レイモンドチャンドラーのレビュー一覧

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    チャンドラーの遺作。あの名セリフがマーロウのセリフだったとは…今作のマーロウは手が早くて今までとちょっと違うけど、やっぱりカッコいいです!

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    2012年10月12日
  • リトル・シスター

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    リトル・シスターとはそういう意味だったのか。マーロウは相変わらずカッコいいけど、誰が誰を殺したのかいまいち分からない。女優2人はすごい美人のような気がする。青豆さんの仕事はここから発想されたのかな?

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    2012年09月29日
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    『長いお別れ』に比べて、マーロウが色々な人に対して同情的(この言葉がぴったりとは思えないが)なように感じられた。
    だが、やはり相変わらず「この人が現実にいたらいいのに」と思わされる。

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    2012年06月13日
  • 高い窓

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    ネタバレ

    マールのキチガイっぷりがたまらない。マーロウの「どうにかしてくれ」感がひしひしと伝わってくる。誰も得をせず、誰も幸せにならない。かろうじてマールが救われたような気がするが、本人はそうは思わないだろう。少なくとも当面は。徒労感に襲われる。面白かったけどね。

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    2011年07月06日
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    これも何回も読み返している。疲れ切ったマーロウだけが印象に残る。だけどなにしろあの名セリフ「しっかりしていなかったら云々。やさしくなれなかったら云々」がでてくるやつだし。

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    2011年06月25日
  • 高い窓

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    『長いお別れ』よりもこっちが好き。ミステリとしての謎はすぐ割れちゃうけど、なによりチャンドラーは文章がいい。

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    2011年06月11日
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    ハードボイルドの巨匠、レイモンド・チャンドラーの遺作。

    この世の中は大体気に入らないことばかりだけど、自分の生き方にはつくづく嫌気が差すけど、それでもなんとか生きていくんだっていう、不条理で、でも不思議と前向きなんじゃないかと思う本。


    最後の場面、主人公が絞り出す、
    「強くなければ生きていけない、優しくなければ生きている資格がない」
    "If I wasn't hard, I wouldn't be alive. If I couldn't ever be gentle, I wouldn't deserve to be alive.&qu

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    2010年12月19日
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    面白かった。フィリップ・マーロウシリーズの最後の作品、というかチャンドラーさんの遺作らしい。

    依頼主もわからぬままに、ある女性の尾行をすることになったマーロウが…みたいな話。

    チャンドラーさんの本って、殺人事件が起こって、それをマーロウが解決していくっていう形なんだけど、極端な話、犯人なんかどうでもよくて、マーロウがどういうふうに様々な局面に向き合うのかが一番面白いと思う。
    一番の謎はマーロウは一体何を考えているのか、ってことな気がするし。

    この本で一番びっくりしたのは、紳士な警官が出てきたこと!
    他のマーロウシリーズでは、警棒で事件を解決とか、タフぶり過ぎているとか、悲しいくらい頼りに

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    2010年12月02日
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    ロング・グッドバイを読んでから読むと、ちょっと肩すかしをくらう。
    いちばん印象的だったのは、窓を懐中電灯でパッパッってやるところ(笑)。
    さすがフィリップ・マーロウ。タフな男だ。

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    2010年11月16日
  • さらば愛しき女よ

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    面白かった。
    これも再読だけど、いいのか悪いのか結構筋を忘れていたのでドキドキしながら読めた。

    前科者の大鹿マロイが昔の恋人を探すなかで殺人事件を起こしてしまう。それ追っていくマーロウだったが…みたいな感じ。

    主人公のマーロウが逆境に立たされた時にでるセリフが面白かった。
    大鹿のマロイと一緒にいる時とか、刑事といっしょにいる時とか、要するに自分より腕力とか権力とかが上の相手といる時ほどユーモアが輝いている気がする。感想を書こうと振り返ってみて、好きな場面が冒頭でのマロイの酒場襲撃に出くわす場面と、ランドールやヘミングウェイと話してる場面なことに気がついてそう思った。

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    2019年01月16日
  • さらば愛しき女よ

