキザで男臭い感じがして...続きを読む苦手意識あったけど、寧ろマーロウの何とも言えない皮肉屋なところとか、素直じゃないところとか、ダンディなところとかなんとも魅力的で一気に引き込まれました。漢の友情とは、上辺だけのなれあいんじゃないんだよ、じゃれあってなくても心で繋がっているんだベイベー、みたいな作品です。(個人的感想)

一方、ミステリーとしても謎自体も美味しい仕込み方でよだれが止まりませんし、ラストシーンもなんだかセンチメンタル。推理に重きを置いてないので、純粋な本格ミステリーとは違うけど、物語として深みを加えてくれる。しかし、登場人物酒飲みすぎ。マーロウ貧乏なところもそれでこそかっこいい。

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Posted by ブクログ 2021年06月06日

清水訳にしてよかったと思います、言い回しは年代もあってか古く小難しいですが慣れたらそれすら味があります…。粋な台詞や皮肉がずっしり効いていて素晴らしいです。マーロウの乾いた面とたまに滲む色気のバランスが素敵でした。何より私はロジャーがどうしようもなく愛しく感じてしまいました。それゆえにもう歯痒く悔し...続きを読むく切ない。その彼の家での出来事を読んでいる時、西加奈子さんの窓の魚を読んだ時に感じた歪みとどことなく似たものを感じました。これぞハードボイルドな重厚さがあるのですぐまた読みたいとはなりませんが、すこし忘れた頃にでも手に取りたいくらい好きです。

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Posted by ブクログ 2018年12月08日

大筋ではミステリだが
主人公フィリップ・マーロウの「ハードボイルド」を描くに多いに筆費やされる
ミステリに対し私立探偵というその立場は
現在なら「警察ものミステリ」に入るだろう名(超)探偵でない職場ものであるものの
「ハードボイルド」なので安易に仲間はいない
君の瞳に乾杯するのも至極慎重
そういうハ...続きを読むードボイルドとはなんなのかといえば一般に「大人の男の格好付け」で
格好良いと老若男女をできるだけ問わず言ってもらえるかが価値高低
それは時代と文明とに関わりなく人間として普遍のものであるはずで
というのはハードボイルドは臨機応変格好良い理想なのだから

小説としてこれを描く手法は「青春小説」が好適
女性のような「現実的」で俗でない高尚で「本当のこと」を
男は格好良いものと求めて彷徨うわけだが
厳然たる現実と女性に対して格好良いから良いのだとする態度が
青春におけるこじらせた大人の男の格好よさと思いたがる
作者の主人公を描く様はあとがきにあるようにその匙加減が適当で
作品としてもミステリにからめて余韻良い

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Posted by ブクログ 2018年10月15日

やっぱりこれだよな。最初に読んだときは★★★だったが二度目を読んで、やっぱり★4つでしょう。あまりにクールすぎる文体とクールすぎるマーロウに完全にしびれた。

再読 19960623
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先日ロバート・アルトマンの映画バージョンを観てあまりにもあっさりカンタンなストーリーだったので、そうじ...続きを読むゃないだろうと確認のため読み直した。やっぱり全然違う。テリー・レノックスはもちろん、アイリーン・ウェイド、リンダ・ローリングなど人物の深さが全然違う。原作ではアイリーンが犯した殺人を隠すためにレノックスは逃走し自殺したと見せかけたんだな。最後のほうのマーロウとリンダのラブシーンはなんだかお決まりっぽくて思わずにやけてしまった。このあと「プレイバック」ではリンダと結婚しているんだっけ? 20021002

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Posted by ブクログ 2022年04月14日

マーロウは、酒場でテリー・レノックスと知り合った。何度か一緒に酒を飲んだだけの仲にもかかわらず、殺されたテリーのために、マーロウは一銭にもならない調査を始める。友人への想いと真実を求めて。

