長いお別れ

長いお別れ

小説・文芸
1,540円 (税込)

7pt

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私立探偵フィリップ・マーロウは、ふとした友情から見も知らぬ酔漢テリーを二度も救ってやった。そして彼はテリーの殺害容疑を晴らす為に三たび立ち上るのだった! ハードボイルド派の王座を占めるチャンドラーが五年間の沈黙を破り発表した畢生の傑作、一九五四年アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作。

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長いお別れ のユーザーレビュー

男が本作品を読み終えた時、その感想は2つしかない。

1.こういうオトナになりたい(30歳未満)
2.こういうオトナになりたかった(30歳以上)

自らのモラルのみに従い、強く生きる。
まさにハードボイルドの王道ともいえる本作品の魅力は、やはり主人公フィリップ・マーロウのカッコよさにつきるでしょう。ストイックな生き方と、物憂げで感傷的な描写が絶妙にかけあわされ、忘れられないシーンとセリフが目白押しです。

「さよならをいうのはわずかのあいだ死ぬことだ」
「ギムレットには早すぎる」
くーっ、カッコよすぎる。人生で一度くらいは使ってみたいセリフです。

NHKドラマ「ロング・グッドバイ」の放送で今一度注目を集めそうな本作品。
戦後復興時の日本を舞台にフィリップ・マーロウがどう演じられるか、多くの方が興味津々だとは思いますが、個人的にはギムレットの扱いが気になります。
まさか焼酎になったりしないよね。

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    Posted by ブクログ

    本というものには読むタイミングが存在すると思う。
    同じ本でも、読む人間に合う年齢、季節がそれぞれの読者で違う気がしている。
    「長いお別れ」は、自宅にあったのでずっと昔に読んだことは確かだけど、全く内容を覚えていなかったので再読した。きっと以前に読んだ時はただ字を追っていただけで中身が入ってきていなかったのだと思う。読むタイミングが合っていなかったんだろうなぁ。
    ほかの方の感想を読んでも、歳を重ねて読んだらよく読めたと書いている方が多くいるようだった。

    今回再読して改めて、なんて渋くて面白い話なんだ…と思った。
    マーロウの男っぷりといい、脇キャラも個性的で良い。ハンサムでお洒落でどことなく危険なハウスボーイ・キャンディが気に入った。
    時代背景もあるが、ザ・男社会!酒!煙草!金持ちの美女!ギャング!闇医者!のテンプレートのようで令和だったら大問題の描写が多数。それでもめちゃくちゃスマートで洒落ているのは、訳のセンスもあるのだろうか。
    ちょうど真夏に読んだのもとても良かった。
    あと、お酒の描写がみんな美味しそうだった。
    まさに冷たくて強い酒みたいな小説。
    じりじり照りつける暑い日に、よく冷えたお酒と共に読むのが合いそう。

    0
    2024年08月04日

    Posted by ブクログ

    フィリップ・マーロウの魅力が最も際立つ名作。 どこかニヒリスティックな印象の漂う普段のマーロウとは裏腹に、思い入れのある友人を探すために奮闘する彼の姿には胸が熱くなった。

    0
    2024年07月30日

    Posted by ブクログ

    ボリューミーな物語とマーロウの格好良さ全開の一冊だった。
    あの名言の元ネタが本書とは…
    自分の無知が恥ずかしいと思った。
    春樹さんが翻訳した版も読んでみたいな~♪

    0
    2023年03月04日

    Posted by ブクログ

    翻訳本の中では、わたしの最も好きな本。

    レイモンドチャンドラーの魅力は、その個性的な登場人物と味わい深い会話。どのページから開いても独特な空気感を味わうことができ、何度読んでも飽きません。
    村上春樹訳も清水俊二訳好きですが、装丁は古くからある清水さんの方が好きです。
    物語終盤の「ギムレットには早すぎるね」が決め台詞。

    あいにくとギムレットの味がよくはわかりませんが、まあ、とりあえずやられちゃいますね。

    0
    2023年01月18日

    Posted by ブクログ

    ハードボイルド小説の金字塔的作品。初読は30年以上前ですが、何年か毎に定期的に読んでいる私の愛読書。男の友情の全てがここにあります。

    0
    2021年10月17日

    Posted by ブクログ

    私にとっての初チャンドラー作品だったが、
    渋い。深みが段違い。旨味も凄い。
    10代からの全ての世代が楽しめると思う。
    といっても、10代辺りの人にとっては、少し想像しづらい部分もあるかもしれないから、何度か読んだり、少し経ってから読み直しても良いかもしれない。

    内容について少し触れると、
    フィリップ・マーロウは、読む前は完璧な男のイメージがあったが、そうではなく、人間らしさも垣間見えて、その度にこちらから共感といった感情を掴んでくる。実に人を魅了してくる作風だと思う。

    0
    2021年10月01日

    Posted by ブクログ

    ちょっとした言い回しの一つ一つに痺れます。
    チャンドラーの本を読んだのはこれが初めてですが、他の作品も読みたくなりました。
    最後の一文まで渋みがあります。

    0
    2021年09月04日

    Posted by ブクログ

    私立探偵フィリップ・マーロウは友の無実を信じて事件の渦中に飛び込んで行く。
    「ギムレットにはまだ早すぎるね」
    かっこいいなぁ。おれ、酒好きじゃないけど、こういうハードボイルド作品は大好物。

    0
    2021年08月23日

    Posted by ブクログ

    映画「あの頃 君を追いかけた」日本版の主演山田裕貴くんが齋藤飛鳥ちゃんの帰省を駅のホームで心待ちにしているときに、読んでた本ということで気になって手に取ってみました、理由が突飛。だけど、知らなかっただけでいわゆるハードボイルドものの超名作だったのね。

    ハードボイルドってなんかキザで男臭い感じがして苦手意識あったけど、寧ろマーロウの何とも言えない皮肉屋なところとか、素直じゃないところとか、ダンディなところとかなんとも魅力的で一気に引き込まれました。漢の友情とは、上辺だけのなれあいんじゃないんだよ、じゃれあってなくても心で繋がっているんだベイベー、みたいな作品です。(個人的感想)

    一方、ミステリーとしても謎自体も美味しい仕込み方でよだれが止まりませんし、ラストシーンもなんだかセンチメンタル。推理に重きを置いてないので、純粋な本格ミステリーとは違うけど、物語として深みを加えてくれる。しかし、登場人物酒飲みすぎ。マーロウ貧乏なところもそれでこそかっこいい。

    0
    2021年07月17日

    Posted by ブクログ

    清水訳にしてよかったと思います、言い回しは年代もあってか古く小難しいですが慣れたらそれすら味があります…。粋な台詞や皮肉がずっしり効いていて素晴らしいです。マーロウの乾いた面とたまに滲む色気のバランスが素敵でした。何より私はロジャーがどうしようもなく愛しく感じてしまいました。それゆえにもう歯痒く悔しく切ない。その彼の家での出来事を読んでいる時、西加奈子さんの窓の魚を読んだ時に感じた歪みとどことなく似たものを感じました。これぞハードボイルドな重厚さがあるのですぐまた読みたいとはなりませんが、すこし忘れた頃にでも手に取りたいくらい好きです。

    0
    2021年06月06日

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