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    「Playback」より2.5倍くらい楽しめた気がする。
    人をからかう皮肉屋でありながら人間臭さを失わない私立探偵フィリップ・マーロウ。彼はなんてマスキュリンな人なんだ…。

    確かに、「あく」が強くて、すれっからしで少々グレた女性は小説の世界に
    欠かせませんな。

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    2010年11月05日
  • さらば愛しき女よ

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    清水俊二訳をやっと読みました。やっぱり、村上春樹訳「さよなら愛しい人」よりも、クールで、タフで、ハードボイルドなフィリップ・マーロウがいます。素晴らしい。また、この大男で、無骨なマロイの純粋な愛情。なぜか、今回気になったのが、老富豪グレイル氏のやはり同じく純粋な愛。こんなにも愛される女の存在は驚異です。でもいいな。

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    2011年07月31日
  • 湖中の女

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    ちょっとマーロウのかっこよさは
    奥に引っ込んでしまっているので、
    いささか物足りなさが目立ちました。

    おまけにスリリングな暴力シーンも
    この作品ではなりを潜めてしまっています。
    おまけに女性との甘い場面もありませんし。

    多分チャンドラーの作品の中で
    一番目立たない作品でしょう。

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    2009年11月04日
  • 湖中の女

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    翻訳物は読み辛い…
    という苦手意識は忘れ、すっかりマーロウの虜に。
    何度ボコられても立ち上がり、自分の意思を曲げないマーロウには、「タフ」とか「意地っ張り」という言葉がピッタリ

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    2010年02月02日
  • 高い窓

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    チャンドラーの長編3作目。チャンドラー長編の日本語訳は、例えばハヤカワミステリでも書かれた順番に発行されていない。ということで、私のような時代順に読みたい人のために何作目かを書いています。

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    2009年10月04日
  • 湖中の女

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    早川でレイモンドチャンドラーで訳が清水俊二のフィリップマーロウはかっこいい
    特にこの湖中の女はプロローグが良い
    依頼人とマーロウの丁々発止のやり取りが良い マーロウの目線に写る描写も良い
     
    湖中の女の名言は「私の扱いをきちんとする依頼人は生きているようです」
    映画の台詞にしたら 「あんたの命は俺次第だぜ」と こんなところかな

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    2009年10月04日
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    レイモンド・チャンドラー『プレイバック』 (創元推理文庫)清水俊二訳から2024年、表紙も新たにアメリカの画家エドワード・ホッパー作品、田口俊樹訳で出版されている。残念ながら読んだのは1977年発行本になる。因みに『ロング・グッドバイ』は 2010年の村上春樹訳で読んでいるのだが...印象が薄く覚えが悪い。1976年には『長いお別れ』で清水俊二訳、更に2022年にホッパー表紙の 田口俊樹訳で発行、機会があれば読み比べをしてみたい。

    『プレイバック』の私立探偵フィリップ・マーロウは相変わらず格好いい。薄汚れたコロンボ刑事やフケまみれの金田一耕助とは違い、いちいち立ち振る舞いが格好いいのだ。決め

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    2025年11月22日
  • 大いなる眠り

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    マーロウが格好いい
    この疾走感、差し込まれるジョークなど独特の魅力を感じた
    確定させない部分(運転手を誰が殺したか等)はこれはこれで、と思える

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    2025年11月13日
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    特に印象に残った箇所は以下の通り
    ・「どこの誰かは知らないが、そういう台詞を思いつくには、うんと苦労したことだろう」と私は言った。「しかし苦労には才能の代理はつとまらない」(p.129)
    ・失敗の可能性なきところに成功はあり得ないし、凡庸なるものの抵抗なくして芸術はあり得ない(p.219〜220)
    ・「厳しい心を持たずには生きのびていけない。優しくなれないようなら、生きるには値しない」(p.293)

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    2025年09月24日
  • 大いなる眠り

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    フィリップ・マーロウのシリーズ。クライアントである老いた将軍への友情のようなもののために無理を通す。

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    2025年08月29日