私立探偵フィリップ・マーロウ・シリーズ不朽の名作。男の友情を描いたハードボイルドとしての印象が強いけれど、ミ...続きを読むステリーとしても秀逸な作品である。心に残る名台詞でも有名。

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Posted by ブクログ 2020年11月09日

チャンドラーは長編も短編も全て好き。特にこの「ロング・グッドバイ」は最高傑作としていつまでも手元に置いておきたい本だ。

30年ぶりに再読した。多分、3回目。
やはり面白い。何より登場人物が魅力的だ。エリオットの引用など鼻につくと思われる方が居るかも知れないがこれはマーローの良い味になっている。

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Posted by ブクログ 2017年05月28日

『大いなる眠り』の感想でも述べたが、私が最初に手に取ったチャンドラー作品がこの『長いお別れ』だった。
これには理由がある。まず私はハヤカワミステリ文庫版から手をつけていたのだが、チャンドラーの背表紙に付けられた番号が1番であったのが『長いお別れ』だったのだ。順番を意識して読む私は当然刊行された順とい...続きを読むうのは古い順だろうと思い込んでいたが、それは間違いだった。そして私はいきなりこの名作から手をつけてしまったのだった。

本作の何がすごいかといえば、『湖中の女』、『かわいい女』とあまり出来のよくない作品が続いた4年後にハードボイルドの、いやアメリカ文学史に残る畢生の名作を書いたということだ。一説によれば、チャンドラーが『湖中の女』の後、ハリウッドの脚本家に転身したのは作家として行き詰まりを感じていたのだという。そのハリウッドで苦い経験をした後、書いた作品『かわいい女』の評判もあまりよくなく、チャンドラー自身でさえ、「一番積極的に嫌っている作品」とまで云っている。そんな低迷を乗り越えて書いた作品が世紀を超え、ミステリのみならずその後の文学界でも多大なる影響を今なお与え、チャンドラーの名声を不朽の物にしたほどの傑作であることを考えると、単純に名作では括れない感慨がある。

テリー・レノックスという世を儚んだような酔っ払いとの邂逅から物語は始まる。自分から人と関わる事をしないマーロウがなぜか放っておけない男だった。
この物語はこのテリーとマーロウの奇妙な友情物語と云っていい。
相変わらずストーリーは寄り道をしながら進むが、各場面に散りばめられたワイズクラックや独り言にはチャンドラーの人生観が他の作品にも増して散りばめられているような気がする。

「ギムレットにはまだ早すぎるね」
「さよならを言うことはわずかのあいだ死ぬ事だ」
「私は未だに警察と上手く付き合う方法を知らない」

心に残るフレーズの応酬に読書中は美酒を飲むが如く、いい酩酊感を齎してくれた。

チャンドラーはたった7作の長編しか残していないが、その7作でミステリ史上、永遠に刻まれるキャラクターを2人も創作している。1人は『さらば愛しき女よ』の大鹿マロイ。そしてもう1人が本作に出てくるテリー・レノックスだ。
大鹿マロイが烈情家ならばレノックスは常に諦観を纏った優男といった感じだ。女性から見れば母性本能をくすぐるタイプなのだろう。どこか危うさを持ち、放っておけない。彼と交わしたギムレットがマーロウをして彼の無実を証明するために街を奔らせる。

本作は彼ら2人の友情物語に加え、マーロウの恋愛にも言及されている。本作でマーロウは初めて女性に惑わされる。今までどんな美女がベッドに誘っても断固として受け入れなかったマーロウが、思い惑うのだ。
恐らくマーロウも齢を取り、孤独を感じるようになったのだろう。そして本作では後に妻となるリンダ・ローリングも登場する。

本書を読むと更に増してハードボイルドというのが雰囲気の文学だというのが解る。論理よりも情感に訴える人々の生き様が頭よりも心に響いてくる。
酒に関するマーロウの独白もあり、人生における様々なことがここでは述べられている。読む年齢でまた本書から受取る感慨も様々だろう。

