レイモンドチャンドラーのレビュー一覧

  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    初のチャンドラー。良かった。なかなかのボリュームだけど村上春樹訳というのもあって、思いの外スラスラ読めた。元々ハードボイルドとか古典的なミステリーに惹かれるところがあり、私的には非常に満足度が高かったけど、好みは分かれるだろうなぁ。小洒落た言い回し、キザな台詞、無駄に細かい描写そのものを愉しめないと苦行かと思う。謎解きを求める方もハマらないに違いない。場面場面を愉しむ、夜中にJAZZの名盤を聴きながら、酒と煙草をお供に読みたい1冊でした。巻末の村上春樹氏の気合の入ったあとがきも読み応えあり。

    0
    2023年04月16日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    ロンググッドバイに続き、チャンドラーを読むのはこれが2作目。こちらが1939年に発表されたシリーズ第一作とのことで、フィリップ・マーロウはまだ33歳と若手。村上春樹の新訳も手伝って、全く古さを感じることなく、映画を楽しむように読めた。自分にはこの魅力をうまく表現出来そうにない。あっと驚く伏線回収があったり、ロジカルな推理が繰り広げられるようなところは無く、何となくモヤっとするところもあるんだけど、まんまとハマってしまった。本作の訳者あとがきもチャンドラーへのリスペクトと愛情が感じられて良いです。

    0
    2023年04月15日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    チャンドラー作品六作目。あの有名な台詞はこちらに収録されていました。終始なにが起きているのかわからず…(中・終盤あたりでわかってくるので安心してくださいw)。しかし、独特な描写で読者を離さないチャンドラーはさすがだなと。訳もマッチしててとても好きだ。

    0
    2023年02月13日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    普通なら一行にも満たないような何気ない一場面が、ここまで(くどい程に)表現できるのか、というくらい描かれていて、それが優雅に流れるように読めるのは、著者の力に村上春樹の翻訳の力があるからでしょうか。 内容的にすぱっとした明瞭さが無いのだけど、急がず、ゆっくり味わうミステリーとして堪能しました。女性陣も皆、我が儘なのにそこがとても魅力的です。

    0
    2022年10月23日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    2度も映画化されているという名作。ミステリとしての完成度も高かったです。ただし、ミステリ好きとしてこの作品を見て読んでいるわけではないので、そこまで謎解きやプロットが面白いわけではなく。
    マーロウが出ている、それだけで話や文章が魅力的になります。
    マール・デイヴィス嬢に対する騎士道的な扱いには涙が出るくらい。あまりにもロマンチックすぎる優しさですね。

    0
    2022年10月17日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    フィリップ・マーロウもの、第1作
    『長いお別れ』や、『さようなら愛しいひと』と異なり、珍しく私立探偵として依頼を受けて仕事を始める形式。
    少し文章が固いけれど、面白い。
    撃っていいのは撃つ覚悟をもっているやつだけだ!って文章どこにあったのだろう。

    0
    2022年10月17日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    チャンドラー作品の読破2作目。
    希少な硬貨の行方を巡るところから、次々と事件が発生。
    翻訳が村上さんということもあいまって、とても文体が生き生きとしていた。

    0
    2022年10月03日
  • ロング・グッドバイ

    Posted by ブクログ

    長旅だった。
    ただいざ読み終えると寂しいものがある。
    初のチャンドラー作品、楽しんで読めた。
    寄り道エピソードが好き。

    0
    2022年09月12日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    私立探偵フィリップ・マーロウシリーズの第一作目。訳者村上春樹のあとがきにもあるとおり、シリーズ一作目にしては、こなれた文章であり完成度が高い作品である。それもそのはず。仏誌にて『二十世紀の名著百冊』にも選出されている。危険を顧みず強引に突破する主人公のフィリップ・マーロウにはいつもヒヤヒヤさせられるが、その無謀さこそが彼の魅力の一つである。また、どんなに命の危険が迫っていても、臆することなく冗談をかますユーモアな一面が何より見どころであろう。

    0
    2022年08月23日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    〈私立探偵フィリップ・マーロウ〉シリーズ第2段。チャンドラー作品は『ロング・グッドバイ』に続き2作目である。相変わらず正義感が強く、かつハードボイルドな主人公マーロウであった。伊坂幸太郎作品に出てくる屈強な殺し屋のような、個性豊かな人物がたくさん出てくるところも読みどころ。マーロウは私立探偵なので、どんなに苦境に立たされても人を殺めることは絶対にしない。そこが非常に好感が持てる。そして何より、独特のシニカルな口調が個人的にとても癖になる。彼のような才能があれば、世の中を上手く渡れるかもしれない。