そう、私は本書を読んでギムレットをバーで飲んでやると決意した。しかもバーテンダーがシェイカーで目の前でシェイクしたヤツを。そしてそれを果たした。期待のギムレットは意外に甘かった。多分この本に書かれていたドライなヤツではなく、揶揄されている方のヤツだったのだろう。ただギムレットはチャンドラーのせいで、あまりにもハードボイルドを気取った飲物のように受け取られがちだったので、それ以来飲んでいない。

そんな影響を与えたこの作品の評価は実は5ツ星ではない。全然足りないのだ、星の数が。
×2をして10個星を与えたいくらいだ。
ミステリと期待して読むよりも、文学として読むことを期待する。そうすれば必ず何かが、貴方のマーロウが心に刻まれるはずだ。

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Posted by ブクログ 2017年09月23日

本家をやっと読んだ。良すぎてもうどうにも止まらないー。出会った頃の二人が特に好きで、前半は、なるほどこれは清水訳が上回ると読み進めるも、終わってみると、後半の怒涛の波の勢いと感動は、最初に読んだ村上訳にはやはり及ばず、ロング・グッバイの方が好きな味付けという結論。ただ、読み心地は年齢と共に変わって来...続きを読むそうなので、またのお楽しみということで。

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Posted by ブクログ 2024年03月24日

昔、大型書店でバイトしていた頃、バカ売れしていたレイモンド・チャンドラー。読んでみたいと思っていた元祖ハードボイルドミステリーを初めて手に取った。
主人公のフィリップ・マーロウがカッコ良すぎ。極上のいい女も登場。ミステリーに引き込まれ面白くて一気読み。どんでん返しもあり、十分に楽しめた。
大金持ちの...続きを読む妻を撲殺したと言う友達を逃亡させる私立探偵のマーロウ。友達の無実を信じ続ける。次の依頼人は金髪の美しい女。アル中の人気作家である夫が行方不明で探して欲しい、と言う。そして、2つの事件が交差していく。
マーロウの癖が強い。ストーリーも粗削り。警察は殴りまくりの違法捜査するし、マーロウは隙だらけで普通は逮捕される事案。事件の結末も謎が残る。そして題名通り…長い。
でも良いんです。空気感が素晴らしいから。秒で別世界に連れて行かれる。マーロウと女達の描き方が美しい。オシャレな会話に痺れた。
有名なセリフを記しておこう。

「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」
「ギムレットにはまだ早すぎる」

本作から来てたのか。
いろいろな訳者が翻訳されている。今回は、オーソドックスな清水俊二訳を選んだが、読みにくさもあった。次は他の方の訳で読んでみよう。理解も感じ方も違うのだろうなぁ。

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Posted by ブクログ 2024年02月16日

何かを隠すということは本当に難しいものだと思った。人を殺したこと、殺した人を知っていること、自分が殺したのではないこと、自殺したこと、自殺しなかったこと、すべてが苦労に苦労を重ねられて隠されようとしていたが、どこかしらから誰かしらに見つかっている。
だが、単に悪いことはできないねという話ではなかった...続きを読むと思う。まず、何か「悪い」ことなのかがはっきりしないと思う。イギリスで会ったことか、結婚したことか、行方不明になったことか、忘れられなかったことか、金を持っていることか、道徳がわからないことか、首を突っ込んだことか、首を突っ込まなかったことか、いったい何が誰が悪い「から」こうなったのだろうと考えてみて、結局は社会が悪いからだとしてしまえば済むようには思うが、「社会」ではそれぞれがそれぞれの考えで生きているのだから、つまりは「長いお別れ」をすることになってしまったのは仕方がなかったことだ、どうしようもなかったのだとしか結論づけられないことになってしまうように思う。
しかし、本当にどうしようもなかったのかと考えてみると、いやほかの方法はあったのではないかとか、一言あれば違ったのではなど、他人目線でなら思えはする。
社会の中で、すべてを正直にして生きることはできないはずである。名前を言わないでおくとか、気持ちをごまかすとかはぐらかすとか、その時の一瞬のうちに当たり前に行なっていることである。なら、「ほかの方法」も「一言」も、あったかもしれないがなかったのがその時の「正解」であり、そうでなければまた別の何かが起こっていたかもしれない。
「金にならないこと」を考えてばかりで、そのおかげで隠された何かに気づく主人公マーロウも、こういうことを考えたりもしたのではないかと思っている。

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Posted by ブクログ 2024年01月25日

村上春樹訳
長編ミステリー読んだの初めてだけど楽しめました。
エピローグ難しかったけど読み応えあって私みたいにただただ読んでた身としては、なかなか言語化できないこの作品の魅力を伝えていた。
そして、フィリップマーロウが最高に魅力的なので他のシリーズも読んでみたいと思った。
ミステリーとして楽しむのは...続きを読むもちろんだけど、人間関係とか当時のアメリカの空気感、ジャンルの枠を超えて評価されるべき作品だとかんじた
あと、個人的に寝る時にみる夢で作品をみるとかなり没頭してると捉えてるんだけど、今回はそれでした。夢にでてきました。こういうオールドアメリカの世界観に弱い

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Posted by ブクログ 2022年05月19日

再読。60年以上前の翻訳なので、使われている日本語が古くて分かりにくいところもあるが、雰囲気がたまらなくよい。

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Posted by ブクログ 2021年12月26日

村上訳と比べたくて読んだが勿論こちらも素敵だった。わかったのはムラカミさんのが春樹節ではまったく無かったこと。
でも何もかもわかった上で別の訳者さんの本を読むのはなかなか時間がかかりました。

おふたりの訳本を読み比べても長いお別れはマーロウのカッコ良さが溢れまくりで、最後は本当に長いお別れで終わる...続きを読む切なさよ。

情景もまざまざと浮かぶし、古い作品だけど今の時代に読んでも少しも色褪せてない。とても面白い本でした。

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Posted by ブクログ 2021年10月31日

チャンドラーの小説は初体験でした。
登場人物が多いので、多少、混乱しましたが、文章自体は、それほど難しくなく読みやすかったです。
とはいえ、文章における表現の大人っぽさは充分に感じられる、これがハードボイルドなのだなぁ、と改めて実感させられました。

ハードボイルドとはいえ、ミステリーとしても本格派...続きを読むで、予想外のラストに驚かされました。
マーロウとテリー・レノックスの短いながらも、結びつきの強い友情に胸が打たれました。

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Posted by ブクログ 2021年09月04日

「ギムレットにはまだ早すぎるね」という名セリフに惹かれて手に取りました。
ハードボイルド小説を初めて読んだと言うこともあり中々理解できない点もありましたがじっくり腰を据えて読み終えました。

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Posted by ブクログ 2021年05月04日

ハードボイルドとは、自分が1度決めたことや信じた人を絶対に守り抜く精神性なのだろう。
村上訳もありますが、清水訳で是非。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年05月04日

2021.4.6 ノートから転記

とにかく主人公のフィリップ・マーロウがちゃんと格好いい。この本は浅利がとくに大好きな本だが、正義への気持ち、許すこと許さないことにおいて、浅利が受け取ったであろうものが見えた気がした。感想が難しいのでここからさ思いついたことを脈絡なく書く。テリー・レノックスと昔...続きを読む恋仲だったアイリーン・ウェイドが久しぶりに会った彼を、変わってしまったくだらない男と言い、主人公もラストで会った整形した彼をもう別人だ、と言う。同じ人物に対しての認識の重なりが印象的だった。
ハードボイルド的というのか。警察を通じた、正義と社会の仕組みが必ずしも一致しないことへのもどかしい感情や、出会う女性との甘く苦い展開(ただしこちらは個人的に好き)みたいなベタがあるにも関わらず、それが陳腐なものになってないというのは、やはり主人公の多大なる魅力によるものだと思う。村上春樹訳も必ず読む。今度は自分なりにもっと各登場人物の心情を想像して読む。もっと面白く読める気がする。