    0
    2022年05月27日
  • 長いお別れ

    Posted by ブクログ

    再読。60年以上前の翻訳なので、使われている日本語が古くて分かりにくいところもあるが、雰囲気がたまらなくよい。

    0
    2022年05月19日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    初レイモンドチャンドラー。
    訳者はあの村上さん!
    ハードボイルドな世界観にめくるめくミステリー。
    魅力的なマーロウをはじめとするキャラクター達。
    読んでいてプリンが食べたくなってしまった。

    0
    2022年03月21日
  • プレイバック

    Posted by ブクログ

    ある程度は理解できた。
    これが私にとってのチャンドラー長編の最後の一作。
    最後に出てきたリンダ・ローリングがわからなかったが、あとがきで、長いお別れに出てきた登場人物だと書いてあった。
    全く覚えていない。

    0
    2022年01月05日
  • 長いお別れ

    Posted by ブクログ

    村上訳と比べたくて読んだが勿論こちらも素敵だった。わかったのはムラカミさんのが春樹節ではまったく無かったこと。
    でも何もかもわかった上で別の訳者さんの本を読むのはなかなか時間がかかりました。

    おふたりの訳本を読み比べても長いお別れはマーロウのカッコ良さが溢れまくりで、最後は本当に長いお別れで終わる切なさよ。

    情景もまざまざと浮かぶし、古い作品だけど今の時代に読んでも少しも色褪せてない。とても面白い本でした。

    0
    2021年12月26日
  • 高い窓

    Posted by ブクログ

    結局あの紛失したコインはなぜ戻ってきたのだろう?
    最後の謎の解き明かしでもクリアに納得はできなかった。
    難しい。
    これで、チャンドラーの長編6作を読み終えたが、ほとんどが消化不良。
    すべて再読しないとだめだろう。

    0
    2021年12月26日
  • リトル・シスター

    Posted by ブクログ

    登場人物のつながりが最後までなかなかわからなかった。
    さらに、一気に読めなかったため、登場人物の名前が分からなくなり、最後の方はよくわからないまま読み終えてしまった。
    一気に読むか、何回か読まないと理解できないのがチャンドラーなのだろう。
    次はどうかな?

    0
    2021年12月01日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    フィリップ・マーロウのシリーズ2作目。

    1作目でマーロウの癖の強さに慣れたのか
    マーロウ節が楽しみになってきました。

    この手の「表現の回りくどさ、言い回しのくどさ、長ったらしい文章」は嫌いなんですが、マーロウのキャラクター自体がくどさの極みなので、セリフ以外のくどさも不思議と受け入れられました。

    そこは村上春樹氏のうまさなのかな。

    ミステリー作品としてはふわっとしていますが、ただただマーロウを堪能するための小説として十分な価値があります。

    0
    2021年11月17日
  • さよなら、愛しい人

    Posted by ブクログ

    今回もやはり途中からよくわからなくなってしまった。
    マーロウはなぜあのような暴力を受けなくてはならなかったのか。
    なぜ麻薬中毒者の病院に入れられたのか。

    最初の方のグレイル夫人とのお酒を飲むシーンが一番印象に残った。。。

    0
    2021年11月16日
  • 長いお別れ

    Posted by ブクログ

    チャンドラーの小説は初体験でした。
    登場人物が多いので、多少、混乱しましたが、文章自体は、それほど難しくなく読みやすかったです。
    とはいえ、文章における表現の大人っぽさは充分に感じられる、これがハードボイルドなのだなぁ、と改めて実感させられました。

    ハードボイルドとはいえ、ミステリーとしても本格派で、予想外のラストに驚かされました。
    マーロウとテリー・レノックスの短いながらも、結びつきの強い友情に胸が打たれました。

    0
    2021年10月31日
  • 大いなる眠り

    Posted by ブクログ

    「長いお別れ」に続いて再びチャンドラーに挑戦。
    長いお別れがあまりにも面白く、同じようにあっという間に読めるかな、と思っていたが、この本はそうではなかった。
    とにかく登場人物や事件が入り組んでいて、話の筋が理解できない。
    最後のどんでん返しでも、いまいちよく意味がつかめず、読み終えた。
    結構時間がかかってしまった。
    訳者のあとがきを読んで、納得した。

    0
    2021年10月22日