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Posted by ブクログ 2020年09月26日

大いなる眠り
(和書)2011年09月18日 18:28
1959 東京創元社 レイモンド・チャンドラー, 双葉 十三郎


レイモンド・チャンドラーさんの作品は村上春樹さんの翻訳の3作品を読んだことがあり、今回長編の代表作の一つであるこの作品を手に取ってみました。錯綜する出来事と人間の関係性の中で...続きを読むいつもながらマーロウの批判的推理とアナーキスト的行動が予想できない事実を嗅ぎ取っていく。

その内、村上春樹さんの翻訳も出るでしょうから読み直してみます。

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Posted by ブクログ 2019年12月16日

チャンドラー 「 長いお別れ 」
清水俊二 訳

ハードボイルド探偵小説。一人称一視点な構成〜読み手は 探偵マーロウ と一緒に事件を解決していくように読み進めていく。

ロマンスあり、喧嘩あり、クールな会話あり、警察の圧力にも負けず、事件を解決する物語。ラストまで予想外の展開で楽しませてくれる


...続きを読む言ってみたいセリフ「自信があるなら強がりを言う必要はない。強がりをいわなければならないようなら、僕と張り合っても勝ち目はない」


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Posted by ブクログ 2018年11月04日

フィリップ・マーロウの友人、どこか陰のある男テリー・レノックス。妻殺しの汚名を着たまま、逃亡の末に謎の死を遂げるレノックスのために、マーロウは事件の真相解明に挑む。

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Posted by ブクログ 2017年05月30日

夢中になっておもしろいおもしろいと読んで、一年経ったらトリックもプロットもきれいさっぱり忘れている、ミステリとはたいへん良いついあいをしている。文庫本は捨てる鬼になったときにざくざく売り払うので、コレも何回も餌食になった。でもふと思い出すと「面白かった」と「で、どういう話だっけ」だけが残っているので...続きを読む(そのくせあけたばかりのバーが好きとかは覚えているのだ)、また買ってしまう。三回買いなおして捨てるのはやめました。何回読んでも、白い髪の、礼儀正しく酔い潰れたテリー・レノックスの登場で、トキメく。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年04月03日

ハードボイルド小説の形を作った名作。個人的にはそれほど面白いとは思えなかったが、台詞は洒落ていて格好いい。
有名な「ギムレットにはまだ早すぎるね」という言葉がどんな使われ方をしているのな理解できたので良かった。この台詞もやはり洒落ている。

マーロウは探偵なので、探偵小説でもあるのかもしれないが、ト...続きを読むリックや動機、犯人もそれほど凝っている感はなかった。
やはりクールさ渋さを感じたい人向けだろう。

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Posted by ブクログ 2020年09月20日

何度も咀嚼して読むことで味が出そうな小説。ただストーリーを追うだけで読み進めた自分には途中間延びしたところがあったりでテンポが悪く感じる。
物語のキーマンであるテリーとの友情が唐突な気がしたり、何故にリンダローリングと寝ることになるのか、その夫である医師は曲者だけど話の筋にはほぼ関わらないひとだった...続きを読むりと納得出来ないところがあるが再読で納得できるのかも。
タイトルはテリーとのお別れがしばらく経ってもう一度訪れるから、と解釈していいのかな。であれば最後まで読まないと合点できないタイトルで好きです。

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Posted by ブクログ 2020年01月03日

ハードボイルド、むずっっ!!!
「なんか、オシャレ…?」
「なんか、カッコイイ…?」
みたいな感想しかもてず…わたしがお子ちゃまだからかな?
昔から男性が「カッコイイ」と思うものにカッコ良さを見い出せない人間なので、
趣味じゃないってだけかもしれないけど…
あとは、村上春樹訳で読むべきだったな。
...続きを読むが生まれる10年前に訳されたものだからか
言葉遣いに違和感が…

ただ、ミステリーとしては「やられた…!」感がありました。

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